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食卓に「感動」をのせる、有田焼「李荘窯(りそうがま)」の器

2017年09月25日更新

「感動」をコンセプトにした器づくり

有田焼の「李荘窯(りそうがま)」

九州・佐賀において400年以上の歴史を誇る有田焼(ありたやき)。数多く存在する窯元の1つに「李荘窯(りそうがま)」があります。「李荘窯」のコンセプトは「感動が創造を生む」。器の作り手と、その器の使い手の間に生まれる「感動」が、窯元としての創造の源になるのです。

「李荘窯」の名前の由来

現在4代目の寺内信二氏が活躍している「李荘窯」。その名前の由来は、初代が窯を開いた場所に関係しているそうです。「李荘窯」は佐賀県西松浦郡有田町白川に拠点があります。この地は、有田焼の陶祖と呼ばれる李参平氏の住居跡地。このことが窯の命名の由来となったということです。

日常使いの器にこそ「感動」を

「李荘窯」が手がける器の多くは、日常の食卓で使うことができるシンプルなデザインです。毎日の食事に使う器を作ることで、器に込められた「感動」を、使い手の心に届けることができるのかもしれません。

スタイルストアの限定品をご紹介

今回は、「李荘窯」がスタイルストア限定で制作した器をご紹介していきます。スタイルストアの限定品には、こちらのカードがついてきます。カードに描かれているデザインは、オリーブ。ギフト用のメッセージを書くこともできる名刺の半分ほどの大きさのカードです。それでは、続いて「李荘窯」の器をご紹介していきましょう。

和モダンなデザインの「木甲皿」

家紋の「木瓜紋」から生まれたデザイン

まずはじめにご紹介する「李荘窯」の器は、スタイルストア限定の「木甲皿(もっこうざら)」。「木甲」は、五代家紋の1つ「木瓜紋(もっこうもん)」からとられたデザインです。「木瓜紋」は、瓜を輪切りにした断面図をデザイン化したもので、さまざまなバリエーションが存在します。お皿の縁の4つのくびれが特徴です。

「木甲皿」のサイズは4つ

スタイルストアで取り扱っている「李荘窯」の木甲皿」は、4つのサイズと3つの色があります。お醤油皿にもなる小皿には、箸休めのお漬物や食後のフルーツなどをのせてもいいですね。ほかに、取り皿に最適な中皿とおかずの盛り付けがしやすい取鉢、メインを盛り付けたくなる大皿があります。

どれも欲しくなる3つの色

「木甲皿」は、お料理が映える白磁(はくじ)と黒流彩(くろりゅうさい)、青白磁(せいはくじ)の3色展開。白磁と黒流彩はマットな風合いに仕立て、青白磁はつるっとした表面です。どれも、和食だけでなく洋食や中華、スイーツなどになじむ色合いですので、使い方の幅も広がりますね。

お茶の時間に使う小皿

続いて、「木甲皿」を使ったシーンをいくつかご紹介していきましょう。まずは小皿を使ったお茶の時間のテーブルコーディネートから。色のきれいな和菓子や洋菓子をポンとのせただけでも、美しいセッティングになりますね。「李荘窯」のシンプルでいながら存在感のあるデザインのなせる業でしょう。

食材と器のコントラストを楽しむ

「木甲皿」の中サイズは、およそ直径16.8cm×高さ2cm。上述のように取り皿として使いやすい大きさです。また、副菜などを盛り付けてもいいでしょう。黒い器は食卓をモダンな雰囲気に演出してくれます。マットな黒流彩の中皿に、白っぽいレンコンをのせると色のコントラストも楽しめますね。

手頃な深さの取鉢

こんもりと美味しそうにおかずを盛り付けることができる取鉢は、平たいお皿が多くなる食卓のアクセントにもなります。サイズはおよそ直径15cm×高さ4cm。手ごろなサイズが、使いやすいと評判です。

組み合わせると華やかに

大皿と中鉢に主菜とおかずを盛り付けたテーブルセッティングがこちら。中皿を取り皿にし、小皿には箸休めを。色もサイズもバラバラに組み合わせたコーディネートですが、すべて「木甲皿」なので統一感が生まれています。

フォルムが美しいごはん茶碗

秘密は高台にあり!

続いてご紹介する「李荘窯」の器は「飯碗」、いわゆるごはん茶碗です。すっきりと美しいフォルムが魅力的な「飯碗」ですが、その秘密は高台にありました。一般的なごはん茶碗に比べると、高台が小さく作られているのがおわかりでしょうか。大きく広がった開口部とのバランスが美しいフォルムを生み出しているのです。

手に取りやすく使いやすいカタチ

上述のように高田を小さめに設計したデザインの「飯碗」は、指先にのせることができ持ちやすいカタチが特徴です。女性の手にもなじみやすいサイズは、幅12.5cm×奥行12.5cm×高さ6.5cm。重さは約180gです。

マットな質感の黒流彩

すでにご紹介した「木甲皿」と同様に、「飯碗」も3色のカラーバリエーションがラインナップ。マットな質感の黒流彩の「飯碗」は、グリーンサラダやフルーツを盛り付ける小鉢として使ってもよさそうです。黒い器を使うときは、色のコントラストを楽しむような盛り付けがおすすめ。アイスクリームなどのスイーツにもどうぞ。

やわらかな雰囲気の青白磁

李荘窯」の「飯碗」は、「木甲皿」と同様に白磁と黒流彩のほか、青白磁もあります。青白磁は、淡く優しい水色がかった色。透明感のある白磁に比べると、やわらかな印象を受けませんか。ナチュラルな雰囲気のある天然木の器やお盆との相性も抜群です。

新しい有田焼を生み出すチームにも

「有田HOUEN」の新しいカタチ

李荘窯」は、新しい有田焼を生み出すチームにも参加しています。それは、「有田HOUEN(ホウエン)」というブランド。「李荘窯」のほかに、「有田製窯」「池田製陶所」「陶悦窯」の4社に、デザイナーを加えたコラボレーションチームが作り出した新しいブランドです。

ユニークなフタ付きの器

「有田HOUEN」の器は、シンプルでありながら独創的。たとえばこちらの「YACCO UZU」は、高橋正氏によるデザインのフタ付きの器です。フタとお椀がほぼ同じ大きさになっているところが斬新ですね。フタは、画像のようにお猪口として使うこともできます。

組み合わせを楽しめる角皿シリーズ

川上元美氏がデザインを手がけた「KM-A 角皿」は、お皿の中心から4つの角に向かってラインが入っています。ゆるい傾斜がついているので、お料理を簡単に美しく盛り付けることができるのです。透明感のある白磁が、食材の美しさを引き出していますね。サイズや形がいろいろあるのでシリーズでそろえてみてはいかがでしょう。

テーブルのアクセントになる箸置き

有田焼の伝統的な技術と、現代の暮らしになじむデザインが融合した「NK-A 箸置」も「有田HOUEN」のアイテムです。タテ3.5cm×ヨコ3.5cm×高さ1.1cmという小ぶりのサイズですが、滑らかな白磁にきっちりと引かれた藍色のラインがすがすがしい印象をもたらします。

「李荘窯」の器で食卓に「感動」を!

九州の佐賀県で生まれた有田焼は400年以上の歴史を誇る伝統工芸。そんな有田焼の窯元の1つである「李荘窯」と李荘窯」がスタイルストア限定で製作した器、さらに「李荘窯」がほかの窯元やデザイナーとのコラボレーションで生み出した新しいブランドについて、まとめてご紹介しました。毎日の食卓に「感動」をもたらす「李荘窯」の器を是非一度手に取ってみてください。

このコラムを書いた人

インテリアをはじめ、雑貨やファッション、アートなど美しいものが大好きです。夫と二人の息子、犬と猫と一緒に暮らしています。