綿100％なのに伸びるから寝返りしやすくて楽ちん、涼しい、軽いというところが特徴の、スタイルストアとkinelが開発した高島ちぢみのパジャマ。つかい手のみなさまからも、「汗をかいてもベタベタしないところが夏にぴったり」、「私の夏の夜のパジャマ探し終了です」と、ご好評の声をいただいています。

今年は「首まわりの内側がもう少し柔らかかったら」という声にお応えして、内側にあて布をつけて改良しました。また、リクエストをいただいていたレディースとメンズの判別がつきやすいように、メンズの襟元デザインを変更しています。また、埃などが目立ちにくい、新色のライトブルーグレーも登場しましたのでご紹介いたします。

凹凸があって肌に全然張り付かないから、ベタつかない

昨年の夏から秋口にかけてこちらのパジャマを愛用してみて、「夏の衣類は全部、高島ちぢみの生地に変えたい」と思ってしまうほど、この生地は快適だなと実感しています。

一番のポイントは、生地にシボという凹凸があるところ。通常の平織りと比べて約2倍以上ひねっているので、その分生地の凹凸が大きくなり隙間があります。そのおかげでお肌の表面に全然張り付かず、さらさらの肌触りのおかげでとても涼しいんですね。

そして、綿なので吸湿力が高く、さらにシボによる表面積が多くて空気との接触面が多いので、放湿力にも長けています。こういった要素が合わさることで、汗をかいても蒸れにくく、涼しく過ごせるという訳ですね。このシボは洗濯してもそのまま残るので、愛用していくうちになくなってしまうこともありません。

首や胸元の内側にあて布を付けることで、着心地を改善

高島ちぢみの生地は綿100％でありながら、麻のようにほんのりシャリ感があってさっぱりとした肌ざわりが魅力です。一方で、お肌が敏感な方からは「すごくさっぱりしていて良いけれど、首まわりはもう少し柔らかいと気持ちが良いと思う」という声もお寄せいただいていました。

いろいろ検証した結果、特に首の骨や胸元など、皮膚が薄くて敏感な部分にだけ、内側に綿100％のあて布を付ける改良を加えました。ちぢみのさっぱり感と肌当たりのやわらかさの両方を感じられるようにすることで、着心地を改善しています。

伸縮する生地&デザインに工夫によって、動きやすい

この生地はこんな風にかなり伸縮性があるので、寝ている間にどんなポーズをとってもツッパリ感がありません。

また、脇の下が立体的にデザインされているので余裕があり、腕回りや胴まわりに締め付け感がありません。生地の特性とデザインの両面から、寝返りしやすい工夫をしています。

伸縮性がある生地だと、愛用していくうちにどうしても生地が伸び切ってしまうこともありますが、こちらの場合はご心配無用。洗濯をすると縮みますが、着ると元通りになるので、長く愛用してもだらしなく見えません。

また、綿100％で伸びるタイプだとカットソー生地のものもありますが、高島ちぢみはそれらに比べてとても軽くて動きやすく、さらに洗濯してもすぐ乾くのも魅力だと思います。

リクエストにお応えして、メンズのデザインを変えました

また、つかい手の方から、メンズとレディースのデザインがほぼ一緒なので、洗濯すると見分けがつかないという声をお寄せいただいていました。確かに・・・！我が家でもどっちだっけ？と夫に聞かれることがありました。メンズの方は少しだけ首元の空きを狭くしていたのですが、見分けがつきにくいですよね。開発時に配慮が足りずすみません。

今回は、メンズの胸元のデザインを変え、首元の空きを少し狭くしました。

また、レディースと同様に、内側には綿100％のあて布をつけ、洗濯した時にもヨレにくいようにしています。

6分～7分袖なので一見すると暑そうに見えるかもしれませんが、真夏も快適にお使いいただけます。

普段Tシャツと短パンをパジャマ代わりにしていた夫も、昨夏このベタつかなさと伸縮性を体験し、「着るものによって寝心地がこんなに変わるんだ」と驚いていました。普段寝る時はパジャマ派ではない方にも、この着心地の良さをぜひ知って欲しい！そんな風に心から思える一着です。

中井 明香

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。