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白と黒のグルカを4年履いた私の結論

2025年07月10日更新


こんにちは、バイヤーの柳沼です。グルカサンダルを履いて4年になりました。私はブランドの異なるグルカサンダルを2足持っていて、一足はスタイルストアで購入した「SHOESbakery/グルカサンダル」のホワイト。もう一足はセレクトショップで購入したスペインのブランドのものです。ぱっと見た感じでは同じものの色違いと思うほど、それらは似ていますが、4年履いて明確な違いを実感したので、今日はそのことについて書いてみます。

長く履くと実感する、クオリティの違い

こちらが4年履いたグルカサンダルです。素材はともに牛革で、左の白い方がスタイルストアで購入した「SHOESbakery/グルカサンダル」、黒がセレクトショップで購入したスペイン産のものです。


スペイン産の方は、革が伸びて右に倒れるように変形しています。これは革の質とステッチの有無によるもの。


私は外側に体重をかけて歩く癖があり、スペイン産のグルカには、それがそのまま靴の変形として現れていますよね。

シューズベーカリーのグルカサンダルは、補強のため革のパーツにステッチが入っています

4年も履いた靴をお見せするのは少々恥ずかしくもあったのですが、カメラマンに「えっ、この白いのも4年も履いたんですか!まだまだ全然きれいですね!」と言ってもらえたので、またお手入れをして、これからも大切に履いていこうと思っています。

足に良い靴かどうかを決める、3つのポイント

以前こちらの特集を作る際、シューフィッター養成認定機関である一般社団法人足と靴と健康協議会の事務局長木村克敏さんにお話を伺いました。木村さんによると、足に良い靴の条件は

①かかとが合っている
②かかとが合った状態で、つま先に少しゆとりがある(足指を動かせる)
③足の甲と靴がフィットする(コンフォート靴が大抵スニーカーなのは靴紐でフィット感を調整できるから)

で、グルカサンダルはまさにこの3点を押さえた靴。革が伸びたサンダルは、靴と足の間に空間ができていますので、条件①と③が失われた状態になってしまったわけですね。


今回、同じデザインの靴を4年履き比べる、という普段なかなかしない経験によって、牛革の靴を履き込んだあとは「こんなところに違いが出るのか!」と勉強になりました。

ベルトや靴紐を絞める、この一手間が足を守る

ちなみに先ほどの木村さん(靴と健康協議会の事務局長)は、甲と足をフィットさせる為に、グルカサンダルはもちろん、スニーカーも都度靴紐は締め直すべし!とのこと。ベルトを締めたまま脱ぎ履きできる=その分空間があるということなので、履いた時のフィット感が劣るのだそうです。

かかとが合っていて、つまさきにはゆとりがあり、甲と靴はフィットしている、を証明する写真(シューズベーカリーのブラック着用)

毎回紐を絞めるなんて考えられない!と思っていたのですが、木村さんの話を聞いてから、私も椅子に座ってグルカサンダルを履くようになりました。この一手間が足を守ってくれる、と思いながらベルトを締めています。皆さんも足に良い靴3つの条件、ぜひ胸に留めてみてくださいね。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。