バイヤーからのお便り
上着を脱いでも気後れしないカットソー作りました

こんにちは、バイヤー楠です。春らしい日が少しずつ増え始めて、そろそろニットやコートの出番が終わりですね。寒暖差の激しい季節は、脱ぎ着できる上着と上手に付き合うのが大切ですが、当店が注目したのは、上着ではなくその中に着るカットソーです。
「上着を脱がないつもりで選んだインナーが下着っぽいから、暑いけどジャケットを着たまま我慢…」という、この季節のあるあるを解消したい。そんな思いから当店がオリジナルで作ったのは、「良く伸びて肌着見えしない長袖インナー」です。
肌着見えしないインナーとは??

上着を脱いでも気後れしない、肌着見えしないカットソーの条件で当店が考えたのは、以下の3つです。
1、程よく肉厚で透けにくい
2、襟ぐりの開きがきれいですっきり見える
3、他にはないと思わせるカラーリング
1、程よく肉厚で透けにくい

このカットソーを開発するにあたって、まず行ったのは生地選びでした。ところが、透けにくくて襟ぐりの開きをすっきり見せるための仕様に耐えられるものとなると、意外と選択肢がなく、何かを諦めなければいけない状態でした。
そこで、糸から編み立てる事にしたんです。選んだのは少しだけ細番手の糸。それを肌触りがふわっと柔らかくなるように通常のカットソーよりもあまく編み立てました。

細い糸であまく編むと透け感が出るのでは?との懸念がありましたが、そこはご安心ください。縦に編み地を詰めることで透け感を解消。肌触りの良さはキープしつつ、透け感もない生地になっています。

フライス編みなので、横にかなり伸びるのもいいところ。締め付け感がなく、体の動きに沿ってくれるので、ストレスは無いと思います。
2、襟ぐりの開きがきれいですっきり見える

続いてこだわったのは、襟ぐりの開きです。肌着は上に着るトップスからチラ見えしないようにと、襟ぐりの開きが大きいものがいいとされるのですが、こちらは一枚で着てもサマになるようにと考えて、開きの深さや幅を何度も調整しました。

鎖骨が少し見える程度に開いているので、女性らしく首から顔まわりをすっきりと見せてくれます。

上に上着を羽織ってもこの通り。胸元まで美しく見えるのがいいなと思います。
3、他にはないと思わせるカラーリング

カラーはグレー、ブルーグレー、ブラックの全3色。ブラックは定番ですが、グレーとブルーグレーに関しては、肌着感がないニュアンスカラーにしたくて、何度も色を試してみました。

グレーは顔まわりがしずんだ印象にならないように少し明るめに、ブルーグレーは華やかさがありつつベーシックな色のパンツや上着に合わせやすいようにグレイッシュな色味にしました。

見た目がシンプルすぎるので画像だけではなかなか良さが伝わらないかもしれませんが、「上着を脱いでも気後れしないカットソー」は確かに気になる!という方は、是非お試しください。
同じ生地でレギンスも作りました

同じフライス生地で、レギンスも作りました。レギンスは「良く伸びてお腹とお尻をすっぽり包み込む」ことをテーマに形にもこだわりました。レギンスの股下がよくずり下がり、出先でこそっと位置を直している方、結構多いと思います。そんな方にこそお試しいただきたい一品です。

ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。