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せいろはハードルが高いという方に!気軽に蒸せる「ザルせいろ」

2024年10月02日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

先日朝の情報番組を見ていると、大手雑貨メーカーが発売したせいろが即完売したというニュースが取り上げられていました。SNSから火がつき、せいろブームが到来中なんだそう。当店でも例年以上にせいろをお買い上げいただくペースが早く、世間の蒸し料理への関心の高さを感じます。

とはいえ、竹やひのきなどの天然素材でできたせいろは、初めて使う方にとって少しハードルが高く感じられることと思います。カビたりしないかお手入れが不安、収納場所をとる、そして金額も決してお安くはない……と、考える必要があることも多く、なかなか購入に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。

もちろん天然素材のせいろならではの良さはいろいろとあるのですが、せいろがなくても、お手持ちの道具を工夫して使えば蒸し料理はできるもの。そしてせいろがないからといって蒸し料理自体を諦めるのはもったいない!と思います。

そんな「蒸し料理初心者」という方や、「せいろはあるけど上手に活用できていない」という方に検討いただきたいのが、Three Snowの「ザルせいろ」です。

蒸すという調理法の良さ

電子レンジで代替することができるようになってから、日本では「蒸す」という調理法が昔より身近ではなくなった、ということを先日書籍で目にしました。確かに思い返すと、祖父母の家にはアルミ製で3段ほどの大きな蒸し器があり、冷めたご飯も蒸し器で再加熱していました。でも、現代ではレンジでチンできてしまうし、シュウマイなども冷凍食品が充実しており、蒸し器がないと作れない料理というのはそう多くないように思います。

でも、わたし自身せいろ使うようになってから、「蒸す」という調理法の良さを実感しています。「電子レンジよりムラなく加熱できふっくら仕上がっておいしい」「油を使わないからヘルシー」というのは、よくせいろを使った蒸し料理の良さとして語られますが、個人的に蒸し料理はここがいいな〜と思っているのが下記の3点です。

1.素材のおいしさをシンプルに楽しめる

歳を重ねて、その時期に旬のおいしい野菜をシンプルな調理法・味付けで食べることが何より贅沢だなと感じるようになりました。そういう点で、蒸し料理は水分直接加えない調理法のため、素材の味をそのまま楽しめて、野菜の味も濃く感じられます。

2.目を離しても大丈夫で、失敗知らず

焼きすぎると焦げてしまうし、煮すぎると魚や芋が煮崩れたりしますが、「蒸しすぎ」て失敗したことはこれまでありません。もちろん食材ごとに蒸す目安の時間はありますが、ベストな分数から少し長かろうが、食べられない状態になることはないので、いつも安心して放置し、その時間に洗い物や別の家事をしています。

3.一人ご飯にぴったり、つけだれ次第で味は無限大

最近のブームはこちらのバーニャカウダソース

凝った料理はほとんどせず、いつもその時冷蔵庫にある野菜やお肉を適当に詰めて蒸すスタイル。冷蔵庫の残り野菜のお掃除にもぴったりです。

つけだれさえ変えれば、味のバリエーションは無限大。ポン酢・ごまだれなどの定番だけでなく、お気に入りの調味料を常備して、いろいろ味を変えながら食べています。飽きが来ず、旅先などでおいしそうなソースや瓶詰めの調味料を見かけると、ついつい蒸し野菜に合わせることを考えて買ってしまいます。

木製せいろも所持していますが、ザルせいろが仲間入りしてからというもののこちらを使うことが多くなり、蒸し物を作る頻度も以前よりも格段に増えました。手持ちのフライパンや鍋に水を張り、ザルせいろを入れて蓋をして蒸すだけ。ステンレス製ですっきり洗えるので、豚バラやお魚などの油・匂い残りが心配な食材を蒸しやすい点も気に入っています。

旨みを余さず使う、おすすめザルせいろ活用法

ザルせいろで一度試してみていただきたいのが、食材から滴り落ちた蒸し汁を使って、1人分のスープも作ってしまうというズボラ料理。「蒸し料理のほかにスープも作りたいけど、極力洗い物を増やしたくない」というものぐさな性格ゆえに生まれたのですが、このスープ、蒸した食材の旨みが溶け込んでいておいしいのです。

<ザルせいろを使った蒸し料理+スープの作り方>

1.好きな野菜やお肉をざるせいろに詰める。
2.ザルせいろぴったりサイズの鍋にお水を入れて沸騰したら、ザルせいろをセット。蓋をして蒸す。
3.食材が蒸しあがったら蒸し汁を味見、少しだけ鶏ガラや醤油などを足す。卵やネギなど火が通りやすいお好きな食材を加えて完成。

調味料をあまり足さずとも、野菜や蒸し鶏のやさしい甘みや旨味が感じられて、調理時間をかけることなくおいしいスープ一品が出来上がります。

ちょうどスープカップ1杯分くらいの蒸し汁が残ります(あまりおいしそうには見えずすみません)

木のせいろだと木の成分(?)も一緒にしみ出てしまうからか、蒸し汁の味や香りに影響が出てしまうので、この蒸し汁スープが作れるのはステンレスのザルせいろを使う日の特権。

食べ終わった後の洗い物が少なく、コンロまわりの油汚れを拭いたりする必要もなく、後片付けもラクラク。野菜がたっぷり食べられてヘルシーで満足感もあり、一人晩御飯の日の定番献立となっています。

この日はスープに少し鶏ガラ・ごま油を足してトマトを入れました

切って詰めるだけの蒸し野菜は、忙しい1日を終えて、今日はもう料理をしたくない、でもヘルシーであたたかいものを食べたい……!という日の味方。蒸し料理を身近にしてくだれるザルせいろ、これからの季節にぜひ活用いただきたい道具です。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。