みんなの愛用品
バイヤー3名のいちょうのまな板削り直し体験記

当店スタッフの愛用率が高い、woodpeckerのいちょうのまな板。木製品なので、使っていくうちに切り傷などの凹凸、黒ずみなどが出てきますが、捨てたり買い換えるのではなくて、削り直しをして使い続けられるところも魅力です。
バイヤー中井・柳沼・畠田が実際に私物のまな板の削り直しを依頼した際のレポートをご紹介します。
―――目次―――
削り直してよみがえった、私のまな板/バイヤー中井編
■商品 woodpecker/いちょうのまな板 とんがり中
■使用期間 約5年
■使用頻度 毎日(まな板はこの1枚だけを使用)
■削り直し料金 1,100円(税込)+往復の送料
バイヤーの中井です。「これは何とかしないと……」と思いつつ、日々の生活の中で、つい先送りにしていることってありませんか?挙げたらキリがないくらい、公私ともに心当たりがありますが、そのうちの1つが「まな板の黒ずみ」でした。
私は、woodpeckerのいちょうのまな板を長年愛用しています。木製品なので、使っていくうちにどうしても黒ずみや凹凸が出てきてしまうんですよね。以下、少々お目汚しの画像ですがご紹介します。

今までは、「あ、ちょっと凹凸が出てきたな」「黒っぽくなったところがあるぞ」と思ったら、割と早めにサンドペーパーを使ってメンテナンスしたりしていたんですね。ただ、ある時水気のあるところに放置してしまったり、水はけが悪いところに置いてしまったり、という状況が続いたのです。ということで、意を決して削り直しをお願いしてみました。
つくり手の福井さんに相談してみました

「これはサンドペーパーくらいじゃきれいにならないよな。」「この状態で削り直しをお願いするのも申し訳ないし、つくり手の福井さん、引いちゃうかも。」
そんな風にあーだこーだ考えていた時、ちょうどwoodpeckerさんのワークショップに参加したんですね。
その頃は引越しも控えていた頃でして、「新居ではあの子をきれいな状態にして連れていかねば」と、妙な使命感(?)とタイムリミットもあり、恥ずかしい気持ちを胸にしつつも状況を話してみたのです。

「中井さん、僕どんな状態でも引いたりしないから(笑)、ひとまず送ってみてください。」(福井さん)
救世主現る・・・!(早く話せばよかった)
数日後、新品同様になって戻ってきた!

お送りしてからすぐに削り直してくださり、わずか数日で手元に我がまな板が戻ってきました!生まれ変わってすべっすべの肌触り!!思わず「おかえりー」と話しかけて撫でさすりました。

気になっていた底の黒ずみもきれいにしていただきました(涙)。(黒い丸は、もともとあった節目の一部です)
早速新居でも愛用中。気分よく使えて、早くメンテナンスをお願いすればよかった……と痛感しています。メンテナンス中の数日は別のまな板を使っていましたが、やっぱりこのまな板は使いやすい。いちょうを使っているので、刃当たりがやさしくて、切りやすいのです。

ちなみに、後日福井さんに黒ずみのレベルを聞いてみました。(画像では掲載を自粛した底面のところ)
福井さん:「10段階中、7かなぁ。」
中井:「絶対気を使ってますよね。もっとやばいでしょ。」
福井さん:「うーん、7.5、いや8弱かな…」
中井:「(やっぱり…!でも10って言わないところが優しい…)」
手元に戻ってきて、ますます愛しい存在になりつつあるいちょうのまな板。これからも我が家のキッチンの良き相棒として、共に過ごしていきたいと思います。
包みを開けると、いちょうの香り/バイヤー柳沼編
■商品 woodpecker/いちょうのまな板 とんがり大
■使用期間 約2年半
■使用頻度 毎日(まな板はこの1枚だけを使用)
■削り直し料金 1,650円(税込)+往復の送料

バイヤーの柳沼です。削り直しが済んだ「いちょうのまな板」を、先ほど受け取ったところです。このまな板を使い始めたのが、ちょうどコロナ禍前。お家ご飯の回数が今までになく増え、まな板も日々大活躍した結果、期間の割に傷みも早まったかなと、削り直しをお願いすることにしたのです。
包みを開けると、ふわりと木の香り!購入時に嗅いだのと同じ、いちょうのにおいがします。真新しくなって戻ってきた私のまな板。(会社で受け取ったので)思わず周りのスタッフに見せると「完全に新品じゃないですか!」と一様に驚いていました。

気になっていた黒ずみも、山菜からの色移りも、部分的な変色も、すっかりきれいになっています。持ち手から側面まで、全面スベスベ。新品時、厚み2.5cmで、削り直し後は2cmになっていました。自分としては、目につく黒ずみばかり気にしていましたが、福井さんによると、よく切る場所の凹みのほうが大きかったそうです。
ちなみに1回の削り直しで5mmほど薄くなりましたが、今後は複数のまな板を併用する、完全に乾かす日を設ける等で、良い状態を保ちやすくなるとのこと。私の愛用する「大サイズ」は、削りを重ねて薄くなると反り易いため、あと2回ほど削り直した後は、ミニサイズのまな板として生まれ変わらせるという選択肢があるそうです。
自分が愛用している道具が、こんなふうによみがえる。いちょうの香りをかぎながら、きっとあと10年はこのまな板を使うんだな、何回ご飯を作るかな、大好きな道具と人生を共にするって素敵だな…いろんな思いがこみあげます。また大切に使って、3年後の2025年を次の削り直しの目安にしようと思っています。
9年酷使したまな板、あと10年は使えそう/バイヤー畠田編
■商品 woodpecker/いちょうのまな板 まる中
■使用期間 約9年
■使用頻度 ほぼ毎日(5年ほどまな板はこの1枚だけを使用、残りは他まな板と併用)
■削り直し料金 1,980円(税込)+往復の送料

バイヤーの畠田です。いちょうのまな板は日々の料理になくてはならない存在。ずっと削り直しに出したい、と思いながらも、このまな板がなくては困る……となかなか出せずにいました。でも、改めてまじまじとまな板を見て、そろそろきれいにしてあげたいなと思ったことと、他のまな板と併用するようになり、短期間であればいちょうのまな板がなくても大丈夫かも、と思えたことから、いよいよ削り直しに出しました。他のバイヤーは2年半・5年で削り直しに出しているところ、わたしは9年。一番酷使しています……!



受け取って一番驚いたのは色の変化。そうそう、最初はこんな木目と色だった……!と、購入当時を思い出しました。新品のようになって戻ってきたまな板を見て、夫が「ほんとに同じまな板?」と疑ったほど。

woodpeckerさんのまな板は削り直しを想定して、厚みを持たせて作られています。元々25mmほどだった厚みが削り直しによって20mmほどになって戻ってきたのですが、個人的にはこの厚みが重すぎずとっても使いやすく感じました。「9年使って、更に使いやすくなる」ということにも驚愕。そんな道具、なかなかないですよね。
woodpecker福井さんに削り直し希望のご連絡をしたところ「●月●日にまとめて削り直しをするので、そのタイミングまでに送ってもらえば大丈夫ですよ」と教えていただけたので、手元にない期間も最小限に済み、1週間ほどであっという間に戻ってきました。
この削り直しを折り返し地点として、これからも同期間使えるとすると、20年近く使えることになります。生まれた子供が成人するまで使えると思うと、なんてコストパフォーマンスに優れた道具なんだろうと感動。いちょうの木の丈夫さと、削り直しをしてくださるwoodpeckerさんに感謝しつつ、これからも大切に使いたいと思います。
まな板の削り直しについて
黒ずんだ時だけではなく、包丁の切り跡が気になった時や、一部が凹んでがたがたする時は、削り直しに出すのがおすすめ。まな板の状態によって異なりますが、削り直しの費用は660円~2,530円(税込)+送料負担とのことでした。お預け期間は、混雑状況にもよりますが、5日~7日が目安。
削りなおすとその分少し薄くなりますが、それでも十分な厚みがあるように、woodpeckerのまな板は元々厚めに作られています。新品同様になって戻ってきたまな板は、使っていて本当に気持ちが良いですよ。
woodpecker ブランドページはこちら>>
※本コラム記載の金額は2025年現在のものです。

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。