バイヤーからのお便り

ゆらぎ世代を救う「第二の肌」、シルクリブ

2025年10月26日更新

こんにちは、バイヤー加藤です。

当店のウェアやインナーへのつかい手の皆様の声を拝見していると、スタイルストアのつかい手=「ゆらぎ世代」だなと思います。

「今まで気にならなかったのに、化繊のトップスを着るとかゆみが出るようになった」、「肌の乾燥がひどくて保湿剤を重ねてもかさかさ」といった肌の変化や、「冷えが身に染みるようになった」、はたまた「急なのぼせや発汗が冬でもあり、服が蒸れて不快」などなど、症状は人それぞれですが、そんな多岐にわたる「ゆらぎ」を楽にしてくれるのが、天然の機能繊維、シルクです。

DRESS HERSELF(ドレスハーセルフ)と一緒に作った「スタイルストア限定 シルクリブハイネックカットソー」は、私たちの毎日がより健やかになるといいなという願いを込めた、着やすさにこだわった1枚です。

つかい手がDRESS HERSELFのシルクリブを推す理由

杢グレー

シルク素材も、リブのアイテムも世の中にはたくさん出回っていますが、それでも私やつかい手の皆さんが「DRESS HERSELFのシルクリブ」を選んで愛用しているのは、

・シルク100%の極細糸を編み上げたオリジナル素材で、この柔らかさと伸びの良さは他のアイテムでは味わえない

・薄地だからどんな体調・気候・コーディネートにも寄り添ってくれる、まるで「第二の肌」のような存在

という2点があるからです。

熟練の工場が作るシルク100%極細糸のオリジナル生地

ブラック

ドレスハーセルフのファンの方には「もう知っているよ」と言われてしまいそうですが、改めてシルクの機能性をおさらいさせてください。

肌が敏感な人にシルクがおすすめなのはどうして?

シルクは電子顕微鏡で見ても極めてキメが細かく、繊維の節(フシ)などがないので、肌に刺さることなく、刺激を感じにくい素材だからです。

また、シルクには18種類のアミノ酸が含まれていて、ヒトの皮膚の天然保湿因子に近いため、肌に優しく馴染み、肌の水分が足りない時には潤いで満たしてくれます。乾燥で痒みが出やすい方におすすめなのも、こちらの理由によるものです。

暑がりさんにも寒がりさんにもシルクが良いのはなぜ?

シルクの繊維にはミクロ単位の穴がたくさん開いており、空気をたくさん含む構造です。汗をかいたら、この穴が素早く汗を吸収し水分を外に放出してくれます。通気性が良いので菌が繁殖しづらく、においも気になりません。

逆に寒いときには、空気層が体の熱を逃がさず、温めてくれるので蒸れずにちょうど良い温度に保ってくれます。「着るエアコン」とも言われるのは、こんな調温・調湿性によるものです。

チャコール

そんな天然の機能繊維であるシルク100%の極細糸を使って、リブ編みに仕上げたとても柔らかな素材は、化学繊維を使わないのに伸縮性抜群で、サラッとしているけどしっとり感もある、なんともいえない肌触り。仕事柄さまざまなシルク製品に触れてきましたが、ドレスハーセルフでしか味わえないものです。この繊細な素材を縫製するには、当然高い技術が求められます。

こちらの生地を生産しているのは、中国・浙江省ジャーシン地区、桐郷(とうきょう)市にある、「旭日昇(あさひのぼる)」工場です。つくり手との関係は10年以上にわたるそうです。

世界のシルク製品の約80%が生産されているといわれる中国、とりわけジャーシン地区はシルク生産の中心地であり、数多くのシルク工場が立ち並んでいます。

右が社長の姚(ヨウ)さん、左はパタンナーの陳さんです

旭日昇工場社長の姚(ヨウ)学峰さんは、35年以上にわたりシルクと向き合ってきたいわばシルクのプロ。職人わずか5~6名の小規模な工場ですが、職人もシルクを知り尽くした熟練スタッフばかりです。裂けやすい繊細な生地を、専用の針を使用し、一着一着丁寧に時間をかけて縫製しています。

ドレスハーセルフの検品基準は大変厳しく、私も実際B品を見せてもらったことがあるのですが、「これがB品?」とびっくりするくらい、素人目にはわからない小さな小さな部分までチェックをされています。ただでさえ扱いの難しい素材を、完璧に縫製して仕上げる、そんなつくり手のこだわりが製品の背後にはあるんですね。

薄地だからどんなコンディションにも寄り添ってくれる

私は、高い縫製技術により生まれたこちらのカットソーならではの「薄さ」が、最大の魅力だと思っています。

目指したのは、「インナー見えしない、1枚でも着られるカットソー」なので、薄いといっても、1枚でも着られる絶妙な厚みです。これは、リブ編みの立体感と、1枚でも着られるピタピタになり過ぎない絶妙なフィット感によるものです。ワンサイズですが、7号~13号の方に着ていただくことができます。特に、当店限定カラーのブラックは透け感も気にならず、1枚で着やすいと思います。

モデル身長167cm(7号体型)、オフホワイト

最近の冬は冷え込む時期が遅く、また室内や交通機関の中は暖房がとてもよく効いているので、厚手のニットなどを着ていると汗をかいてしまって気分が悪くなることも昨年は多くありました。でも、こちらをベースに仕込んで、トップスや羽織りアイテムを重ねれば、衣服内は常に快適な環境が保たれます。暑くなったらトップスや羽織りを脱げば、こちら1枚で過ごすこともできる、そんな着方ができるアイテムって意外とないんですよね。

ホルモンバランスの変化で急な発汗やのぼせなどのホットフラッシュでお悩みの方にも、汗のべたつきが残らないこちらは着やすいと思います。

シャツやジャケットのインナー、サロペットやジャンパースカートの下に着たりと、実際に私も毎日のように着まわしています。秋冬のコーデはこちらをベースに考えて組み立てているので、文字通り「第二の肌」のような存在なんです。

また、個人的にはハイネックが苦手な方にこそ着てもらいたいとも思っています。実は私はハイネックやタートルネックの着心地がずっと苦手でした。首が短くてかっこよく着こなせない、一日着ていると首まわりのちくちくが気になる、という2つの理由のためだったのですが、こちらはそのどちらも気になりません。

杢グレー

ネック部分が長すぎないので、首が短くがっしり体型の私でもすっきり着られます。2重になっているので折らずに着ても形が決まります。そして、ちくちく感も感じません。

朝起きたらすぐに手に取りたくなる、とろける肌触りのカットソー。ちょっと体調が優れないと感じる日や、肌の乾燥が気になる日にこちらがあると安心します。

「スタイルストア限定 シルクリブハイネックカットソー」は、ドレスハーセルフでは通常取り扱いのない「ブラック」を限定カラーとして作っていただきました。どんなコーディネートのベースにもなるよう、袖口は指穴を無くしシンプルに、手首で止まるくらいの丈になっています。

昨年から販売している「DRESS HERSELF/シルクリブハイネックカットソー」は、袖口に縫い目を利用した指穴があり、スタイルストア限定品に比べて袖丈が長めです。

同じ生地を使用したクルーネックもあります。

このコラムを書いた人

加藤 紀子

スタイルストア バイヤー

加藤 紀子

ショッピングユニットでバイヤーをしています。衣食住にまつわるすべてのことに興味があります。暮らしを楽しみたいという気持ちを大切にしたいと思っています。