バイヤーからのお便り
【期間限定販売再び!】使うごとに格好よく育つ、sonorのバッグ

こんにちは、バイヤー楠です。革物作家の園田さんが手掛けるブランド、sonor(ソナー)のバッグを、当店で期間限定で販売したのが2023年の秋のこと。そこからは1年に2回、期間限定の受注販売を行っています。究極まで無駄を省いたシンプルなデザインのバッグはどれも、作家ものならではの独特な風合い、なかなか見かけないニュアンスのある色味と、特別感を感じる要素が詰まっていて、他にはないたたずまい。そんなバッグをずっと探していたという方から、たくさんのオーダーをいただいております。
2025年初となるsonorの受注会では、ブランドのラインナップの中でも最もポピュラーなARAI CORONと名付けられたシリーズや、力の抜けた佇まいで人気のZUTAシリーズの他に、あらゆるシーンで活躍しそうな新作も加わりました。オーダーの受付は3月16日(日)まで。一点一点丁寧に制作していただいたバッグを、4月下旬にみなさんのお手元にお届けできるようにと考えております。
このコラムでは、デザイン性はもちろん、sonorのBAGを愛用中の私自身がいいなと思うポイントをご紹介します。
sonorのBAGが唯一無二な理由

このブランドのバッグは、「独特な佇まい」という言葉がぴったりな気がします。シンプルなんだけど、どこかほかにはない空気感があります。
使用しているのは、東京都墨田区にある皮革製造工場「山口産業」の職人さんが、丁寧になめした豚革です。国産の天然皮革をミモザなどの100%植物性のタンニンでなめし、つくられている革は、厳しい基準をすべてクリアしないと認定されないと言われる「日本エコレザー」認定をうけた特別なもの。ブランドの立ち上げ時から、「環境と使い手に優しく、先に繋がるモノづくりを」と考えるブランドならではの革選びです。

くすみのある色合いもこのブランドならでは。はっきりとした彩度の高い色ではなく、少しグレーの混ざったようなニュアンスのある色味が特徴です。これらの要素が組み合わさって、どこにもない佇まいのバッグになるのだと思います。
シンプルな格好を素敵に見せてくれるラインナップ

今回、受注販売するのは4種類のバッグです。新たに受注販売することになったのが、ARAI MINI(左)とARAI YOKO(右)の2型です。

ZUTA(左)とARAI CORON(右)は、当店で受注会を行ったことのある型で、sonorの中でも定番となっている人気のアイテムです。では、一型ずつご紹介していきます。
必要最低限のものだけ持ち歩けるミニバッグ

ARAI MINIは4種類のバッグの中で一番小ぶりです。とはいえ、必要最低限の持ち物はもちろん、500mlのペットボトルが入るので、持ち物の少ないミニマリストの方にはぴったり。ご近所へのお出かけで、そこまで大きなバッグが必要ない時も、ちょうどこのMINIサイズがあると便利だなと思います。
自転車ご愛用の方や旅行のおともにはARAI YOKO

ARAI YOKOは、手持ち、肩掛け、斜めがけの3WAYで使える便利な型です。ノートパソコンもすっぽり収まるサイズなので、お仕事バッグとしてもお使いいただけます。容量たっぷりなので、一泊二日の旅行にもお使いいただけると思います。

革バッグならではのラフになりすぎないテイストがいいなと思うポイント。見栄えが良くて斜めがけできるものって意外と少ないので、「こういうバッグを探していた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
力の抜けたフォルムのZUTA

ZUTAは、表側が薄く漉いたピッグスキン、内側がコットン生地で、リバーシブル仕様のバッグです。
強度を持たせつつ薄く漉かれた革は、熟練の職人の技によるもの。

中にものを入れた時、細い肩紐に引っ張られてバッグ自体がくたっとなります。それにより、ラフな独特のフォルムになるのがいいなと思います。
一番人気の定番ARAI CORON

最後にご紹介するのは、ARAI CORON。トートバッグ型でブランドのラインナップの中でも最も人気のアイテムです。
よく見ると持ち手が、一般的なものよりも少し外側についているのがわかります。その理由は、洗いをかけることでいびつな型になるバッグを実際に持った時に、「持ちやすく、バランス良く、格好良く」なるようにと、持ち手の位置を考えているのだそう。さらには、持ち手の長さや細さなども同様に微調整をしているとの事。

微調整を重ねたことによって、洗練されたバッグとなったんですね。
革バッグの印象を覆す軽さ

実は私、ARAI CORONの大きなサイズのCHUを愛用中です。ここ数年は出かける際にはリュックしか使っていませんでしたが、sonorのものは豚革なので見た目に反して軽いのがいいところ。撮影時にこのバッグの軽さを実感したんです。自宅にある革バッグと比較すると、サイズ自体は大きいのに、重さは約半分。展示会シーズンは一つ商談が終わるごとに、紙の書類がどんどん増えていくのですが、バッグ自体が軽いので、それも気にせず、持ち歩くことができるのがいいんです。ついつい手に取ってしまいます。

バッグの重さによる負担を減らしたい、でもリュックだと洋服とのバランスが悪い、という日がこれまでもあったのですが、sonorのバッグはそのお悩みも解決してくれるのがいいんです。

一点一点丁寧に制作していただいたバッグは、4月末頃にみなさんのお手元にお届けできるようにと考えています。sonorのバッグの革には、傷や色のムラなどの個性があります。でも、人間も肌に違いがあるように、豚にだって個性も、季節による変化もあるのは当然なんだと、園田さんは言います。環境に優しく、できるだけ自然のものを生かしたモノ作りとは、本来こういうこと。それは、sonorが最もこだわっているポイントなんです。自分だけのバッグが届くのを、是非楽しみに待っていただきたいなと思います。
オーダーは、3月16日(日)までですので、気になる方はお早めにオーダーください。

ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。