バイヤーからのお便り

sonorの歴史はこのバッグから始まった

2025年03月10日更新


こんにちは、バイヤー楠です。このコラムを書いているのが3/6の午後なのですが、午前中にバッグブランドsonorの展示会に行ってきました。

無駄な装飾を排除した白い空間に並ぶのは、大きな花器に活けられた季節のお花と、格好いいバッグたちだけ。その中で、革作家の園田さんに新作のお話や、現在当店で受注会を行っているバッグのお話を聞かせていただきました。

sonorの歴史とともに歩むARAI YOKO


当店では、sonorのバッグの受注会を年2回行っています。第一回目の受注会を行ったのは、2023年の8月のこと。トート型のARAI CORONシリーズに始まり、ラフなZUTAシリーズと開催ごとにラインナップを増やしてきましたが、4回目となる今回の受注会で新たに登場したのが、ARAI YOKOというバッグ。

当店では4回目の受注会で初めてお披露目したのですが、実はsonorのデザイナーの園田夫妻がお2人でバッグブランドを始めた時に一番最初に作ったのが、ARAI YOKOなんだそうです。

ARAI YOKO ブラック


「自分が欲しいと思ったのが、オンオフどちらのシーンでも使える見た目で、様々なシーンに対応できる機能を共存させたバッグ。それをsonorで作りたかった」といいます。横長で短い取っ手と肩掛けできる長いストラップの両方がついているのが特徴です。


sonorの他シリーズは、力の抜けた感じを出す為、革の裁断面を切りっぱなしにしているのですが、YOKOのバッグは上の画像のとおり裁断面が表に出ないように縫い合わせています。そのせいか、パソコンも書類も入るサイズ感なうえ、持つとすっきりして見えるので、お仕事バッグとして愛用する方が多い型なんです。

ARAI YOKO ブラック

長いストラップを付けているのは、バッグが重くなった時はもちろん、自転車に乗るシーンも想定しての事。

ARAI YOKO (このカラーは販売していません。形とサイズの参考にご覧ください)


生活の様々なシーンにしっくり馴染んでくれるのに、見た目の格好良さをキープしているのは、細めに設定したハンドルとストラップによるものだと思います。こういうちょっとしたデザインのこだわりによって、バッグ自体の雰囲気が大きく変わるのだなとsonorのバッグを見ると実感します。

ZUTA L テラコッタ


今回の受注会では、ARAI YOKOのほかに、根強い人気を誇るZUTAシリーズ、ARAI CORONシリーズもあります。革バッグなのに、くたっとしなるフォルムになるZUTAは、気張らずに持てるので普段使いにぴったりです。

ZUTA M グレージュ


表側が薄く漉いたピッグスキン、内側がコットン生地で、リバーシブル仕様なのもいいところ。これ一つで2度楽しめるお得感も人気の理由です。

ARAI CORON ブラック


使いやすい舟形のARAI CORONシリーズは、3サイズあります。

ARAI CORON CHU テラコッタ


私が愛用しているのは、一番大きいARAI CORON CHUです。お仕事バッグとして、1泊2日の旅行バッグとして、と持ち物が多い時はもちろん、ちょっとだけ映画を見に出かけるだけの日でも、あえてこのバッグを持つことが多いです。柔らかい豚革なので、中に入れる荷物が少ないと、くたっとして革バッグにはあまりない力の抜けた感じが出るのがお気に入りなんです。

ARAI CORON SHO ブラック


受注会は3月16日(日)まで開催中です。一点一点丁寧に制作していただいたバッグは、4月末頃にみなさんのお手元にお届けできるようにと考えています。sonorのバッグの革には、傷や色のムラなどの個性があります。でも、人間も肌に違いがあるように、豚にだって個性も、季節による変化もあるのは当然なんだと、園田さんは言います。環境に優しく、できるだけ自然のものを生かしたモノ作りとは、本来こういうこと。それは、sonorが最もこだわっているポイントなんです。自分だけのバッグが届くのを、是非楽しみに待っていただきたいなと思います。

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このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。