「二月堂(にがつどう)」という机があるのをご存知でしょうか?
二月堂机とは、お水取りで知られる東大寺・二月堂で、お坊さんたちが食事をする「食堂(じきどう)」で使われた、小さな折り畳みの机のこと。
千年以上受け継がれている原型が今もちゃんとあって、その型に忠実に制作されているそうです。いわば日本家具の代表作であり、最長のロングセラーともいえる小机。

簡素ながらも、食事から書き物まで、なんにでも使える使い勝手の良さ、小さく見えて必要充分なサイズ、脚を折り畳めば省スペースで収納ができて、使いたい場所に運ぶのも簡単。
さすがは1000年以上受け継がれるだけあって、さまざまなシーンと用途で活躍するマルチな小机です。
オークヴィレッジの折りたたみ小机は、そんな二月堂机の現代版。
木と対話し、適材適所な素材を用い、長く使える耐久性もたらす伝統的な技法で作られる小机は、いつもあなたの暮らしにフィットします。
家が変わっても、使う人が変わっても
活躍のシーンが多い、マルチパーパスな机

私がこの机をすごくステキな家具だなーと思うのは、どんなときも、誰が使うにしても、家族の暮らしにフィットするフレキシブルさ。
引っ越しや模様替えで間取りが変わる、家族が増えたり、成長したり、人員が変わらずとも、暮らし方が変わったり、長い人生いろいろある。その、どんなときでも、この机が活躍する場を失う感じは、全くしないのです。

どこにでも、パッと広げて簡単に自分のスペースを作れるので、パソコン作業から、書き物、読書、と、さまざまなシーンに役立ちます。

来客のときのサブテーブルとして、食器を置いたり、ドリンク置き場にしたり。

お子さんの勉強机にもぴったり。

こういうちょっとした裁縫や編み物など、趣味の時間の作業台として。
直線的でシャープなラインは、和洋どちらにもしっくり馴染み、昔からある家具にありがちな、
「ほっこり感」がしない、ここが魅力。こういうところにオークヴィレッジのセンスを感じますね。
そうそう、折りたたんだ状態でもスッキリした顔つきなので、

こんなふうに、飾り台としてもステキに使えます。
伝統技法が生きた家具
長く使える工夫が満載


折りたたみなので、使う時だけ広げて、さっと畳んで収納する、または別の部屋に運ぶ、というのも簡単。脚の固定には、金具を使わず、木で作られたオリジナルのストッパーが使われています。

折り畳むと、厚さは約8センチ
強度を出すために、天板裏の反り止めにはナラ、ストッパーのピンの部分はブナ、つまみは桜、それをつなぐのが竹と、適材適所にこだわった造りになっています。

天板の幅と奥行は2:1の比率で、複数を組み合わせても使える合理的なサイズです。2脚を組めば正方形の広い机に、4脚を巴に組めば、写真のような団らんテーブルになります。

こうして見ると、やはり、さすが時代が変わっても、形を変えず受け継がれてきた机がモトになっているだけのことはあるな、という感じがしませんか?
この机は、10年後、20年後に、「いつも一緒に過ごした机」としてやんわりと記憶に残る家具になるんじゃないかと思います。
ストッパーについて

ストッパーを動かすと、中の留め具が動いて脚を固定してくれる仕組みです
つかい手の声に「ストッパーが少し硬い」というお声をいただいていますが、実は元々少し固めになるように作られています。
というのも、木は金属とは違って湿気などまわりの環境によって微妙に膨らんだり萎んだりします。
ちょうどのサイズで作ると、環境によっては緩くなりすぎたりするため、どんな条件下でも使えるように作られているんだそうです。
最初は硬くても使っているうちに馴染んでくることが多いので、ご理解の上お買い求めいただけますと幸いです。