みんなの愛用品

美しさと履きやすさが両立、職人技から生まれる頼りになるパンプス

2024年01月04日更新

こんにちは、バイヤーの加藤です。

最近はめっきりフラットシューズを履くことが多くなった私。以前は毎日のように履いていた5cmや7cmのヒールですが、久々のお出かけで足を入れると、「あれ、うまく歩けない？」。かかとの高い靴でどうやって駅まで走っていたのだろう、と我ながらびっくりしてしまいました。

だからといってスニーカーやいわゆるコンフォートシューズでは対応できないイベントなどもあるのが大人世代。特にこれからの季節はお子様の卒入学や年度末、新年度を迎えて何かと改まったシーンも増えてくるのではないでしょうか。そんな時に私が頼りにしているのがDOUBLETREE（ダブルツリー）の「ラウンドトゥパンプス VANESSA」です。

やや外反母趾気味でつま先部分は幅広なのに、かかとは人より細く靴が抜けやすいという面倒な私の足にびっくりするほどフィット。4.5cmのウェッジヒールは歩きやすいだけでなく足をきれいに見せてくれる美しいフォルムで手持ちの洋服をランクアップしてくれます。

足を美しく見せてくれるVカット

私の足はやや幅広で甲は薄め、ある統計によれば日本人に一番多いタイプのようです。幅の広さにコンプレックスがあり、できるだけ細く見せたいのですが、ポインテッドトゥは見た目はよくても長時間歩けず、パンプス選びはいつも苦労してきました。

VANESSAはラウンドトゥで、つまさき部分だけを見るとすごくシュッとしているというわけではありません。一般的なパンプスに比べて、少し横幅に余裕のある木型を使用しています。でも、甲のVカットのおかげで、足指は圧迫されないのにとてもすっきり見えることに初めて試着した時驚きました。両足共にやや外反母趾気味で、親指の付け根が少し出ているのですが、痛みもありません。

しばらく履き続けて、見た目だけでなく履き心地の良さにも感動しました。甲を包み込んでくれるのでパンプスが足の動きについてきてくれてとても歩きやすいのですが、Vカットのスリットのおかげで夕方足がむくんでも窮屈感がないのです。

Vカットのデザイン自体は珍しくないのですが、VANESSAはどこにもはぎ目のない一枚革で、余分なものをそぎ落とした有機的なVのラインの美しさが特徴的です。何度も試作を繰り返しこれが唯一無二のフォルムとつくり手が自信を持っているのも納得です。

浅草の職人さんによる完全手作業

はぎ合わせをせずにVの形を作るのは、高い技術を持った職人さんにしかできない技なのだそうです。この繊細な曲線はひとつひとつ丁寧に裁断することで生まれます。

また、革を木型に合わせて靴の形に成形するすべての作業が完全手作業で行われいるのもVANESSAのこだわり。少しずつ革を引っ張ったりたたいたりして丁寧に革を中底に付けるという気が遠くなりそうなプロセスを経て、足に馴染むフォルムが実現しているのです。私も工房を見学させて頂いたのですが、日本の伝統的な靴の産地である浅草のベテラン職人さんによるものづくりは、とても丁寧で細やかな手作業でした。

かかとが抜けないから歩きやすい

つま先に余裕があって痛くならないことを優先してパンプスを選ぶと、かかとがぱかぱかして歩きづらい、そんな経験をされてきた方も多いのではないでしょうか。私もその一人で、かかとが抜けてしまうのは仕方がないと今まであきらめきっていました。

でも、VANESSAはかかとが全く！抜けないのです。ぱかぱかしないとこんなにも歩きやすいのか、と驚きました。

サイドから見ると、かかと部分も丸みをおびた曲線になっていることが分かります。足の形に沿っているから、歩く時も抜けにくくなっているんですね。また、表からは見えない部分ですが、かかとの裏には牛革の裏芯が入っています。一般的には合成素材の芯が使われることが多いそうですが、革の芯は履く人の個々のかかとの形に馴染んでより履きやすくなるのだそう。目に見えない細かい部分も、履きやすさを考えて作られているのです。

また、低反発のウレタンインソールとアーチクッション、返りのいい高反発の中底、滑りにくい合成クレープの本底（アウトソール）を使用しているのも歩きやすさにつながっています。足を入れるとふかふかの履き心地に感動します。

安定感のあるウェッジソールであることも相まって、もう今までのパンプスを履く気にならないほど、ヒールなのに快適な履き心地です。