バイヤーからのお便り

着た方が涼しいを実感する

2019年06月17日更新

3年前の夏に、「薄着で直射日光を浴びるよりも、着た方が涼しいですよ」と私に教えてくれたのは、n.o.f.l(ノフル)のデザイナーでした。天然素材の特徴を知り尽くしたデザイナーの言葉は何より説得力があるもの。実際に、真夏は一枚羽織ったほうが、涼しく感じるという事を実感しました。

いよいよこれから夏本番を迎える今、快適に過ごすための羽織りのご準備はできていますか。

天然素材の特徴を生かした羽織り

この夏、n.o.f.lからは2種類のカーディガンが届きました。いずれも天然素材の特徴を生かし、着る人が快適に夏を過ごす為に考えられたのがわかります。

シルク混のエアリーなガウン

最初にご紹介するのは、薄手のガウンです。
綿80%、シルク20%の素材は、ウォッシュ加工を施しているのでカジュアルな印象。

ガウンといっても薄さはこの通り。シルク混なので、しなやかでとにかく肌触りがいいのが特徴です。
また、シルクは吸湿性と放湿性の両方を持つ素材。暑い時は熱を放ち、寒いときは保温をするという特性を持つので、体温が上がりがちな夏の体を、常に快適な状態にしてくれます。

首元の日焼け対策を考えて、衿周りは少しボリュームを持たせています。

衿周りにタックを入れることで、すっきりと縦長シルエットが強調されて見えるんですね。

今まで避けていた露出の高いノースリーブも、こういう羽織りがあると抵抗なく着られるのがいいんです。

薄いリネンのニットカーディガン

続いてご紹介するのは、リネンのニットカーディガン。

リネンは吸湿性と抗菌性が高い素材で、湿度の高い日本の風土にこそ適している素材。
デメリットのほうが頭に浮かぶ「夏のニット」も、プロ達の手にかかれば涼しく着られる快適なアイテムに変わるのです。

かなり細いリネン糸で編んでいるので、薄く、透け感のある素材。
薄いのに、麻特有のプツプツとしたネップ(糸のかたまり)があって、なんとも夏らしい雰囲気なんです。

日よけはもちろん、少し肌寒い日やエアコン対策にも活躍しそうなこちらは、今まで避けていた露出の高いノースリーブのブラウスやワンピースも、抵抗なく着られる。
そして、それによってコーディネートの幅がぐっと広がるので、本当に重宝するんです。

天然素材の良さをフルに生かしたカーディガンは、n.o.f.lだからこそ作れるのだと思います。見た目はどちらもロング丈のカーディガンなので、柔らかい肌触りがお好きな方は綿シルクのガウン、シャリ感のあるドライタッチな肌触りがお好きな方は、リネンカーディガンがおすすめです。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。