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スタイルストアがオリジナルのオリーブ柄作りました

2017年02月04日更新

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スタイルストアと日本各地のつくり手との
コラボレーションによって丁寧に作られた
限定品には、2017年よりオリーブ柄の
下げ札、もしくはカードが付くようになりました。

このオリーブ柄を制作するにあたって、
実は素敵なアートディレクターと
イラストレーターのお二人にご協力頂きました。
今回のコラムでは、完成までの制作秘話と
オリーブ柄の未来を少しだけご紹介します。

【目次】
その1、アートディレクターのフルタヨウスケさん
その2、オリーブ柄の誕生秘話
その3、イラストレーター奥原しんこさんの線画
その4、オリーブ柄の未来

その1、アートディレクターのフルタヨウスケさん

スタイルストアがオリジナルの柄をつくる
のは初の試み。そこでパートナーとなる
デザイナー探しから、このプロジェクトは
始まりました。

そこで、私達がぜひデザインをお願したい
と思ったのは、アートディレクターの
フルタヨウスケさん。

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宝桃園のビジュアルは女性イラストレーターD[diː]を起用しています

こちらはフルタさんが手がけた、
山梨県にある桃農家「宝桃園」の
ビジュアルです。

グラッフィックデザインから写真、
ムービー撮影までを一人でこなす
マルチデザイナーの彼に以前、お仕事の
関係でインタビューを行なったことがある
私たち。その時に見せていただいた
この宝桃園のビジュアルが強烈に頭に
残っていました。

上品で大人っぽい。それでいて個性的な
このビジュアルを作った方に、当店の
オリジナル柄の制作をぜひ!!と
意気込んでご連絡。
数日後に代官山でお会いしていました。

その2、オリーブ柄の誕生秘話

フルタさんは日本全国を飛び回って仕事をしている、いわば移動するアートディレクター

初めてお会いしたフルタさんは、
私たちのオフィスがあるTENOHA代官山
に大きなリュックを背負っての登場。
初回の商談では、私達のやりたいことを
時間をかけて、じっくりと聞き出してくれました。

その日の商談後、「僕はもう少しこの辺を
見てから帰ります~」と言ってTENOHAの
中庭をゆっくりと見ていたフルタさん。
次にお会いした時に、彼が出したのが、
「オリーブモチーフで柄を作る」という
アイデアでした。

2017-01-27

実はスタイルストアの代官山のショップが
あるTENOHA代官山には大きな中庭
があります。そして、そのど真ん中に
あるのがオリーブの木なんです。

オーリーブラフ画

スタイルストアがオープンして、10年という
区切りの年(2015年)に誕生した代官山店。
その庭にそびえる、シンボルツリーの
オリーブには、接木(つぎき)という意味が
あり、人と人を繋げると言われているのだそう。

ここから先、新たに前に進む私たちに
ステキなアイデアをプレゼントしてくれました。

その3、イラストレーター奥原しんこさんの線画

モチーフが決定して、その次はいよいよ
「オリーブをどんなふうに表現するか」
というステップに進みます。

バイヤーチームを中心に、スタッフの皆
からもいろいろなアイデアが寄せられ
ましたが、最初から心に決めていたのは、
「女性アーティストに手書きでかいて
欲しい」ということ。

かわいらしくて、ほっこりしたものよりは、
繊細で、女性らしくも、一本芯の通った
ような凛とした雰囲気が漂うものを。
それは当店のお客さまのイメージでも
あるので、特に強くこだわりました。

沢山のアーティストの作品を見た中から、
私たちが制作をお願したのは、イラスト
レーターの奥原しんこさんです。

正直、ひと目ぼれでした。
塗りつぶすのではなく、1本1本の線で
描かれた草花は、どれも繊細なのに、
女性らしくて力強さもあります。
奥原さんの作品を見た時に、自分たちの
イメージにピッタリとはまったのを感じました。

奥原さんの作品は日常の中から切り取られた風景や植物、動物、人物などがモチーフに

CM、雑誌や書籍、CDジャケットや
パッケージなどのアートワークを多数
手掛ける奥原さん。国内外で展覧会や
アートフェアなどで作品を発表している
作家としても活動中なんです。

さっそく、奥原さんにオリーブの描き
おろしを依頼。しばらくして私たちの
手元に届いたのが、今回のオリーブの
イラストだったのです。

「ただ単にオリーブというモチーフを描く
というよりは、苗木から大きな木になり、
花が咲き、ハチ達によって受粉し、実が
なって、それが収穫されていく。
そういうオリーブの木の一年の流れを
描きました」と奥原さん。

オリーブの実に関しても、枝に実がなって完熟していく様子が描かれています

植物に興味を持って絵を描き始めて
からは、実際に育てながら観察をする
という奥原さん。彼女の手によって描かれた
モチーフ達は、確かにどれも嘘が無く、
のびやかな生命力に溢れています。

その4、オリーブ柄の未来

奥原さんの手書きのオリーブのイラストは、
デザイナーのフルタさんの手によって
スタイルストアを象徴する一つの「柄」に
なりました。

今回、私たちがこうした「店を体現する柄」
を作ろうと思ったきっかけの一つは、
日々スタイルストアに寄せられるお客さまの
声でした。

「今あるスタイルストアらしさを大切にして
欲しい」
「つくり手とつかい手をつなげるショップ
として、これからも頑張ってください!」

お客さまから、あたたかい声をいただく
度に、自分達の大切な原点を教えられる
ようで、「スタイルストアならではの価値を
もっと作りたい」と思うようになり、それが
そのまま私たちの次の一歩になりました。

「オリーブには、接木(つぎき)という意味が
あり、人と人を繋げると言われている」

スタイルストアに集う全国のつくり手たち
との繋がり。今回制作にご協力いただいた
フルタさんと奥原さんとの新たな繋がり。
そして、何よりもスタイルストアの支えに
なっている、お客さま=つかい手の皆さん
との繋がり。

多くの方々との縁を繋げてくれる
オリーブ柄は、いわば「スタイルストアが
作れる価値」のシンボルです。

今後、当店と、つくり手、つかい手の皆さん
と共に作っていくオリジナル商品は、
オリーブ柄のカードと共に皆さんの元へ
届けられます。そしてギフトラッピングに
使う袋などのデザインも、このオリーブ柄で
刷新する予定ですので、こちらもどうぞ
お楽しみに!

素敵な縁を紡いでくれるオリーブの柄。
できるだけ沢山の方のお手元に
届きますように。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。