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珪藻土と笹和紙、ひのきの人気バスマットを比較してみる
バスマットは、家族の人数や脱衣所の広さなどにより、求める機能が人それぞれ。そこで、今話題の3種(珪藻土・笹和紙・ひのき)の素材を比較してみました。それぞれの長所短所を理解して、自分に合ったアイテムをお家に迎え入れましょう。
1.珪藻土のバスマット
珪藻土が一般的に知られるようになったのは、壁材としての利用から。アレルギーに悩む方の口コミで火がつき、色々なアイテムへと使われるようになりました。
珪藻土は植物性プランクトン類が含まれた土で、内部に微細な孔が空いています。吸湿や吸水を自然に繰り返す性質が家材と相性が良く、コースターやドライングボード、珪藻土バスマットなどが有名です。
水分をあっという間に吸収放散
珪藻土バスマットと言えば「soil(ソイル)」。soil珪藻土バスマットのメリットは、20分もたてばビショビショの状態がサラサラに変わってしまうところ。バスタイムは平均15〜30分ほどですから、マットが濡れていたとしても、お風呂から出てくる頃には乾いている計算になります。布のバスマットと大きく異なる点です。
お手入れは陰干しだけ
soil珪藻土バスマットのお手入れは、3つの素材の中で一番簡単。乾いた布でさっと表面を拭き取り、陰干しするだけです。一人暮らしの方や、共働き世帯に人気なのがわかりますね。「使用したら壁にたてかける」を習慣化すれば、長く愛用できる可能性が広がります。ダニやカビも寄せ付けにくく、アレルギー体質の方にも好評です。
soil珪藻土バスマットのバリエーション
バスマットライト:W 425×D575×H9.5cm
GEMバスマットS:W425×D285×H9.5mm
GEMバスマットM:W425×D425×H9.5mm
GEMバスマットL:W880×D530×H9.5mm
スタイルストアでは、現在4つ(2種類)のsoil珪藻土バスマットを取り扱っています。Sは単身世帯、Mは少人数世帯、Lは大家族やお子さんがいる家庭向けです。バスマットライトは珪藻土にパルプ繊維が練り込まれており、厚さ約1cm、重量約1.8kgほど。サイズ的には1〜3人程度の家庭にぴったりで、従来品よりも軽くて割れにくくなりました。GEMバスマットは珪藻土にパルプ繊維とひる石が練り込まれた新製品で、吸水性がバスマットライトよりも優れています。サイズも3種類から選べ、利用用途に応じられるのがうれしいですね。
割れる可能性と本体自体の重さがデメリット
洗う手間がなく、ダニやカビも寄せ付けにくい珪藻土のバスマット。デメリットは、割れる可能性と重さです。soil珪藻土マットは130kgまでの重量制限がありますので、お子様と一緒に乗る時はお気をつけください。壁にたてかけた時も、ぱたんと倒れないよう工夫してみてくださいね。
珪藻土バスマットは吸水性が悪くなってきたら、紙やすりで表面を軽く削ると水を吸う力が回復します。汚れや陰干しに気をつければ、数年は快適に使用できます。
2.笹和紙のバスマット
隈笹(くまざさ)は日本の高冷地に生息する丈夫な植物です。雪の中でも育つ強靭さがあり、60年は生え続けるそう。隈笹は笹団子や笹寿司、ちまきなどにも使われているので、日本の生活には溶け込んでいる植物です。隈笹には抗菌作用があり、最近は衣の世界でも注目されはじめました。
和紙と合わせてSASAWASHIに
日本で古来から使用されている和紙は、耐水性や調湿性、加工性に富んでいます。そんな和紙と熊笹をコラボさせたのがSASAWASHIと呼ばれる糸(布)です。SASAWASHIは綿と同程度の強度があり、天然由来の抗菌・UVカット・消臭性が期待できる素材。そのため、バスマットにも使われるようになりました。
シャリシャリしたふみ心地で気持ち良い
「SASAWASHI(ささわし)」のバスマットは65cm×45cmで使い勝手が良いサイズ。カラーはベージュとブラウンの2種類があり、お部屋の雰囲気を壊さない控えめ感があります。和紙が練り込んであっても強度は抜群で、布のバスマットと同じように洗濯機で洗えます。踏んだ感触は“シャリシャリ”。ふわっとしていない分、水分の吸い込みもダイレクトに感じられます。
4人まではサラサラと使える
SASAWASHIのバスマットは、サラサラした使い心地が注目したい部分。4人程度までなら、連続使用でも水分を感じさせず、気持ちよく足をつけていられます。珪藻土のバスマットと同じように、使用後は床に置きっぱなしにせずハンガーにかけたりして通気性をよくするのがコツですね。
「7年使っている」という声もありますから、お手入れ次第でコストパフォーマンスに優れたアイテムになります。
硬めの触感に好みが分かれる
丈夫で抗菌作用のあるSASAWASHIバスマットは、洗濯もこまめにでき、通気性も良くてカビも生えません。あえてデメリットをあげるとすれば、踏み心地が硬いこと。ふわふわしたバスマットがお好みの方には物足りなく感じるようです。感触は人によって好みがわかれる部分です。布のようにみえるのですが、布とは違う肌触りなので気をつけましょう。
3.ひのきのバスマット
ひのきはヒノキ科の針葉樹で、日本では最高品質の建材の1つ。ひのきのお風呂と聞くだけで高級なイメージがありますよね。ひのきは抗菌作用があり、水分の多いお風呂場で使うのに適した素材です。
心が休まる香りにも注目しましょう。バスタイムはリラックス効果もみこめますから、ひのきを取り入れると鼻からも良い刺激が入ってきます。
ウェーブ加工で滑りにくい造り
ひのきの産地で有名な高知県では、四万十ひのきという種類のひのきが育っています。四万十ひのきは油分を多く含んでいて、アロマ効果も抜群。部屋中にふわっと木の香りが漂います。
アロマバスマットと名付けられたアイテムは、職人さんの細かなこだわりがギュッと濃縮。「TOSARYU(とさりゅう)」が生産しています。木の表面にはウェーブ状の加工が施され、滑りにくいように加工されていますよ。高齢者へのプレゼントとしても喜ばれています。
温泉を思わせるデザインと通気性の良さ
ひのきのバスマットのメリットは、温泉を連想させるデザインと独特の木の香り、安定性です。布のバスマットは軽くて洗濯しやすいですが、位置は定まらず、たまにつるっと足が滑って転ぶ場合もありますね。ひのきのバスマットはどっしりした安定性を確保しつつ、通気性にも優れています。直置きにはならないのもうれしいですね。
カビ防止には乾燥を心がける
ひのきは抗菌作用があり、水分にも強い素材ではありますが、暗くてジメジメした場所に置きっぱなしにしていると、汚れやカビが付着します。使用後は壁にたてかけて乾燥させたり、定期的にブラシで水洗いしてあげるなどを習慣づけましょうちょっとの心遣いでバスマットを長く愛用できるようになります。
珪藻土、笹和紙、ひのきと3つのバスマットをご紹介しました。家族の人数や洗濯の頻度(有無)、価格、触感など、好みによって使い分けたいですね。どの素材にも共通しているのは、使用後は風通しを良くして保管すること。洗えない素材であっても、水でこすったりふきんで拭いたりして清潔を保ちましょう。2〜3年に1度は買い換えると言われているバスマットですが、メンテナンス次第ではもっとお使いいただけます。