みんなの愛用品

調湿効果で、「トーストがしなしなにならない」パン皿

2021年09月01日更新

「このお皿だとパンがしなしなにならないね」、そう子どもに言われたのが、「薗部産業/丸パン皿 ナラ 20cm」。「パン皿」の名の通り、トーストをカリカリのまま食べられるお皿が欲しいという当店のリクエストで生まれたお皿です。

そんな由来を伝えていたわけでもないのに、ちゃんと分かるものなんだなと改めて感じたこちらのお皿の偉大さを、このコラムでお伝えしようと思います。

湿気をお皿が吸いとってくれるから、トーストが美味しい

無垢の木で作られたこちらのお皿は、極めてシンプルな作りが木材そのものの美しさとあたたかみを際立たせています。トーストをのせると、目に美しいのもさることながら、木材の持つ調湿力がパンを美味しくしてくれるんです。

ある朝、同じ条件で焼いたトーストを、磁器のお皿とこちらのパン皿にのせて実験をしてみました。(ちなみに、使用したパンは普通の食パンよりひとまわり小さいサイズ。こちらのお皿は直径約20cmで、一般的な食パンをのせるとちょうどよいサイズです)

焼き上がりを同時にそれぞれのお皿にのせて、10分弱経過してから比較してみました。

トーストを比べてみると、丸パン皿にのせたパンは、ふっくらとボリュームを保っているのに対し、磁器のお皿にのせたパンは、中心部がへこみ、しんなりした外見に。ここまで違いがあると思わなかったので正直びっくりしました。

磁器のお皿では、パンから抜けた水分がそのままお皿に残り、その水分をパンが吸ってしまいしんなりしてしまったようです。食感も同じくややしんなりしてしまいました。

対して、丸パン皿の方は、パンから出た水分を素早く木が吸い、焼きたての状態を保ってくれています。「パンがしなしなにならない」と子どもが感じたのは木が湿気を吸いとってくれたからなんだな、と実感しました。

木のお皿なのに、油に強くお手入れ簡単

油分のあるものをのせてもOKなところも、こちらのお皿の特徴です。油が染みてせっかくの木目が汚れてしまうかも、という心配が不要なのは、ウレタン塗装の技術がしっかりしているからです。

薗部産業のアイテムの塗装は、長年二人三脚で歩んできた塗装屋さんが手掛けられていますが、その腕前は日本トップレベル!薄く均等に塗られているのに耐久性が高く、10年は持つのだそうです。

この塗装のおかげで、木目の美しさはそのままに、ピザやクロワッサン、ドレッシングで和えたサラダなど油分を含んだ食材をのせることができます。コロッケやフライなどの揚げ物のおかずをのせるのもおすすめです。

また、食べ残しの汚れがすぐに落ちるのも、とても助かっています。さっと洗ってすすぐだけで後片付けもとても楽。薄く、割れにくいのであまり気をつかわずに片づけることができます。

和洋を問わないデザイン

商品名は「パン皿」ですが、のせるものは和洋問わないと感じています。たとえば、おにぎりとおかずをのせるとこの通り、和食との相性も抜群です。

調湿性のおかげで、おにぎりもべちゃっとしにくく、揚げ物や卵焼き、煮物などものせることができます。

日中子どもに留守番を頼むときなど、このお皿に昼食を用意しておくと、ワンプレートですみますし、割れにくいので後片付けも安心して頼むことができます。

他にもサラダやフルーツをのせたり、合わないものはないんじゃない?と思うほど、懐の深いお皿だなと感じています。

朝食がパン派の私には、トーストが美味しいという事が何よりも嬉しいですが、それだけでない活用範囲の広さも、限られたキッチン収納の我が家では助かっています。このお皿があればなんとかなる、と思わせてくれる心強い一品です。

このコラムを書いた人

加藤 紀子

スタイルストア バイヤー

加藤 紀子

ショッピングユニットでバイヤーをしています。衣食住にまつわるすべてのことに興味があります。暮らしを楽しみたいという気持ちを大切にしたいと思っています。