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【バイヤー座談会】おうちごはんが増えて魅力を実感!使ってよかったキッチン道具
コロナ禍でおうち時間が増えるのと同時に、家で料理をする機会が増えたという方も多いと思います。
スタイルストアのバイヤーもリモートワークが中心になり、家で仕事をしながら3食作るという毎日。料理の時間が増え、調理道具について改めて考えることもありました。
そこで、第2回目のオンライン座談会は「おうち時間が増えたことで買い足した調理道具、良さを改めて実感した調理道具」がテーマ。バイヤー3人が愛用品を紹介し合いました。
座談会メンバー
中井:
30代、夫と2人暮らし。時間をうまく使いたいと思いつつ、うまくいったり、そうはいかなかったりしている。食べることや睡眠を快適にしてくれるものが好きで、日々いろいろ試したり、愛用したりしている。
加藤:
40代、夫、小学生と高校生の子供の4人家族。仕事と家事の両立をずっと模索中なので、暮らしが楽しくなるアイテムを見つけるととても嬉しい。
畠田:
30代、夫と2人暮らし。北海道からリモートで勤務中。料理は特段得意ではないけど、キッチン道具やその収納のことを考えるのが好き。
おうち時間が増えたことで、お買い物に変化はありましたか?
おうち時間が増えたこの一年。普段使うもの、必要なものが変わりましたよね。
まずはお買い物全体への意識に変化はあったのか聞いてみました。
加藤:
外に行くためのもの、仕事服とかは買わなくなった実感があります。その代わりに在宅勤務に必要な机を買ったり、収納小物や観葉植物などの細々したものを買いました。あとは調理道具ですね。
畠田:
北海道に昨年4月に引っ越して、同時にリモートになったので、新しい家に合わせるための収納道具を主に揃えました。あとは、加藤さんと一緒で調理道具ですね。家の時間が増えて、調理のバリエーションを増やしたいと思った時に、いろいろ増やした感じです。
中井:
まず仕事道具を納める場所を作りました。それと、はじめはダイニングテーブルで仕事をしていたのですが、初めてめまいに悩まされるようになりました。それは椅子と机の高さが合っていなかったからみたいです。そこから椅子やシートクッションを整えたり、お部屋のインテリアを変えていきました。
簡単な煮物が絶品になる、楕円型の土鍋
続いては、今回のテーマ「調理道具」の話題へ。おうち時間が増えて、新しく買い足した調理道具、良さを実感した調理道具について聞いていきます!
まずは調理の必需品、お鍋。バイヤーの中井が良さを実感したのは、特徴的な形の土鍋でした。
中井:
今回紹介するのはkanaeの「だえん土鍋」です。最初にいいなと思った理由はオーバル皿っぽく使えるのと、和にも洋にも使えそうというところ。実際に使うと、蒸しものも作れるところが良いなと思いました。もやしを敷き詰めて、その上に豚肉の薄いのを乗せれば蒸し物でメインが1品完成します。
畠田:
もやしが蒸し板のような役割をしているということ?
中井:
はい、もやしから水分が出ていい感じに蒸すことができるし、野菜をたくさん摂れます。三重県の萬古焼(ばんこやき)の鍋なのですが、蓄熱性が高い土を使っているのが特性です。だから、一度温まったら弱火にしてもグツグツの状態。あと一番びっくりしたのが、肉じゃががめちゃくちゃおいしくできること。
加藤:
芋がほっくりという感じですか?
中井:
はい、中までしっかり火が通っていてお芋がほくほくです。作り方は変えていないのに、食感が全然違います!アルミ鍋だと上の方まで均一に火が通らなくて、ムラができるんですが、土鍋は全部包み込まれるように火が入る。かつ温かくなるまで時間がかかるから、金属と比べると1.5倍ぐらいの時間をかけて、芋のでんぷん質に火が通る。40度~60度を通過する時、甘みが引き出されるらしいんですよね。そしてゆっくり冷めるから、中まで味が染み込んでおいしいです。肉じゃががごちそうのようにおいしくなるんですよね。
加藤:
洋風の料理もいける?
中井:
いけます。グラタンとか、野菜やお魚にチーズをかけて、そのまま食卓に。蓄熱性が高いから、15分後にも温かい状態。食卓で熱いものを食べられるし、コンロを占領しないのもいいなと思ってます。電子レンジ、オーブン、直火でも使えます。
加藤:
いわゆる普通の鍋との違いは、深さですか?
中井:
だえん土鍋は3サイズあって、縦横は同じで深さだけ違うんですね。一般的な土鍋と比べると、やや浅め。浅いのでフライパンや調理道具としての鍋に近い感じです。内側のカーブの部分もヘラでかきまぜやすいデザインで、調理がしやすいですよ。うちは2人家族なので一番浅いサイズを使っていて、2人分ならおでんも大丈夫。蓋の持ち手が熱くならないので、素手で持てて、ひっくり返すとそのままテーブルに置けるので、お玉とかも置くことができます。
加藤:
楕円は収納しやすいのもいいですね。
中井:
正円だと縦幅も横幅も同じだけ場所を取るんですけど、楕円鍋の場合は収納の奥行を有効活用できますね。
余熱調理でガス代を節約できるのも、嬉しいポイント。さまざまな料理に使える万能な土鍋です。
パン作りや揚げ物にも役立つ、盆ざる
続いての話題は、バイヤーの畠田が在宅勤務前から使っているという盆ざる。
コロナ禍でお菓子やパンを焼く機会が増えて、今まで気付かなかった魅力を発見したそうです。
畠田:
私はThree Snow「ざる屋のステンレス盆ざる 大小セット」です。形がちょっと変わってて、平たいんです。でも、ざるが平たいからできないことって意外とないんだなと思いました。麺を上げたり、湯通しとかも便利です。今、朝は簡単につくれるレシピでパンを焼くというのが習慣なんです。盆ざるは、焼いたパンを置くのにすごく便利。あとクッキー焼いて乗せたりとか。
加藤:
確かに、平らだからこそ置けるという感じ。揚げ物とかで使うバットの代わりになるんですね。
畠田:
揚げ物にも便利です。バットと網だと揚げ物の時しか使えませんが、これなら他にも様々な用途で使えるので、一つで何役もこなしてくれるんです。
加藤:
お魚の下ごしらえにも良さそう。魚の臭みをとるために熱湯をかけますが、一般的なパンチングボウルは傾斜があるので、魚が4切れくらいあると並べにくいんですよね。でも盆ざるは平らだから並べやすくて便利ですね。
畠田:
お魚、こういう道具がないとやらないですよね。あとは、昼食も家で作るようになって、夏場はずっとそうめん。麺を茹でて、ざるに上げて水を切って、そのままざるの下にお皿だけ敷いてテーブルへ……みたいなことをしていました。
中井:
お湯を切る時に、足がついているのっていいですよね。シンクやテーブルに直接べたっと着かないし。
加藤:
パスタの湯切りとかにも使えますよね。
畠田:
麺料理する機会も増えてますよね、絶対。ざるの目が結構粗めなので、湯切れがいいです。
加藤:
普通のざるに比べて収納がしやすそうですね。ざるって高さもあるし、結構場所を取るじゃないですか。でも盆ざるは平らだというのもあるし、持ち手を引っかけて吊り下げることもできますね。
畠田:
とみおかクリーニングのマグネットフックを使って、これをレンジフードのところに吊り下げてます。平たいので圧迫感もないし。
中井:
あと浅いから水切りカゴの中でも場所取らない。
畠田:
そうなんですよ。しまうのにストレスがない。一般的な形のざるだと、ボウルと重ねて収納するじゃないですか。そしてボウルもサイズ別で何個もあるので、結構いろいろ重ねることになる。
加藤:
すごい重ねてる、私。片付ける時もサイズ順になるように、一生懸命に(笑)
畠田:
そうそう。私、それが面倒に感じてしまうので、吊り下げておけるというのはめちゃくちゃ便利です。
ざるやボウルは収納スペースを占有してしまう悩みの種。平たいからこその利点がたくさんありますね。
鍋の端までしっかりすくう、左利きでも使いやすいレードル
お子様が自分で料理をするというご家庭では、安全で使いやすい調理道具を選びたいですよね。
2人の子供を育てるバイヤーの加藤は、左利きの子供にも使いやすいレードルを新調しました。
加藤:
私が買ったのは、ICHIBISHI「すくいやすく注ぎやすいレードル」です。両端が尖っている形で、普通のお玉よりはちょっと浅め。私は4人家族で、子供が小学生と高校生。去年の4月ぐらいから学校も一斉休校になり、お昼も作るようになって。
畠田:
4人分3食、本当に大変ですね。
加藤:
だから子供にも手伝ってもらいたいなと思って。上の子が左利きなんですね。このレードルは両端に角があるので、左利きの人も同じように注げるということが購入の決め手になりました。汁物をお椀に注ぐとき、角が注ぎ口になるからキレがよくこぼさず注げます。あとは、真ん中のカーブが浅いので、粘度のあるカレーとかシチューとか、お鍋をきれいにこそげて入れたいなという時にも、ストレスなく使えて気に入ってます。
中井:
鍋底からこそげとるというのは、つくり手さんも商品開発の時点ですごく意識していたみたいです。元々フレンチのシェフと一緒に開発していて、鍋底のソースを余すことなくかき集めるために、浅さとすくいやすさを改良したみたいなので。
畠田:
ユニバーサルデザインを意識して作られたんですかね。
中井:
左利きの人も使えるようにというのは意識されていると思います。
加藤:
ハサミとか包丁とかで、左利きだと苦労することが多いみたい。だから、左利きの人も使いやすいのはありがたいです。
畠田:
あと私、レードルの角の部分もすごく使いやすいなと思って。お味噌を四角い容器に入れてるんですけど、お味噌の角っこに角がちょうど合うんですよ。丸型のレードルだと、この部分がすくえないんです。
中井:
手前のラウンドが急じゃないところもいいですよね。丸型のもので鍋底をかき集めようとすると、鍋底や鍋肌の一部にしか当たらない。このレードルなら広い面でばっと取れるから。
加藤:
普通のレードルよりは一見小ぶりなんだけど、一気にたくさんの量を取れるなという実感があります。
中井:
普通のお玉だと、カレーとかかき寄せるときに鍋を傾けますよね。小学生のお子さんが弱い力で、鍋を傾けると危ない。鍋を傾けないでも使えるというのは安心ですね。
加藤:
「これ使いやすい。買ってくれてよかった」って息子も言ってます。
左利きの人でも、お子さんなど重い鍋を傾ける力のない人でも使いやすいこちらのレードル。丸型のお玉に感じていたストレスも、すっきり解消してくれます。
頼れる調理道具で、おうちごはんを効率的に
毎日の献立に頭を悩ませる日々、まだしばらく続きそうです。
調理道具を1つ見直すだけでも、準備や片付けの手間が省けたり、簡単に料理のレパートリーが増えたりして、家事が格段にラクになることがあります。便利な調理道具を味方につけて、効率よく乗り切れるといいですね。
文・構成/土田えり子
スタイルストアのお客さまに、日々の暮らしをアップデートするコツや、商品の選び方などのノウハウをご紹介するコラムをお届けしています。