バイヤーからのお便り
長い夏に向けて、蚊やりが揃いました

こんにちは、バイヤーの畠田です。
毎週行っているスタイルストアの商品撮影。最近は外での撮影もしばしばありますが、夏場の屋外撮影では何箇所も蚊に刺れます……

カメラマンはいつも虫よけスプレーを使っていますが、たくさん汗をかいたり、長時間の撮影になると効果が切れてしまったりもします。
そんな時にあったら便利だなーと思うのが、蚊取り線香。効果は虫よけスプレーよりも強いそうです。夏場の撮影用に、撮影時にも蚊やりを導入したいな~とひっそり企んでいます。
今年は新しい蚊やりがいくつか入荷しています。伝統的な製法のもの、アウトドアでも使いやすいもの、モダンなデザインのものなど、さまざまな蚊やりが揃ったのでまとめてご紹介させていただきますね。
昔ながらの風情あふれる蚊やり

蚊やりといえば豚!というイメージの強い方もいらっしゃるかと思います。萬古焼で有名な三重県菰野町に窯を持つ「かもしか道具店」から新しく入荷した蚊やりは、まさに昔ながらの豚の形。
急須や土鍋など、冬に使うものを作ることが多い萬古焼ですが、蚊やりは夏の商品として作られ、一説には江戸時代からの歴史があるのだとか。

ぽってりとした寸胴なボディと、ちょっととぼけたような表情がかわいらしく、火をつけると口からふんわりと煙をはき出し、蚊を退治してくれます。
同じく「かもしか道具店」から、よりモダンなデザインで置き方が選べる「蚊やりスタンド」も新入荷しています。
アウトドアには吊り下げに便利な蚊やり

外で使うのであれば、持ち歩きが便利で軽いものがいい。そんな条件にぴったりなのが「小泉誠さんの香遣(かやり)」。

アルミ素材でできていて万が一落としても割れないので安心な上、折り畳める籐巻きの取っ手がついているから持ち運びもしやすいのが特徴。

見てください、この絶妙なバランス感!こんな風に吊っても使えるんです。持ち歩きが便利だと、庭仕事の時やベランダで洗濯物を干す時なんかにも活躍しそうですよね。
夏の定番、鋳物の蚊やり

こちらは一転、和らしい雰囲気の鉄鋳物でつくられた「くわな鋳物の蚊遣り」。2013年のお取扱い開始当初から、毎年定番として、たくさんのお客様の元に旅立っています。

人気のポイントはこのデザインと素材感。「花火」や「蝋燭」といった、夏らしい題材を図案化した柄は鋳物の重量感とあいまって、日本らしさを感じさせます。

使わないシーズンは嵩張らずに仕舞っておけるのも良いところです。
置き場をとらない、モダンな蚊やり

こちらもロングセラー。2010年から当店でお取り扱いが続いている、KIHARAの「蚊とり器」です。

縦に浮かせて使うタイプで、置き場をとらず、自然と灰が器に落ちるので、灰が舞い散らないのが嬉しいポイント。磁器でありながら陶器のようなあたたかみのある質感で、洋室和室問わずインテリアに馴染みやすいと思います。
今年もちらほらと蚊を見かけるようになりました。最近は夏が長いので、蚊も11月くらいまで元気なんだとか……刺されるのは困りますが、すーっとたちのぼる蚊取り線香の煙を見ると風情のあるものだなあと思います。蚊やりのある暮らし、ぜひお試しくださいね。

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。