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天然繊維のプロに教わった、朝までぐっすり眠れるケット
朝晩の寒暖差がありますが、ぐっすり眠れていますか?
何かと忙しない時期だからこそ、朝までぐっすり眠りたい。シルク、コットン、リネン、カシミヤ、ウール等々、さまざまな素材があるけれど、今の時期の睡眠環境を整えるのに一番ぴったりなケットは実際どれなのだろう?
今回はそんな思いから、「四季ある日本で良質な睡眠ができるように」という考えでものづくりをしている三井毛織の三井さんにお話を伺いました。
三井さんと言えば、シルク毛布をはじめ、天然繊維に特化した国産毛布やケットを作られており、季節に合った原料を探し求め、海外に直接出向いて買い付けするほどの、天然繊維のエキスパート。
そんな素材のプロが「たくさんケットがある中で、春先など季節の変わりめにはやっぱりこれ」と教えてくださったのが、シルクブレンドコットンブランケットでした。
季節の変わりめに、シルクコットン混が良い理由
良い睡眠を取るには、お布団の中の、保温性、吸湿性、発散性、通気性が高いことが大切と言われています。
特に気温の上下がある春先や秋口は、
・保温性がありつつも熱くなりすぎないこと
・乾燥からお肌を守ること
・肌触りの気持ち良さ
この3点が大切で、それをクリアできているとぐっすり眠れるのだそう。
そして、その環境を作るのにぴったりなのが、シルクとコットンをブレンドしたケットです。
1、あたたかくて、蒸れにくい
シルクとコットンは、保温性と吸湿性に優れている素材。季節の変わりめの場合、シルク100%だとちょっと暑いし、コットン100%ではちょっと肌寒い。
そこを、三井さんならではの絶妙なブレンドで、両素材のいいところ取りをしているので、あたたかさがありつつも、蒸れずに朝まで起きることなく眠れるいう訳ですね。
2、乾燥からお肌を守ってくれる
季節の変わりめはどうしても乾燥してしまい、水分が奪われてお肌がカサカサになって、寝ている間に無意識に体を掻いてしまう場合もあります。
このケットは、シルクならではのしっとり感があるのも特徴のひとつ。しかも、シルクの中でも一番細い(そして高級!)「家蚕シルク」を使っており、くるまるだけでお肌を乾燥から守ってくれます。
3、やわらかくてふっくら気持ち良い
私自身、愛用していて一番実感しているのは、とにかくしっとり、やわらかい、ふっくらしているという、その肌触りの良さです。
しっとり感はシルクのおかげなのですが、やわらかくてふっくらしているのは、素材として嵩(かさ)があるコットンをブレンドしていて、昔ながらの織り機でゆっくりと二重織りしているから。
コットン綿(わた)は、繊維が長くてお肌を刺激しない良質な「長綿」を使っており、素材の断面が楕円形なので、お肌に当たった時にちくちくしません。
お家で気兼ねなく洗えます
シルクを配合していながらも、ご自宅の洗濯機で気兼ねなく洗えるところも嬉しいポイントです。手洗いモードでやさしく洗って、日陰干ししてくださいね。ブラッシングをしてあげると、毛並みが整って風合いが良くなります。毛埃も出ないので、アトピーの方も安心してお使いいただけます。
余談ですが、海外で作られるケットは、生産の際に糸の状態で洗って、製品になる時は洗われないことが多いのだそうです。その場合、織った段階で、織り機の油が付いたまま製品になってしまうこともあるのだとか。
三井さんの場合は、糸の洗いだけではなく、広く大きく織りあげた生地を、熱いお湯と石鹸で洗い、既定のサイズに縮めているのだそう。清潔でありつつ、ご自宅で洗った時に縮みにくいようにという気遣いから、こういう風に作られているんですね。
これはたくさんの水量が必要で、手間もコストもかかるのですが、日本だからできることなのだそうです。
寝つきを良くするための知恵
ちなみに、すっと眠りにつくには、パジャマなど着るものを工夫したり、部屋を暗くする、音楽を掛ける、アロマを炊くなど、さまざまな方法がありますが、お布団環境面から考えると、お布団内の温度を31度くらいにしておくのが良いのだそうです。
31度はどのくらいかといいますと、
・30分以上半身浴をして体温を上げる
↓
・30分から1時間ほど経って、体温が徐々に下がった頃にお布団に入る
というのが目安。
地域や室内環境にもよると思いますが、寝つきが良くなる参考になれば嬉しいです。
ぐっすり眠れるようにと、つかい手へ思いを馳せながら、吟味した材料を惜しみなく使って作られた国産ケット。春先から梅雨前まで、秋口から真冬の前までと、1年を通して活躍してくれる一枚です。
このケットはいい原料を安い時に仕入れることができた理由で、コストパフォーマンスが素晴らしく良いのも嬉しいところ。さらに2枚セットはさらにお買い得です。
いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。