バイヤーからのお便り
「洗える革」の人気バッグ受注会がスタートします

こんにちは、バイヤー加藤です。
TOKYO LEATHER FACTORY(トウキョウレザーファクトリー)は、つくり手の加藤さんが、東京・墨田にあった1948年創業の歴史あるタンナーから事業を引き継いで展開するファクトリーブランドです。コレクションブランドや、革にこだわりのあるブランドに素材提供をしてきた経験をもとに、上質かつ機能的な素材を使用し快適に長く使えるバッグや小物を作り続けています。
そんなつくり手が手がけるのが、「洗える革」シリーズ。国産のピッグスエードを使用したこちらのバッグ、軽い上になんとざぶざぶ丸洗いすることができます。革バッグというと、重さが気になる、汚れやキズがつくのが怖いから持つのに気を使うもの……そんなイメージを覆すバッグです。

当店のつかい手にも大変好評頂いているアイテムですが、人気ゆえに常に品薄で再入荷までお待たせしてしまうのが心苦しい、つくり手にそんなご相談をしたところ、受注会を開催できることになりました。人気ナンバーワンのドロップトートバッグと、一回り大きい新作のビッグドロップトートバッグの注文をお受けします。
9/18(木)~10/19(日)まで、こちらのバッグの受注会を開催します。お届けは12月上旬を予定しています。唯一無二の素材をひとつひとつ国内の職人によって仕立てる特別なバッグを是非この機会に手に入れてみませんか。
洗えるスエードレザーの魅力

まず初めに、最大の特徴である「洗える革」についてお話させてください。
つくり手の加藤さんは、「革のプロ」。常に面白い革を探したり作ったりされています。そんな加藤さんのお眼鏡にかなったこちらの革は、もともと洋服のパーツとして使われることを想定しているのだそう。だから、洗濯ができるように、特殊な染料や油を使って加工を施しています。

そして、こちらは東京産の豚革から作られています。実は東京・墨田は明治末期から続く豚革の生産地。食肉の副産物として生まれる豚革をなめしているので、持続可能かつエシカルな素材です。
豚革を起毛させたピッグスエードは、革の中でも軽くて柔らかいのが特徴で厚みはわずか0.8mm。布バッグを持っているようなしなやかさです。

表面はスエードなので起毛していて、上品な発色です。ついつい撫でてしまう手触りの柔らかさのおかげで、持ち手が肩や手に食い込みにくく、長時間持っていても疲れません。また、豚革は他の動物の革と異なり、毛穴が表から裏まで貫通しているため通気性がとても良い素材です。カビが生えにくいのも嬉しいポイントです。
実際に洗うとどうなる?
気になるのが、実際に洗うとどうなるの?という点だと思います。つくり手が実験をしました。使用したのは市販の中性洗剤です。

こちらはコーヒー汚れを洗ったところ。きれいに汚れが落ちています。お醤油などの食品汚れ、土や泥汚れなども落とすことができます。

左側のバッグは、20回以上洗濯を繰り返したものです。お洗濯するごとに色は淡くなっていきますが、10回目以降は色はあまり変化せず落ち着きました。手触りの柔らかさは洗濯を繰り返してもそのまま、むしろより手にしっくりなじむようになります。
2つのサイズのドロップトート

新たにビッグサイズが登場し、2つの大きさからお選びいただけます。今のところ、ビッグドロップトートは受注会限定となります。
ビッグドロップトート

大判の雑誌やノートPCが縦にも横にも入るサイズです。入れるものによって膨らむので、1泊2日程度の旅行の荷物も余裕を持って入ります。

素材の柔らかさを生かした丸みをおびたドロップ(しずく)の形は、中に入れるものを優しく包みます。大きくダーツをとっているため、たっぷりと入れることができます。

そんなにたくさんの物を入れないという日は、内側のスナップボタンを留めることで、よりすっきりしたドロップ型にアレンジが可能です。
しなやかで柔らかい素材のおかげで、女性が肩にかけてもさほど「大きい!」とは感じず、自然に持つことができるのが良いなと思います。
洗える革のドロップトートバッグ

当店でロングセラーとして愛されているドロップトートバッグも今回受注をお受けします。

こちらは、A5サイズのノート、500mlのペットボトルがすっぽり入る大きさです。A4サイズは、縦に入れると頭が少しのぞく感じになります。底にダーツをとってあるので、お弁当箱や大きめのポーチなども問題なく入れて頂けます。丈夫で柔らかい素材のおかげで普段の持ち物から日常のお買い物まで、色々なものを入れて頂けます。

特にPCを持ち運ぶといったことがない、普段使いのバッグをお探しの方は、こちらがおすすめです。
6色のカラーバリエーション


2型とも、6色ものバリエーションからお選びいただけます。どれも発色が美しく、ユニセックスでお使いいただける色ばかりです。国産の豚革を、東京のタンナーが鞣(なめ)し、その革を職人がきちんと手で加工することで、機械では出しえない独特の質感に仕上がっています。

洗うことで清潔さが保て、使うほどに経年変化していくその時間も楽しめるというのがこちらのバッグの魅力です。つくり手が「「洗って、使って、そだつ革」と呼ぶ特別なスエードを、ぜひ自分の色に育ててみてくださいね。

ショッピングユニットでバイヤーをしています。衣食住にまつわるすべてのことに興味があります。暮らしを楽しみたいという気持ちを大切にしたいと思っています。