バイヤーからのお便り

薄着でもこれさえ着れば暖かい!ウール100%のレアインナー

2024年10月31日更新

こんにちは、バイヤー楠です。ベーシックなインナーは、ぱっと見がシンプルなだけに、ブランドの拘りが見えづらいもの。DAYSの作るウールフライスシリーズは、まさにその代表ともいえるアイテムかもしれません。

当店で販売開始をしたのが2017年のこと。シンプルなので、最初はゆっくりと売れていったこのアイテムですが、じわじわとファンを増やし、今では冬の人気アイテムになりました。100件以上届いているつかい手の声でも、星4.7と高評価をいただいているアイテムは、当店でもなかなかありません。DAYSにオファーし、今年は顔まわりが明るく見えるアイボリーを新色で作っていただきました。

ウール100%のオリジナル生地

毎年冬になると、バイヤー同士の会話の中で「暖かいインナーを探しているけど、やっぱりウール100%のものって無いよね」という話題が上がります。商品名に「ウール」とか「オーガニックコットン」と謳われているインナーでも、素材を見ると化繊やポリウレタンが入っていることがほとんど。ウールをはじめとする天然繊維の価格が高騰している今、インナーを手頃な価格で作るには、化繊が一定量使われるのはやむをえないのかもしれません。

そんな中、改めてこのカットソーの凄さをお伝えすると、ポイントは、

その1、純粋にウール100%!贅沢なオリジナル生地
その2、脇に縫い目がない「丸胴仕様」

の2つです。

冒頭でもお伝えした通り、化繊やポリウレタンが入あっていない、ウール100%のインナーは、なかなか見つけられないレアアイテム。「ウールは暖かい」というイメージをお持ちの方はたくさんいらっしゃると思いますが、実はウールには、まだまだ優れた機能があるんです。

それは、調温調湿機能があるという所。某大手メーカーが冬に販売するあったかインナーには、汗や肌の水分を吸収して発熱するという機能があります。でも、汗以外の肌の水分も吸収してしまうので、乾燥してしまい痒くなってしまう方も多いと思います。一方、天然のウール素材は、一定の水分を保ったうえで、余分な水分のみを外に放出するので、肌は快適な状態をキープしてくれる超優秀な素材なんです。

その他にも、毛の表面が薄い膜で覆われているので汚れがつきにくい、熱伝導率が低いので冬は暖かく夏は涼しい、といった特徴もあります。登山をする人がウール素材のインナーや靴下を愛用するのも、こういった素材の持つ特性によるものなんです。

コットン素材のカットソーと同様の薄さでもしっかり暖かいところや、着心地の良さだけではなく、ウールの機能性の高さを知っているDAYSは、わざわざオリジナルでこの生地を作っているんです。

デザイナーに聞いたところ、「糸屋で通常よりも細いウール100%の糸を見て、一目惚れ。横伸びするフライス生地ならば、絶対にいいインナーを作ることができると思った」といいます。しかも、インナーとしての着心地を重視し、丸胴仕様にしたのだそう。丸胴とは、身頃部分が筒状の1枚の生地から出来ていて、脇に縫い目のない仕上げのこと。重ね着しても縫い目がゴロつかず、フィット感のあるインナーにぴったりの仕様です。

当店で、このフライスカットソーを最初に販売したのは2017年の冬なので、この冬で8年目となります。デザイナーに改めて話を聞いたのち、つかい手の声を見たところ、

「肌触りが柔らかく、チクチクせず大変着やすいです。洗濯後の乾きも早くて重宝しております。首回りが暖かく手放せないので、これに何を合わせるかを考えてコーディネートする様になりました。」

50代女性

「以前購入してよかったので、再び購入しました。これウールだったのですね。薄いしよく伸びるし、ぴちぴちでもないし、洗濯しても風合いはほとんど変わらないし、とても使いやすいです。」

50代女性

といいお声をいただいています。見た目だけではなかなか違いがわからないこのインナーをお買い上げいただいた方が、実際に良さを実感してくださって、2枚目、3枚目と複数買いしてくださっているのもわかります。実際にデザイナー自身もこのフライスカットソーを愛用していて、「洗濯を重ねても縮まないし、本当に便利!」と熱弁をふるっていました。

ウール100%のインナーは、Uネック(左)とタートルネック(右)の2型あります。Uネックは当店用につくってもらった限定モデルです。

化繊をいっさい含まないウール100%の贅沢なインナーは、なかなか見つからないレアアイテム。見た目ではわからないこの高機能インナーが、今年も着る人を快適にすると思います。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。