バイヤーからのお便り
食卓を晴れやかに彩る、迎春のための器が勢揃い
一昨年のこの時期にご紹介して、大人気
だった徳幸窯の珍味入れ。
もともと、ランクの高い割烹旅館や料亭の
ために作られてきた器なので、造形も
絵付けも、つくり手のセンスを感じさせる
こだわりが詰まったものです。
「小付(こづけ)」は、基本的に珍味などの
盛り付けを想定した、小鉢よりさらに小さな
器のこと。
使いやすい普段用の器とは一線を画す
ものですが、凝った絵柄や形状が、
食卓を華やかで、おめでたい雰囲気に
彩ってくれます。
新顔は幸楽窯の迎春豆皿イロイロ
器上級者の皆さまには喜ばれるかなー
と思いつつご紹介した珍味入れ(小付)、
予想以上に多くのお客さまにご注文を
頂き、生産が追い付かなかったほど
でした。
今年は、おめでたい雰囲気はそのままに、
もうちょっと普段使いしやすい形状も
加えて、有田の「幸楽窯」から届いた
迎春豆皿シリーズをご紹介します。
幸楽窯の鶴亀&富士の銘々皿、鯛の小付
富士をモチーフにした豆皿は、与山窯の
「豆皿 富士山図」がお馴染みですが、
幸楽窯の器は13センチとやや大きめの
銘々皿。ユーモラスな山型のフォルムで、
日の出が表現されています。
松原の上を雲がたゆたい、その間を
鶴が舞う、一幅の絵のような器です。
鯛型の小付は、深さがあり、汁気のある
珍味を盛るのにぴったり。
塩辛、たこわさなどのほか、お正月なら
いくらや黒豆にもおすすめです。鯛が
おかずを背負っているみたに見えて、
目にも愛らしい、小さな器です。
個人的に、特に迎春の器としておすすめ
なのが鶴亀の銘々皿。
絵付けに金色が使われていて、シンプル
におめでたい雰囲気が表現されている
のがモダンな印象。鶴と亀のデフォルメ感
もちょうどよくて、つくり手のセンスを感じます。
しかも、ご覧ください。
裏面にもちゃんとお顔が・・・!
鶴も亀も大きさはだいたい同じ。
取り皿や豆皿としてお使い頂ける
サイズです。
羽根の描き込みや、亀の甲羅の表現
など、細かいところまで丁寧に描かれて
おり、鶴のボディにはおしゃれな水玉模様
まで入っておりますので、気になった方は
ぜひ、商品ページの拡大画像をじっくり
ご覧頂ければと思います。
普段使いの実用的な器とは違って、
こういったおめでたい絵柄を取り入れた
銘々皿や小付には、縁起のいい食卓を
演出しよう、使う人を楽しませよう!と
いう職人さんたちの気概が感じられます。
お正月にはもちろん、ご家族のお誕生日
やお祝いの席でも活躍する器たち。
昔から伝わる日本人の美意識や自然を
愛でる感性に思いを馳せながら、
楽しんで使いたいですね。
同じく幸楽窯の前菜皿も入荷しました。
こちらもぜひあわせてご覧ください。
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。