バイヤーからのお便り
【受注会】テーブルの主役になる、四十沢木材工芸のものづくり
こんにちは、バイヤーの畠田です。
石川県・輪島市の漆産業を支える木地屋さん、「四十沢(あいざわ)木材工芸」のアイテムの受注会が始まりました。
今回新たにご紹介するアイテムは、「テーブルキャディ(大・小)」、「クリヌキ箸箱・クリヌキ匙箱」、「折敷(りん・ゆら)」、「匙面折敷(長角・丸)」の4アイテム。期間中にオーダーをいただきましたら、2月下旬を目処にお届けいたします(一部、すぐにお届けができるアイテムもございます)。
受注期間は2025/1/21(火)から2/10(月)まで。この機会にぜひご覧くださいね。
震災から1年、改めてご紹介したい四十沢さんのものづくり
石川県輪島市に工房を構える四十沢さんは、昨年1月の能登半島地震で大変な被害を受けられました。幸いにも四十沢さんご家族や職人さんはご無事でしたが、工場は大きく破損してしまい、しばらく製造がままならない状態が続いておりました。
そんな中でも、地震で破損したお盆ひとつひとつを大切に直されたり、精力的に新作の制作に取り組まれたりと、常に前を見て進んでいらっしゃる様子を拝見して、逆にこちらの方が勇気をいただくこともありました。
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夏頃から少しづつ再入荷するアイテムが増え、今では当店でもお取り扱いしているアイテムの在庫が一通り揃う状態に。まだまだ被災地は「日常」とは到底呼べない中にはありますが、震災から1年経ったこの機会に、みなさまにも四十沢さんのものづくりを知っていただきたいと思い、これまでお取り扱いしていなかった商品や新作を含め、受注会を開催させていただく流れとなりました。改めて、たくさんの四十沢さんのアイテムをご紹介できることをとても嬉しく思っています。
四十沢さんのすごいところは、技術力、生産力、センスをいずれも備えていらっしゃるところと、そのバランス感覚。
当店で一番人気なのは「輪花盆」ですが、こういった意匠の凝らされた木工盆は、作家ものが多いもの。ただ、1点づつ手作りとなるとたくさんの数を一度に作ることができないため、必然的に値段が高くなってしまいます。
木地屋さんも「手仕事」が常識だった中、四十沢木材工芸はより多くの人に製品を使ってもらうために、業界に先駆けてNCルーターという当時最新鋭の機械を導入。おおまかな形は機械で作り、細部はそれまで培った技術力を生かして手で仕上げる、という役割を持たせることで、優れた製品を安定した数量で作ることができるようになりました。
だからこそ、作家物のように美しいお盆を、コストパフォーマンスに優れた価格でみなさまにもお届けすることができるのです。
最後の仕上げは全て職人さんの手仕事。今回新しくご紹介するアイテムもどれも細部まで美しく、どれも木のあたたかみの中に、凛とした空気感をまとうものばかりです。
今回オーダーいただけるアイテムについて
受注会期間中にオーダーいただけるアイテムをご紹介します。
テーブルキャディ 大・小
「テーブルキャディ」は、食卓で使う調味料やお茶道具などをまとめておくのに最適な道具です。開発のきっかけは、つくり手の四十沢さんが抱いた「テーブルの上に調味料がバラバラ置かれている状態をすっきりさせたい」という思い。
「小」は箱部分が細身で、缶・瓶ビールなら3本がピタリと収まる気持ちの良いサイズ感。底面が小さくコンパクトなのでテーブルにあっても邪魔になりにくく、その日の食卓に必要な調味料を用意するのにもおすすめ。
広く浅い「大」は背の低い物をたくさん並べて運ぶのに適した形をしています。お茶やコーヒーまわりの道具をまとめておくのに特に重宝すると思います。
クリヌキ匙箱、箸箱
分厚いトチの木をくり抜いて作られた、匙箱と箸箱。木瓜型に整えられた端は、さりげなく華やかだから、食卓に置いたままでも良い雰囲気です。
キッチンから必要なカトラリーを人数分取り出し、食卓に一つずつ並べていく作業は、意外と手間。バラバラと用意をすると、誰かの分が足りないことや箸が揃っていないといったことも起こりがちですが、あらかじめこちらにまとめておけば、そんな二度手間も省けます。
折敷(りん・ゆら)
大皿も余裕でのせられる大きめの「折敷 りん・ゆら」。平面なものが多い折敷に高台と縁の立ち上がりをプラスし、運びやすさが備わりました。
通常の簡易的なお盆だと、運んだ料理をそのままのせて食べるのは抵抗がありますよね。でも、こちらの折敷ならそのまま敷いて、食べ終わってもそのまま運べるから便利。配膳とテーブルコーディネートが楽ちんに、しかもいっぺんに叶います。
縁のかたちは2種類。「りん」は和に、「ゆら」は洋に、それぞれ食器や料理の雰囲気に合わせやすいようにと作られた形です。
匙面折敷(長角・丸)
主菜、副菜、茶碗、汁物を十分載せられるサイズ感の折敷。それぞれ、匙(さじ)ですくったように丸くくぼんだ面取りが縁の意匠として施されているのですが、こちらが「匙面(さじめん)」と呼ばれます。シンプルなデザインなのですが、匙面のおかげで凛とした雰囲気になります。
形は「丸」と「長角」の2種類。丸は直径380mm、長角は420×315mmです。丁寧に木目を合わせて継ぎ合わせたケヤキの集成材で作られているので、このサイズの折敷でありながら歪みが出にくいのもすごいところです。※こちらの折敷は通常お取り扱いとなりますので、受注会期間後もご注文いただけます。
以上、今回新しくお取り扱いさせていただいた4アイテムをご紹介しました。他にも様々な形・サイズの敷物をお取り扱いしております。この機会に、ぜひ四十沢木材工芸のアイテムをご覧くださいね。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。