バイヤーからのお便り

家族でシェアできる、自称ミニマリストが作る旅バッグ

2025年07月12日更新


こんにちは、バイヤーの柳沼です。ご覧頂けましたか?スタイルストアのブランドKilka(キルカ)から初めて誕生した「旅に便利な撥水ナイロンショルダーバッグ」。大阪府のけいたろんさんが、いち早く絶賛のつかい手の声を寄せてくださり、私が嬉しかったのはこの一言。

「息子と共用もできる形、色で大満足です!」

そうそう、それ。旅用のバッグが活躍する機会は、1年の中で数回だから、家族やパートナーと共有できるデザインだといいよねーと思いながら作ったので、実際母子で共有する予定だとお聞きできて膝を打つ思いだったのです。

性別世代を問わす持てる、主張のないデザインにしました

全10ヶ所のポケットは、荷物を軽くするため

私は出張や旅行の際、同行の人と比べて荷物が少なく、驚かれることが多いです。私は逆に、周囲の荷物が多く重いことに驚きます。


荷物を減らすコツは、基礎化粧品やシャンプーを必要量だけ詰め替えて持参することと、ジップロックを活用すること。ポーチやケースが増えると重くなるので、なるべくバッグのポケットに直接入れ、小分けしたいものはビニール袋やジップロックを使います。

予備マスクもジップロックへ。空いた袋は洗濯ものやごみ入れ(途中で食べたおやつの包みなど)にも活躍。


こういう場面で、一般的な大容量バッグは、ポケットがシンプルなことが多いんですよね。バッグのサイズに合わせて、ポケットのサイズと数も増えてくれたら、荷物の分類・収納にだいぶ役立つのになぁ……と歯痒い思いがあったので、「旅に便利な撥水ナイロンショルダーバッグ」はポケットを充実させました。

日傘やペットボトル用の外ポケット
前後に文庫本サイズの外ポケット
充電ケーブルやワイヤレスイヤホン、ペン用のオープンポケット、その奥にはB5サイズ相当のファスナーポケット

逆にいうと、他は思い切って省いています。バッグの中に芯材や底板を入れず、とにかく軽く柔らかなフォルムにしました。お陰で荷物が少ないときも鞄が潰れたような見た目にならず、違和感なく普段使いと旅バッグとして両立する形に仕上がったと思います。

耐久撥水加工済のナイロン生地で、雨の日も安心

「モノ」が活躍する機会を増やしたい

私のもの選びの基準に「一品多用途」があります。用途や使用シーンが広がれば、そのものが活躍する機会が増えることになります。

例えば今回の場合、そのものズバリの旅行鞄を作ったとしたら、用途は旅行に限られます。日常の荷物の多い時に使おうとしても、鞄から「旅の風情」が漂い、職場に持って行こうものなら「あれ、今日実家に帰るの?」と聞かれそうな感じ……

なので、普段も旅にも便利に使えるバッグが良くて、なおかつ家族と共用できるといいなと考えました。いい意味で主張しないデザインで、色もワントーン。ナイロンだけど艶のある生地のように見える風合いなので、ちょっときれいめな雰囲気です。

チャコールグレー、マリンブルー、ベージュ、ライトグレーの4色

私はコロナを境に海外旅行から遠のき、ここ数年はもっぱら国内旅行を楽しんでいます。歴史も文化も知らないことが沢山あり、どこを訪れても嬉しい驚きに溢れていて、素晴らしい国に生まれたなぁと毎度感心してしまいます。


今年の後半もどこに行こうか、何ヶ所行けるか、リストとカレンダーを見ながら、楽しく迷っているところです。皆さんもぜひ、次の旅では詰め替え&ジップロックで荷物の軽い旅にチャレンジしてみてください。

このコラムを書いた人

柳沼 周子

スタイルストア バイヤー

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。