みんなの愛用品

だしとりが長続きするコツはすべてこの鍋にあった

2024年11月16日更新

こんにちは、バイヤーの加藤です。

ほぼ毎日のように味噌汁を作るので、味噌汁作りが楽しくなるアイテムを集めるのが最近の私の小さな楽しみです。そんな中で、だしをとることに改めて興味が出てきました。

市販のだしの素を愛用してきたのですが、ものによっては塩味が強いかなと感じることもあり、自分でとってみようと思ったわけです。が、実は私、今まで2回だしとりに失敗をしています……。削り節をだしとり用の紙パックに入れる方法を試したときは、ふわふわの削り節をパックに詰めるのが面倒で挫折。削り節と昆布を鍋に直接投入する方式を試したときは、ざるで濾す手間に耐えられず挫折。

この失敗の歴史に終止符を打つべく目をつけたのが、だしとりが身近になるようにと開発されたThree Snowの「IHだしとり鍋2」です。半信半疑で使い始めたのですが、気が付けば毎日コンロの上で大活躍!いい道具があると面倒だと思っていたことが無理なく習慣になるんだなあと実感しました。

ざると鍋がセットだから、使いやすい

こちらの商品は、ステンレスの鍋、持ち手付きのざる、蓋がセットになっています。鍋にぴったり収まるように作られたこのざるが、とても便利なのです。

私は以前、①鍋に直接昆布と削り節を投入、②できあがっただしをペーパータオルを敷いたざるで濾しながら、ボウルに移す、③ボウルのだしを鍋に戻して味噌汁を作る、という工程でだしをとっていました。文字にすると改めて面倒だなと思います……。

ところがこちらの鍋だと、上記の②の工程(=一番手間な部分)が不要になるのです。ざるに昆布と削り節を入れて煮出すので、だしがとれたらこのざるを引き上げればいいだけ。持ち手がついているので熱さも気になりません。引き続き味噌汁を作る場合は同じ鍋で具を煮て味噌を溶けばいいのです。だしとりが嘘のように簡単になりました。

ざるは深さがあり、かつ鍋にぴったり収まるので、ふわふわした削り節もこぼれることがありません。また、目が細かくとても丈夫に編まれているので、ペーパータオルを敷く必要はなく、濾すときに削り節をぎゅっとざるに押し付けても問題ありません。こちらの鍋を作っている新越ワークスは、金属加工の街・新潟県燕三条で50年以上もザルや網など、業務用の金網製品を専門に作っている会社。その技術が存分に生かされていると思います。

鰹だしだけでなく煮干だしも、たっぷりとれる

だしをとる調理道具としてはいわゆるだしポットもよく目にします。ポットに削り節と昆布を入れて、熱湯を注ぐだけあるいはレンジにかけるとだしがとれるというもの。便利そうだなと検討したことがあったのですが、700ml-1000mlの容量が主流のようで、1000-1200mlのだしで4人家族分の味噌汁を作っている私には少し物足りませんでした。

一方、こちらの鍋は最大容量が1600ml。一度にたっぷりのだしをとることができるところが素晴らしいと思います。作り置きをしておくのもいいですね。

付属のレシピブックには色々な種類のだしの取り方や、だしを使った料理・調味料のレシピが掲載されています。一通り基本のだしをとってみたところ、どれも美味しかったのですが、なかでも煮干しだしの美味しさにはっとしました。水出しの煮干しだしは手軽ですが、じっくり火を通して作る煮干しだしの味は格別でした(こちらの鍋でしたら煮干しだしも十分手軽に作れます)。

そういえば、以前手持ちの鍋でだしを取った際、一度温度が上がった後はぐらぐら沸騰させないように火の調節をこまめにしていたのですが、こちらの鍋は一定の火加減(私の場合は中弱火)のままで大丈夫なことに気が付きました。厚さ1.5mmと、一般的なステンレス鍋に比べて厚手のステンレス板を使っているのでじっくりと温度が上がり、吹きこぼれしにくいからなんですね。こういう所もだしとりのための鍋ならではだなと感じます。

だしとり以外にも便利!

だしとりのために開発された鍋ではありますが、煮物作りなど他のお料理にももちろん使って頂けます。私のおすすめはインスタントラーメン作り。というのも、こちらの鍋は200~1600mlまで、200ml刻みで目盛りが付いているからなんです。計量カップいらずでさっと作ることができます。

つかい手の皆さまからは、

小ぶりな割に容量があるので青菜やマカロニをゆでるのにも重宝しています。」

「麦茶を煮出すのにも使っています。」

「野菜の皮等で野菜だしも作れます。」

などなどたくさんのお声が届いており、なるほど!と納得すると同時に、たくさんの方のキッチンでこちらのお鍋が活躍している様子を思い浮かべて嬉しくなりました。なかには、ざるをお米とぎに使っていらっしゃる方も。まだまだ色々な使い方ができそうですね。

自分でとっただしは、塩分を加えた市販のだしパックの美味しさとはちょっと違う、体がほっとする味です。毎日の味噌汁にはぴったりだと思います。かつおだし、煮干しだし、昆布だし……使う味噌やその日の気分によって色々なだしを試していきたいと思います。

このコラムを書いた人

加藤 紀子

スタイルストア バイヤー

加藤 紀子

ショッピングユニットでバイヤーをしています。衣食住にまつわるすべてのことに興味があります。暮らしを楽しみたいという気持ちを大切にしたいと思っています。