みんなの愛用品

足付きだからミニテーブルにも!床座で飲む時に活躍するトレー

2021年08月26日更新


ローテーブルを置いていないリビングでお酒やお茶を飲みたくなった時、直接床に飲み物や食べ物を置くのはちょっと気が引ける。でも、わざわざテーブルを出したり移動させてくるのは面倒。そんな時に活躍してくれるのが、cosine(コサイン)の「お月見トレー」です。

お盆に足がついているのでミニテーブルとして使うことができ、軽くてコンパクトなので移動も楽、収納場所も取らないなど、ありそうでなかなかない一品。いつもは食卓でご飯を食べるけれど、ちょっと気分を変えてベランダでお酒を飲んだり、御膳、来客時のサイドテーブル、ディスプレイ台としても使える、ニッチなアイテムに見えて実はとても優秀な道具です。

足付きで高さがあるから、グラスや食器を手に取りやすい


トレーというと、一般的には「ものを運ぶためのお盆」や「ランチョンマットがわりに使うもの」などが思い浮かびますよね。一方でこのお月見トレーは、「ミニテーブル」という言葉がぴったりな風貌です。


横幅は約46cm、奥行は約37cmと、お盆としてはひとまわり大きめなのですが、高さが14.5cmあるのでコンパクトなサイドテーブルとして絶妙なサイズ感なのです。


高さがある分何が良いかというと、床から少しだけ高い位置に食事を置ける分、グラスや食器を手に取りやすいところ。実際に使ってみると、この14.5cmの高さがあるかないかは、使いやすさを大きく左右するのだなと感じます。

また、高さは14.5cmくらいですが、それだけでもぐっとテーブルっぽくて「きちんと感」があるので、これを使うだけで少し特別な雰囲気になるところも良いなと思います。

軽いから運びやすくて、気軽に使える


ちょっと床に座ってお茶を飲んだりお酒を飲みたいなと思った時に、「パッと取り出して使えるかどうか」や「移動のしやすさ」はとても重要です。気軽に使えないと、結局しまい込んで使わなくなってしまいますよね。

その点こちらのお月見トレーは、持った時の感覚は大きめのお盆と同じくらい、かつテーブルとしてはかなりコンパクトで軽いので、ひょいっと気軽に移動しやすいのが嬉しいところです。


ちなみに、軽いと強度は大丈夫かな?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはご安心を。北海道旭川の家具メーカーのcosineが作っているため、材料の質はもちろん、とてもしっかりとした作りです。トレーというより小さな家具という言葉がぴったりな丈夫さで、初めてお月見トレーを見たスタッフも「想像していたより作りがしっかりしていて驚いた」というほど。

脚は赤いカリンの木で楔(くさび)を打ち込んであるので、しっかりと脚が固定されています。また、表面はウレタン塗装が施されていて水染みや汚れに強いので、冷えたビールグラスも気兼ねなく置くことができます。

つかい手のみなさまから教わったこと


わたしが入社した頃、初めてお月見トレーというものを知った時は、まだ実物を見ていなかったこともあって「めちゃくちゃ素敵だけれど、一体どんな風に使うのだろう?」、「わたしが使うにはちょっとハードルが高くないかな」と、正直なところ思っていました。

そんな中、使ってみたら実用性が高いことに気が付き、同時にこのありそうでなかなかないニッチなアイテムを世に生み出された、インテリアスタイリストの草分け的存在である故・岩立通子さんと、その思いを形にしたcosineさんの心意気に震えました。強い信念がないと、こういったアイテムは作り出せないと思います。


また、つかい手のみなさまが寄せてくださった声も、お一人お一人それぞれ違ってとてもおもしろく、「ああ、こんな風に使うことができるんだな」と参考になりました。ほんの一部ですがご紹介させていただきますね。

「ローテーブルは置きたくないけれど、床に座って飲んだりするときに置くことができる『何か』が欲しいとずっと探していました。足はたためないので普段はそのまま壁に立てかけていますが、まったく気になりません。きれいなつくりだからだなと思っています」

「はじめはナチュラルな感じなのかと思っていたのですが、手元でみるとかなり直線的で『キリッ』とした印象です。和室の居間で、ホットカーペットを敷いているのですが、ちょっとお茶したいときにはテーブルを出すよりお手軽です。あと、テーブルだと、お盆で運んできてテーブルに置いて……ですが、これだとこのまま移動できるのでラクチンです。何より使っていてオシャレな感じが◎です」

「ワンルームでの一人暮らしで、和食中心であることもあり、メインのお膳として使っています。大皿もふたつ軽々置ける大きさで、ご飯にもティータイムにも十分です」

「小さいながらも、存在感抜群です。遊びにきた友人達が必ずこのトレーをチェックをしていきます。普段はお花を生けておいたりして、プチギャラリー風にしています」

「子どものお食い初め用に購入した木製の器に合わせて、お膳として使ったらよさそうだと思い、購入しました。当日は、小さな器たちとの相性もばっちり、大きな鯛もきっちり乗り、購入して大正解、家族にも好評でした」


なかなか外出しにくい中ではありますが、お家の中でも、ちょっと目線を変えていつもと違う場所でお酒やお茶を飲むだけで、何だかわくわくとした気持ちが沸いてきます。実用性があり、暮らしの中に新鮮な気分をもたらしてくれる、そんな道具です。

このコラムを書いた人

中井 明香

スタイルストア バイヤー

中井 明香

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。