またひとつ、オークヴィレッジから名作が生まれたなあ、としみじみ思ったのが、この「折りたたみサイドテーブル」。

なにが名作たる所以かというと、折りたたみ小机と同じくいつでもどこでも活躍してくれるフレキシブルな小家具であるということ。そして、高さ調節の仕組みも金具を使わず、すべて木で作られているということ。
オークヴィレッジの家具づくりのノウハウをぎゅっと詰め込んだ、永く生活を共にする相棒になりそうなテーブルです。

サイドテーブルとひとくちに言ってもサイズは様々なものがありますが、こちらは大きすぎず小さすぎずの塩梅が絶妙。
女性ひとりで持ち運べる気軽さがありながらも、書き物をするときにでも不便のない大きさ。これがもう少しでも大きいと、一気に「家具」感が増して、フレキシブルさが失われるな、と感じます。

畳むと幅約6cmと省スペースに。使わないときに簡単に収納できるのは大事なポイントですね。

そして何より、「顔」がいい。天板は国産のクリで、贅沢に木目を楽しむことができます。脚の線の細さもいい具合。

左:ストッパーをとめる位置を変えると、高さが変わります。 右:唯一の「木」以外の素材。畳んだ時に脚がバタンとならないように、目立たないようマグネットが埋め込まれています。
高さは40cmと50cmの二段階に調整可能で、ストッパーを天板裏の溝にスライドさせて脚を固定する仕組みです。画像だと説明しづらいのですが、やってみると直感的にわかりますし、とても簡単。
伝統工法を活かした独自の構造で、回転軸のピンやストッパーまで全て木で作ることにこだわっている点はさすがはオークヴィレッジです。

座面の高さ42cmのソファには、高さ50cmでの使用がちょうどよかったです。
一番の活躍場所はソファの傍ではないでしょうか。脚が邪魔にならないので、ソファの下にくぐらせるように置けば、天板を手元まで引き寄せられます。
背もたれによりかかった状態でも飲み物を手にとれるのはリラックスタイムにはありがたいですね。

普段は高さ40cm使いでも、ノートパソコンで作業をしたり書き物をしたり、という時には高さを50cmにすると、ちょうど良い具合に。10cm高さが調節できることで、対応できるシーンが広がります。

ほかにも、ダイニングテーブル横でテーブルに乗せきれない飲み物や食器を置いておいたり、寝室のサイドテーブルにしたり、活躍の幅は広そうです。

決して飾らず、でも素朴すぎない、木の美しさを生かした一品。改めて、木っていいなあ、と感じさせてくれるサイドテーブルです。