バイヤーからのお便り

自然の美しさを閉じ込めた、シルバーと天然石のアクセサリー

2024年12月10日更新

こんにちは、バイヤー加藤です。

ichinose naomiは、オーダーメイド専門の工房でハイジュエリーをメインに制作されていたつくり手のichinoseさんが、「もっと身近にジュエリーを楽しんでほしい」という想いから立ち上げたブランドです。

金属で作られたとは思えない繊細なモチーフのアクセサリーの数々は、昨年の販売開始以来好評を博しています。

ホリデーシーズンを前に、そんなブランドの新作が登場しました。時雨や薄氷、植物といった自然の美しさから着想を得たアクセサリーの数々は、ため息が出るような美しさです。

two leaves shigure ピアス・リング

まずご紹介するのは、「two leaves shigure」と名付けられたシリーズ。当店のお客様のための限定商品です。

スモーキーな色の石は、天然のムーンストーンを台座に、カット入りのクリスタルを重ねたダブレットと言う製法でできた一点ものの石です。線が石の中に浮かぶ珍しいムーンストーンで、まるで秋の終わりを知って降る雨のようだと、「時雨(しぐれ)」から名付けられました。

細かくカットを施された石は、見る角度によって色や輝きが変わり、見ていて飽きることがありません。

石自体に存在感があるのでデザインは極力シンプルにしていますが、小さな2枚の葉っぱが石に添えられているのがichinoseさんらしく、優しい雰囲気のモチーフになっています。葉脈の部分まで細かく表現されているのが素晴らしいなと思います。

落ち着いたカラーですが透明感があるので、耳元や指元を美しく彩ってくれます。リングはフリーサイズなので、装いや気分に合わせてつける指を変えて楽しめます。むくみが気になる時も安心ですね。

usurai ピアス・ネックレス

古代ローマでは、水晶は「氷の化石」だと信じられていたそうですが、「usurai」に使用されているのは、インクルージョンを含んだまるで氷のような水晶です。

この石の魅力を生かし、裏に氷の亀裂のような模様のレースモチーフを重ねることで、湖や海に薄く張った氷、「薄氷(うすらい)」を表現しています。初春の季語でもあり、冬の厚い氷とは違う薄い氷の儚さが出ていますね。

レースモチーフを得意とするichinoseさんだからこそのデザインは、光を受けてきらきらと輝き、顔まわりを明るくしてくれます。ネックレスは、ブラックなどの色の濃い服とも合うので、少しフォーマルなシーンにもおすすめです。

シルバーリング minamo,aoki, asa

レースモチーフのシルバーリングも3型揃いました。フリーサイズで、指に合わせてサイズ調節が可能です。

細かい模様は、ひとつ一つ手作業で作っているからこそできるもの。レースをかたどって鋳造するという伝統ある技法は、つくり手が師匠から受け継いで試行錯誤を繰り返してきたものです。

本物のレースから型を取り、鋳造されているのですが、鋳造の際には熱でレース地が縮んだり、糸目が塞がったりするため、きれいな模様は出づらく、とても難しい技法なのだそう。

ゆっくり火加減を見ながら、温度を生地ごとに変え、丁寧な手作業でボリュームを調節することにより、少しずつ美しく繊細な模様が浮き上がります。

minamo

太い幅のリングにレースモチーフを張り付けたようなminamo(水面)は、大ぶりなデザインのリングです。波紋を思わせることから水面と名付けられました。存在感があるので、これを一つ付けるだけできりりとした雰囲気に。

レースの複雑な模様が忠実に再現されていて、うっとりと見入ってしまいます。

aoki

aokiは、葉っぱをくるんと巻いたようなデザインのやや大ぶりなリングです。

透かし編みの部分と密度のある部分それぞれの糸目が細かく表現されていて、ボリュームがあるのに繊細な雰囲気で、大ぶりなリングに慣れない方でもつけやすいと思います。

asa

asa(麻)は、麻の葉のモチーフのリングです。手編みの細やかなレースの陰影と、柔らかい曲線で植物が持つ自然な美しさを楽しむことができます。

細めのデザインなので気軽につけやすく、太めのリングとの重ね付けも楽しめます。

どのアイテムも、銀の含有率92.5%・割金(製品の強度を上げるための金属)7.5%の純度の高いスターリングシルバーを採用しています。品の良い落ち着いた色味で、使うほどにアンティークのような風合いが増すのがポイント。

高純度のシルバーは、アレルギーが出づらいのも嬉しいポイントです。

シルバーアクセサリーというとクールなイメージがあったのですが、ichinoseさんの作り出すアクセサリーは柔らかな雰囲気が漂います。自然の美しさを閉じ込めたアイテムは、身に着けてきれいなだけでなく、ほっとしたり優しい気持ちにさせてくれると思います。

今回ご紹介した新作の詳細はこちらから>>

このコラムを書いた人

加藤 紀子

スタイルストア バイヤー

加藤 紀子

ショッピングユニットでバイヤーをしています。衣食住にまつわるすべてのことに興味があります。暮らしを楽しみたいという気持ちを大切にしたいと思っています。