バイヤーからのお便り

美人に見える吊裏毛のパーカー

2015年10月07日更新

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こんにちは、柳沼です。
シャツ一枚ではちょっと肌寒い、
東京でもそんな日が多くなってきました。

秋から冬へ。
シャツからニットへ。
その変わり目にあると嬉しい服の
一つが「パーカー」ではないでしょうか。

今日ご紹介するのは、シルエットの
きれいな国産の服に定評のある
シレーヌマーメイドのもの

比較的ゆったりしたサイズ感の服を
ご紹介することが多い当店にしては
珍しく、これはタイトで女性らしい
ラインが出る一着です。
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時間をかけてゆっくり編む、贅沢な生地

糸に負担をかけないのがポイント

商品名は「吊裏毛のパーカー」。
「吊裏毛(つりうらけ)」とは、
聞きなれない言葉かもしれません。
これは、パーカーの生地の製法
からきており、「裏毛」とはスウェット
生地のことで、その生地を
「吊り編み機」という機械で編む
ことに由来しています。
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吊り編み機自体が、昔ながらの
古い機械で、国内にある台数も
限られていることから、稀少価値が
高い製法とされています。
機械とはいえ、吊り編み機には
職人の熟練した技術が必要。

低速織機で、時間をかけて生地を
作るため、生産効率もよくない
ということで、今では吊り編み機を
使う工場は、ほぼなくなったそうです。
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じゃあ、なんでそんな生産効率の悪い
「手がかかる」「時間がかかる」生地を
敢えて使うのか?という話になります。
それは、「吊裏毛」でないと実現しない
独特の風合いがあるから、なんですね。

吊裏毛でしか味わえないコシとやわらかさ

着て、洗ってを繰り返し、真価に気付く

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一般的にパーカーやトレーナー
といったスエット生地というと、
洗濯を重ねると、だんだん生地が
ごわっとしてきたり、全体的に縮んで
二の腕から胸にかけて窮屈な感じに
なってきたりします。

それに対し、糸に負担をかけずに編む
「吊裏毛」には、ざっくりとした風合いと
独特のコシ・やわらかさがあり、
その感触は洗濯を重ねても持続します。
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当店でご購入頂いたお客さまからも

「ドライモードで洗濯しましたが、
ふっくらした風合いがそのままで
感激しました」

「これはよい買物をしました。洗濯を
繰り返してもへたらず、変わらず」

との声が届いており、実際に着て
洗ってを繰り返す中で、しみじみ実感
できる良さが、吊裏毛にはあるようです。

ウエストラインが出るタイトなシルエット

すっきり着られると好評です

この贅沢な生地ならではの魅力、
個人的には「シルエットの美しさ」
を大いに評価したいところ。
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ほどよく肉厚な生地で、タイトでも
安心感のある着心地ですし(笑)、
フードのきれいな立ち上がりは秀逸。
これが鎖骨をセクシーな感じに
見せてくれるんですね。
だから少年っぽい感じではなく、
あくまで女っぽく、キレイめに
着こなせるパーカーなのです。
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この時期になると毎年活躍する
アイテムだからこそ、長く気持ちよく
着続けられるつくりにこだわった、
そんな一着です。

sirenemermaid/吊裏毛のパーカー
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上質な秋の服が揃いました!
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このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。