こんにちは、バイヤー楠です。新ブランドのお取り扱いが始まりました。pot-pourri（ポプリ）は福岡に拠点をおくブランドです。たくさんのブランドがずらっと並ぶ展示会場で初めてこのブランドを見たときは、天然素材使いと美しいカラーに目を奪われ、思わず足を止めました。その後、お話をさせていただく中で、モノづくりの丁寧さと、シルエットへの工夫に魅力を感じ、是非当店のお客様に、このブランドの服に袖を通していただきたいなと思ったんです。

このコラムでは、ブランドが厳選した素材とこだわりのデザインから生まれた、決定版ともいえる夏のカットソーをご紹介します。

素材選びとパターンへのこだわり

厳選したリネン素材

pot-pourriのラインナップの中で、今回当店がお取り扱いするのは、スコッツというリネンのカットソーシリーズです。世界有数のリネンの産地でもあるベルギーで、厳選された素材のみを使用したプレミアムリネンは、上品な光沢ととろみがあって、袋から出した瞬間に、「あ、これはいいリネンだ」とわかると思います。

モデル撮影する日にサポートしてくれる当店スタッフが、「これリネン100%なんですか？こんなとろみのあるリネンのカットソーは初めてです！自分用に欲しい！」と言っていたほど。

上質なリネンジャージーならではの滑らかさは、日焼けや汗によってデリケートになる肌にも優しく、刺激を与えません。

こだわった型紙

もう一点、私がいいなと思うのが型です。シンプルだけど、大人の女性の気になるポイントを払拭してくれるアイテムたちは、どれもパターンを手で引いているのだそう。パターンとはお洋服を作る際に必要になる型紙のこと。ここ最近は、機械によってパターンが作られることが多く、手で引くところは珍しいと思います。

見た目はシンプルでも、着てみるとどこかすっきり見えたり、シルエットが綺麗だったりするのは、楽さや効率よりも、実直に丁寧に手作業でパターンを引いているからこそ。手引きのパターンから生まれる服は、着てみてその違いがわかることが多いんです。

スコッツシリーズのラインナップ

当店でお取り扱いするスコッツシリーズは、ロングカーディガン（左上）、Ｔシャツ（右上）、ノースリチュニック（左下）、ぺチパンツ（右下）の全4種です。

ロングカーディガンは、後ろ襟を高くしたショールカラータイプ。首の後ろの丸みをカバーしながら日よけもできる、万能な型です。

ショールカラーのカーディガンは多くありますが、首の部分のボリュームが多すぎたり、形が作りづらいものも多くあるのは事実。こちらは首後ろ部分にタックを入れてすっきりとさせ、立たせるためにボリュームを持たせた襟が自然に前部分に流れるように工夫されています。着るとどこかすっきりとして見えるのは、こういった工夫によるものです。

Ｔシャツは、肘まで隠れる5分袖タイプです。ここ最近はビックシルエットのＴシャツで袖が肘まであるものはよく見ましたが、程よい身幅で袖が5分袖のものとなると意外と見つかりません。

フィットせず、でもゆったりしすぎないシルエットはラフになりすぎないのもいいところ。リネンのほのかな光沢もあり見栄えがするので、オフィスカジュアルとしても着られると思います。

ノースリチュニックは、タンクトップとワンピースの中間のようなアイテム。腰回りは露出させたくないけど、ワンピースとなると下にはくパンツとのバランスが難しい…という夏のコーディネートのお悩みを解消してくれます。

膝丈なのでワンピースよりも裾さばきができるのもいいところ。カットソーワンピースは、パンツの素材によってはくっついたりもたついたりしますが、その心配もなさそうです。

最後はぺチパンツ。当店では汗取りインナーパンツも、重ね着用のぺチパンツもお取り扱いはありますが、その両方の役割を果たすアイテムだと思います。

足の露出はしたくないけどレギンスはフィット感があって暑苦しい、締め付け感の無いカットソー地でラフに見えないパンツを重ねたいという方におすすめです。

春夏シーズンは着るものによって、肌へのストレスや不快感が大きく変わってきます。夏の不快感を解消してくれる上質なとろみリネンのアイテムが、みなさんのワードローブの定番品として定着するといいなと思います。

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。