松田美智子の自在道具/種とりスプーン 優しく動かすだけで簡単に！きゅうりの種とりスプーン

切るだけで手軽に使えるきゅうりは、和え物やサラダに欠かせない食材です。でも、料理の仕上がりが水っぽくなったり、味が決まらないと思うことはありませんか？

松田美智子の自在道具「種とりスプーン」は、簡単にきゅうりの種が取れるよう作られたアイテム。調理の時にほんのひと手間加えることで水っぽさを解消、しゃきっとおいしく仕上がります。独自の形が種とり以外でも使いやすく、幅広い用途でお使いいただけますよ。

先が細いから、きゅうりの種取りがコツ要らずで簡単に

料理にみずみずしい食感をプラスできるきゅうりですが、なんだか仕上がりがいつも水っぽくなってしまう、そんなお悩みはありませんか？その原因は、水気を多く含む種の部分。種を取り除くだけで水分が出るのを防ぎ、和え物やサラダを格段においしく仕上げることができるんです。

一般的なスプーンだと、きゅうりの種を取るには幅が広すぎるものが多いですが、こちらは細いきゅうりにもフィットするよう、先を細くしてあるのが特徴。力も要らず、優しくそっとスプーンを動かすだけで、きれいに種を取れるのがうれしいポイントです。きゅうりの種取りの道具をお探しの方に、まさにうってつけのスプーンと言えますね。

深さのないヘラ状の形だから、幅広い用途で使いやすい

きゅうりの種取り専用だと、あまりに用途が狭すぎると思いますが、実は独自のこの形には、様々な用途に活用できる秘密があります。スプーンの池と呼ばれる窪みがほとんどなく、どちらかといえばヘラに近い形。

ぎょうざの肉だねを取ったり、パンにジャムやバター、マヨネーズ、チーズクリームなどを塗り広げるのに使いやすいんです。先が長細いから瓶詰めの薬味を取り出す時や、マドラーのように使うことも可能ですよ。

さらに、柄側に付いた小さなさじで、調理中に塩、砂糖、一味などちょっとした調味料を入れることも。カレー粉やスパイスなどのパウダー類を扱う時にも、粉離れが良く重宝します。一つあると多くの用途で活躍する一品です。

一つ一つ丁寧に鍛金され、手仕事の温かみが感じられる

こちらのスプーンを手掛けるのは、京都の鍛金工房・WESTSIDE33です。鍛金とは、金属を打ち出して成形する加工技術で、叩き跡が槌目（つちめ）という鱗のような模様を生み出します。一つ一つ丹精込めて作られた手仕事ならではの温かみがあり、感触もとてもやさしいのが特徴。手にした時にしっくりと馴染むのが何より魅力です。

無駄のないフォルムも美しく、テーブルに出したままにしても絵になるから、美しい台所道具が欲しいという方にもおすすめしたいアイテム。機能と見た目の良さを両方兼ね備えているから、愛着を持って長い間お使いいただけると思います。

きゅうりを使ったいつもの和え物やサラダなどを、格段においしくできるスプーンです。力も技も必要なく簡単に種が取れるのも、計算された形と職人の手仕事があってこそ。ほんのひと手間加える、そのハードルが高いと感じる方にこそ、ぜひお使いいただきたい一品です。