バイヤーからのお便り

鶴と亀と富士の山、おめでたい新年の食卓を

2015年12月21日更新

今年の8月に、代官山店で豆皿展を
開催しました。
2016年に創業400年を迎える有田焼。
それを記念して、セレクトされた
有田各地の26窯元を選りすぐり、
彼らの代表作ともいえる豆皿を一堂に
集めた企画展は、海外のお客さまも
含め大好評で、期間中なんども足を
運んでくださった方もおられたほど
でした。

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今日ご紹介するのは、その中でも特に
迎春の食卓に似合う縁起物のお皿。
一目見たときから、ぜひお正月前に
皆さまにご紹介したいと思っていた
特別な豆皿です。

お家で料亭気分が楽しめる珍味入れ

食卓のテンションを上げる鶴と亀

まずは徳幸窯の珍味入れ
豆皿より深さがあって、塩辛とか
たこわさのような珍味を盛ることが
できる小さな器です。

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普段使い、という感じではないと
思いますが、新年の食卓やお祝い事、
おもてなしのテーブルで、この器が
あればどんなに場が華やぐでしょうか。
お客さまも思わず歓声をあげること
間違いなし!と思います。

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もともとランクの高い割烹旅館や
料亭のために作られた器なので、
あまり小売店に卸されることがなく、
普段目にする機会が少ないレアなお品
ではないかと思います。

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鶴亀松竹梅と縁起物揃い。
赤や金など色合いが上品で美しく、
いつものおつまみがぐっと美味しく
頂けそうです。

御節をお重に入れず、こんな器に
ちょんちょんと頂く分だけを盛って
楽しむのもいいですね。おめでたい
モチーフと造形が、迎春の食卓に
特別感を添えてくれます。

古人のセンスを感じる富士の豆皿

普段使いにもぴったりの一枚

もう一つは、与山窯の
富士山図シリーズ

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特にこちらの色絵若松富士山図
なかなかアバンギャルドな構図だな
と思ったのですが、実はこれ昔の図柄
なんですって!

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この富士山図は、与山窯さんに
アーカイブとして残されていた絵を
復刻したもの。
創業は安政年間という与山窯さん
ならではの豆皿といえますね。

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三方富士に菊の花

世界遺産に登録されるとは知る由も
ない古人が、さりげなく遊び心を感じ
させる構図で描いた富士山。そこに
縁起のいいモチーフが添えられています。

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直径およそ10センチと、普段使いに
ぴったりのサイズで、お漬物や薬味を
盛ったり、醤油などの調味料・つけダレ
入れとしてもおすすめです。

鶴亀珍味に、富士山絵皿
いずれもお正月の食卓におめでたい
雰囲気を添えてくれる豆皿2種。
いつもの食卓に華やぎを添える器です。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。