バイヤーからのお便り

老舗革メーカーのトートバッグには技がありました

2018年08月28日更新

1925年より東京・元浅草でベルト工場
からスタートし、 これまで90余年。
革小物製造を営む老舗メーカーの
オリジナルブランド、ANNAK(アナック)
のバッグが仲間入りします。

国内で職人さんが丁寧に仕上げるバッグ
たちは、無駄な装飾のないスタンダードな
見た目。でも、革の加工や型など、
あらゆるところに「技」を感じます。

2種類のトートバッグ

ファンの多い縦長のスリムトートバッグ

まず、ご紹介するのは、縦長のトート
バッグです。縦型に馴染みがない方も
いらっしゃいますが、「一度使うと
はまってしまい、新しくバッグを買う
際には、ついつい縦型を探してしまう」
という熱量の高い縦型ファンが多いのも事実。

実は私も縦長バッグ派の一人。
この画像のように、肩掛けした時に
きれいに収まり、すっきり見せてくれる
ところがいいんです。

収納力も魅力の一つ。
マチがしっかりあって、長財布や
ポーチ類、折り畳み傘、500mlの
ペットボトルもすっぽりと納まります。

ヌメ革の一枚革を裏地なしで縫製。
中に入れたものも探しやすいですし、
色移りの心配もありません。

A4サイズの書類やパソコンも入るので、
お仕事用のバッグとしても使えます。
程よくおしゃれなお仕事用バッグって
なかなか見つからないんですよね。

使い勝手のいいランチトートバッグ

こちらはなんともかわいらしいサイズの
トートバッグ。

長財布、携帯、文庫本やコンパクトな
雨傘などがすべて入る収納力です。

ランチの時や、近所へのお買い物のお供に
ぴったりのサイズです。

きらりと光る職人の技

女性らしいフォルムに隠された秘密

縦長のスリムトートとランチトートに
共通するのは、職人の技が詰めこまれて
いるところ。

まずは、フォルム。
真正面から見たときに、女性らしい
丸いフォルムで、ステッチが一切
見えない綺麗な仕上がりなんです。

裏地なしの一枚革仕立てなので、革のバッグにしては軽めです。

その秘密は一枚革をL字に縫製している
こと。でも、この縫製は見た目を美しく
するだけではなく、バッグ自体の型崩れを
防いで、自立するようにしているんだとか。

こだわりの革加工

シルバーは、ヌメ革にパール顔料を
吹き付けているもの。革に箔をプリント
しているものだと、使用するにつれて、
はがれていく事がありますが、こちらは
顔料が落ちる事がありません。
ANNAKが革屋に特別に作ってもらった
ブランドオリジナルの色です。

ブラックは、たっぷりとオイルを含ませた
アマンダオイルレザーと呼ばれるもの。

光沢のあるこの革は、丈夫で傷が
目立ちにくく、絶妙な色ムラを持つ
華やかな印象の革です。

シンプルだけど、汎用性のある
バッグこそ、職人技の詰まったものを
使ってほしいなと思います。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。