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Today's Story

外反母趾のお姉さんのために作った靴

2019年12月29日更新

今年の9月にご紹介し、大好評だったSHOESbakery(シューズベーカリー)のバレエシューズ。サイズによっては再入荷分もすぐに完売してしまいましたが、この度改めて全サイズが揃いました。

この靴は、もともとディレクターの高橋さんのお姉さんが外反母趾で、靴選びにとても苦労されているのを間近で見ていたことがきっかけで生まれました。

外反母趾の方用の靴というほど特殊な作りではないのですが、やわらかな革が足を包む、家族を思う優しさが滲むようなバレエシューズです。

大切な人がヒールを履かない?

靴ブランド、SHOESbakery(シューズベーカリー)を手掛けるのは、パンプスを中心とした靴づくりを得意とする高進製靴さん。全国にショップのある、皆さんが聞けばほとんどの方がご存知の靴ブランド、そこのパンプスづくりを長年担当してきました。

OLさんが履くような、いわゆる「きれいめの靴」。当店でも最初にお取り扱いしたシューズベーカリーの靴は、冠婚葬祭にも使えるブラックパンプスです。

ヒールのパンプスはTPOによっては必要な靴ですが、そういう靴を作りながらも、ディレクターの高橋さんには心に違和感があったそうです。それは、自分が作っているようなハイヒールを、自分の奥さんや家族は履かないということでした。

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当店でもロングセラーのパンプス。マノロやルブタンなどを好む通にも好評(本品は革の廃盤に伴いリニューアル中です)。

大人の女性は、妊娠・出産・子育てを機にヒールから遠ざかり、スニーカーやローファーなど、フラットシューズを選ぶことが増えると思います。

高橋さんは、ブランドの靴づくりを続けながらも、自身の奥さんやお姉さんに選ばれるような、足に優しくて見栄えもするバランスのいい靴を作りたいと考えるようになりました。

足に優しい+上質なルックス、の両立を目指して

高橋さんのお姉さんは外反母趾。親指の付け根が当たって痛い、骨が靴を押しボコボコ感が出てしまうなど、靴選びに苦労が絶えないそうです。その様子を見ていたことから、足に負担のかからない靴、でも「いかにもコンフォートシューズ」という見た目ではなく、「銀座に躊躇なく履いていけるルックス」を両立した靴を作ろう、となりました。

きれいめパンプスの場合、履きこみ口が親指の付け根にあたりやすい。このバレエシューズは山羊革が足指全体を包み込む。

このバレエシューズの一番の特徴は、足を革が包むような履き心地。一般的に「靴」という決められた型の中に足を入れてフィットさせる(だから当たったり押される箇所がある)感覚ですが、こちらはスリッパや靴下のようにやわらかく圧迫感のない履き物といったイメージ。

圧迫せずに安定させるため、履きこみが深くなっており、さらに蝋引きのリボンで少し締めることができるようになっています。

なので、個人的に一番ぴったりくる表現は「小学校で履いていた上ばきみたい」。

でも、革の質が良いこと、上品な色合いのシルバーであること、レペットなど高級靴と同様の本革底であることから、ラクでありながら一定のグレード感がある一足に仕上がっています。

横から見ると本革であることが一目瞭然。通はここを見るらしい。

コンフォートシューズのようなほっこり丸い感じではなく、シャープですっきり。でもバレエシューズらしいヌケ感があって、パンツにもスカートにもあわせやすい、まさに出番の多い靴です。

華奢過ぎないのでワイドパンツやロングスカートとも好相性◎(バッグ Wayuula、グレーのニット アモング、ワイドパンツ TEEE 近日発売)

このバレエシューズを快適に履くために

少し特殊なつくりでもあるので、最後にこの靴を快適に履くためのコツを添えておきたいと思います。

1、革底の固さが気になったら

一般的にバレエシューズは合成ゴム底であることが多い為、最初は特に革底が固く感じられる場合があります。その場合は、ジェルパッドのような中敷きを入れて頂くのがおすすめです。

2、甲高で履きこみ口があたりそう・・・

この靴は履きこみが深いので、確かに甲高で靴を選ぶ、という方の場合、履き口のトップラインが当たってしまう可能性があります。2E以上でないと履けない、という方にはおすすめできません。

3、芯が入っていない分、履いてみてゆるかったらどうすればいい?

甲の薄い方、足幅が細く、靴と足の間に隙間ができるor足が動くという方は、市販のサイズ調整パッドなどをお使いください。靴の中で足が前に滑らないように調整するのがコツです。ベストな厚みの靴下を履くのも快適な調整になります。

高橋さんのお姉さんですが、この靴を喜んで履いていらっしゃるそうです。身近な方が日常的に履いてくれる「出番の多い靴」。足に優しい、でもほっこりし過ぎない。こんなバレエシューズを待ってました!という方、意外と多いのではないでしょうか?

著者

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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