テーマ別おすすめアイテム

レディースフォーマルはこれでOK!マナー&日常でも使えるアイテムをご紹介

2024年08月01日更新

冠婚葬祭という特別な行事にはフォーマルウエアが欠かせません。しかしながら、高価な割に使用機会が限られていたり、使い心地が悪くストレスを感じたり、さらにはお手入れが大変だったりと何かとモヤモヤしてしまうのも事実。そこで今回は、レディース・フォーマルのお悩みを解消してくれるアイテムの選び方と当店のおすすめ商品をご紹介します。併せてフォーマルに関するマナーなども解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもフォーマルってなに?

フォーマルは、「正式なさま、形式的」といった意味の言葉です。服装のうえでは礼装を指しますが、用いるのは礼服のほかに喪服もあり、さらにはシーンに合わせたドレスコードまで定められているなど、少々やっかい。そこでまずは、レディース・フォーマルにおける両者の違いやそれぞれの格式について確認していきます。

レディースの礼服と喪服の違い

レディース・フォーマルの服装については、冒頭でも触れたように礼服と喪服の2種類があります。前者は冠婚葬祭、つまり成人式や栄典、結婚式や葬儀、法事やお正月に着るもの。後者はその名のとおり、葬儀や法事で着るものとされます。注意したいのは、喪服は礼服の一部であり、弔事と法事にしか着用できないことです。フォーマルウエアを新しくする際は、そうした点も含めながら慎重に選ぶ必要があります。

レディースの礼服の種類について

レディース・フォーマルは、格式の高さの順に正礼装・準礼装・略礼装(平服)の3種類に分類されます。となれば、一番失礼のなさそうな正礼装を選べばいい──というわけにもいきません。礼服はシーンや着る人の立場によって身につけるべきものが異なりますので、次にそれぞれの特徴や代表的な装いなどを確認していきます。

正礼装(モストフォーマル)

正礼装は、レディース・フォーマルの中で最も格式が高いドレスコードです。場合によっては正礼服や単に礼装とも呼ばれます。

・着用シーン:結婚式や披露宴、格式の高い式典やパーティーなど。

・着用者の立場:新郎新婦やその親、パーティーの主賓など。

・代表的な服装:新郎新婦の親やパーティーの主賓は、昼には襟が詰まったアフタヌーンドレス、夜には華やかなイブニングドレス。和装ならば、黒留袖や留袖、振袖。

準礼装(セミフォーマル)

正礼装に続いて品位のあるレディース・フォーマルが、準礼装または準礼服です。・着用シーン:結婚式や披露宴、入学・卒業式、祝賀会、パーティーなど。

・着用者の立場:新郎新婦の親族や主賓

・来賓、子どもの親、パーティーの参加者など。

・代表的な服装:昼ならば露出の控えめなセミアフタヌーンドレス、夜ならば上品さが感じられるディナードレスまたはカクテルドレス、フォーマルスーツなど。和装の際は、色留袖や訪問着。

略礼装(インフォーマル)

平服とも呼ばれる略礼装は、レディース・フォーマルの中で最もカジュアルな装いです。しかしながら、特別な場に出席するわけですので、失礼のないようにマナーを守る必要があります。

・着用するシーン:格式ばらない結婚式や結婚式二次会、カジュアルなパーティー、同窓会など。

・着用者の立場:結婚式やパーティーのゲストなど。

・代表的な服装:ドレッシーまたはエレガントなワンピースやアンサンブル、スーツなど。

レディースの喪服の種類について

喪服も礼服と同じように3つの格式が設けられています。格式高さから順に、正喪服、準喪服、そして略喪服。こちらもシーンや立場によってふさわしいレディース・フォーマルを選ばなければなりません。

・正喪服:最も格式高い正喪服は、葬儀・告別式にて喪主や親族が着用します。装いはブラックフォーマルドレスか黒無地の染め抜き五つ紋付きです。

・準喪服:一般的な喪服とされる準喪服は、葬儀・告別式に一般参列者として伺う人が着るものです。近年は喪主や遺族が着用する機会も増えています。ブラックフォーマルスーツを中心に選んでください。

・略喪服:最後の略喪服は、三回忌以降の法事や通夜への参列、弔問などに用います。服装は、ブラックやダークネイビーなどのダークスーツが基本です。

シーンごとに適したレディース・フォーマルとは?

結婚式・披露宴に招待されたとき

結婚式・披露宴にゲストとして出席する場合は、敬意や礼儀、礼節の意味も込めて準礼服を着用します。洋装ならば昼はセミアフタヌーンドレス、夜はディナードレスまたはカクテルドレス、和装ならば色留袖や訪問着が基本です。花嫁の色である白、不幸ごとを思わせる黒一色、派手な色柄や過度な露出は避けつつ、お祝いにふさわしい華やかかつ上品なデザインを選びましょう。足元はヒールのあるパンプス、アクセサリーとバッグはシンプルなものが適しています。

なおカジュアルウエディングでは平服指定も多く、その場合は略礼装でもかまいません。上品で華やかなワンピースやアンサンブル、ダークスーツといったレディース・フォーマルウエアを着用してください。

お子さんの入学式や卒業式に出席するとき

入学式や卒業式は人生の大切な節目となるフォーマルなシーンです。そのため基本的には準礼装がマナーとされています。レディースの準礼服と言えば、露出を抑えたセミフォーマルドレス。しかしながら、明るい未来へ向けての式典ということで、ミモレや膝下までの軽やかな丈が好ましいとされます。また厳かな場であることから、その上にジャケットを重ねたり、フォーマルスーツを着用するのも一般的です。

そのほかでは、セレモニースーツやセットアップを着るのも定番です。厳密には準礼服ではありませんが、入学・卒業式以外にも使えて着回しも効きますので、学校のルールによっては選んでみるのもよいでしょう。いずれの場合も入学式は明るい色、卒業式はダークカラーとし、上品かつシンプルなデザインを選んでください。靴はヒールのあるパンプス、アクセサリーは華美でないものを合わせます。

通夜・葬儀に参列するとき

通夜や葬儀といったシーンでのマナーは大変に煩雑です。そこでここからは、弔事におけるドレスコードや年代別のレディース・フォーマルウエアのポイント、さらにはコートやバッグといった各アイテムの気をつけるべき点を解説していきます。

通夜・葬儀での服装の基本マナー

弔事は故人をお見送りする大切な儀式です。敬意を示すためにも、通夜・葬儀には格式高い服装が求められます。喪主や親族は正喪服。一般参列者であれば準喪服ないし略喪服を着用します。色は悲しみを表す黒が基本です。

男性とは異なり、レディース・フォーマルでは白ブラウスは略喪服でしか身に着けません。また肌の露出は避け、スカート丈も膝より長めを選びます。殺生を連想させないよう、動物系・爬虫類系の素材やデザインを避けることも大切です。

年代別の喪服の選び方

レディースの喪服は年代によって選び方が異なります。大まかなポイントをご紹介しますので参考にしてみてください。

・20代:シンプルで清楚なデザインのスーツやアンサンブルがおすすめです。着慣れない喪服ですので、動きやすさにも気を配ってみてください。・30代:落ち着いた雰囲気の衣装を用意します。上質な素材や余裕のあるシルエットなど、年齢に合わせたポイントも押さえたいところです。・40代:きちんとしたブラックフォーマルウエアを準備したい時期です。フィット感や着心地にもこだわってみましょう。・50代:徐々に正喪服を用意したい年代です。襟が詰まったものやシンプルで上質なデザインなど、格式高さを意識して選んでみてください。

通夜・葬儀にふさわしいコート

寒さを感じる時期は、式の参列に際してコートが必要になるケースもあります。建物内では脱ぐため何でもいいのではと思ってしまいがちですが、ここでもレディース・フォーマルのマナーは定められていますので注意しましょう。

基本はシンプルなデザインの黒のコート、続いてダークネイビーやダークグレーなどが可とされます。殺生を想起させないウールやコットン、化学繊維といった素材を選んでください。着丈は膝丈以上の落ち着いた雰囲気のものが基本です。

通夜・葬儀にふさわしいバッグ

女性の場合は、弔事のレディース・フォーマルの一式としてバッグが組み込まれています。数珠やハンカチの携帯にも必要ですので、忘れず持つようにしましょう。

デザインは、衣服と同じく黒無地が正解です。殺生に関わらないコットンや化学繊維の素材がルールですが、近年ではシンプルな本革は可とされることもあります。そのうえで過度に光を反射するパーツの使われていない、小ぶりなハンドバッグなどを選んでください。

通夜・葬儀にふさわしいストッキング・シューズ

フォーマルな場面では、レディースウエアにはストッキングの着用が定められています。弔事の場合は、黒の無地で30から60デニール程度の薄手のものを選んでください。

一方のシューズも黒無地がルールです。こちらはレザー素材が免じられていますが、天然皮革のような殺生を思わせる動物の皮革は禁忌とされています。併せて金具類が光って目立つようなデザインもできるだけ避けてください。

通夜・葬儀にふさわしいメイク・髪形・アクセサリー

弔事でのメイクは片化粧(薄化粧)が求められます。故人に対して哀悼の意をささげることが理由で、マットなファンデーション、自然なアイブロウ、使うのであれば肌なじみのよい自然な色の口紅のみがレディース・フォーマルの基本となります。

髪形については、まとめ髪にしたうえで前髪などが顔にかからないようにしてください。使うのはダークトーンのヘアアクセサリーのみ。装飾としてのアクセサリーは真珠のネックレス、ピアス・イヤリング程度に留めます。

通夜・葬儀にふさわしいハンカチや数珠、小物

仏式で行われる通夜・葬儀では、数珠の携帯がフォーマルなマナーとされています。少なくともあらゆる仏式葬儀に使える略式数珠は必須です。価格やデザインは問わないものの、スピリチュアル系などではなくきちんとしたレディース用の仏具を用意してください。葬儀中は左手に持ち、使用後は専用の袋やふくさで包みます。そのほか、ハンカチは黒か白の無地、ふくさは緑・紺・紫または灰色の無地を用意するようにしましょう。

日常使いにも!使い勝手のいいフォーマルアイテムの選び方

冠婚葬祭の服装マナーについて確認した後は、フォーマルアイテムについて見ていきます。出番がなくクローゼットに眠りがち、着用にストレスを感じる、お手入れが面倒……。そんなレディース・フォーマルがもっと使いやすくなるヒントをご紹介しますので、自分に合った一点を見つける鍵としてみてください。

着用感や使い心地にストレスがないもの

かっちりしたジャケットは肩や腕周りが窮屈、タイトスカートは足さばきが制限されるなど、フォーマルウエアの着心地はあまりよいものではありません。

そこで注目したいのが、形と素材。ゆとりのあるシルエットや立体感なデザイン、伸縮性のある生地を採用しているものならば、同じレディース・フォーマルでも驚くほどに快適な着心地です。また足元も、自分の足型に合ったものなどを選ぶことで体の負担を大きく減らせます。

お手入れが楽なもの

レディース・フォーマルは、ハリ感の美しいウールや光沢感に優れるシルクといった格式高い素材が中心です。しかしながら、クリーニングや保管時の対策など、お手入れはとても面倒。

対する人工繊維は進化を続け、ウールやシルクに勝るとも劣らないものが登場し、昨今では礼服・喪服にも多く使われています。取り扱いもこれまでの化繊と変わらないものが多く、フォーマルウエアのケアに悩んでいる方にとってはぜひ試していただきたい存在です。

日常のコーディネートにも取り入れやすいもの

フォーマルウエアは冠婚葬祭といった特別な場面で着るものであるため、出番もおのずと限られます。しかしながら、高価な衣装を長く眠らせたままにしておくのはもったいないと感じてしまうもの。

そのためレディース・フォーマルは日常でも使えるような一品を選ぶのがおすすめです。例えば装飾のないシンプルなデザインや単品でも使えるセットアップならば、幅広いシーンでの活躍が期待できます。

機能的かつ日常でも使えるレディースフォーマル5点

細かなルールが定められているうえ、使いにくさもひとしおのレディース・フォーマルウエアですが、ポイントを押さえれば悩みが解消するのは先にご紹介したとおりです。そこでここでは、日常でも使える汎用性に優れたものや美しくも機能的なものなど、当店がおすすめするアイテムをピックアップしてご紹介します。

STELLA CIFFON/ウォッシャブルポリエステルのセットアップ

フォーマルにも使える、洗えるセットアップ

フォーマルにも使えるのにお手入れも楽、さらには手の届きやすい価格設定という頼れるセットアップです。トップスとパンツの組み合わせからなっており、シンプルなデザインとブランドのデザイナーもぞっこんという上品な生地感が特徴的。平服での結婚式や入学・卒業式、略喪服での法事まで、幅広くお使いいただけます。

ウォッシャブルポリエステル生地なので、自宅でお手入れできるのはうれしいかぎり。シワになりにくく劣化もしにくいため、日常でも気兼ねなく使えるのはもちろん、遠方の慶弔事にも着たままで移動できてしまいます。トップスは着痩せ効果もある立体的な作り、ボトムスはウエストゴム仕様。カラーはブラックを含む3色です。

STELLA CIFFON/ウォッシャブルポリエステルのワンピース

永く美しく着られる、ポリエステルのワンピース

「体型が変化しても長く着られる」そんなアイテムをお探しならば、こちらもおすすめです。ポイントは、気になりやすい腕周りや身幅にゆとりを持たせつつ、前身頃は立体的な作りにしてらくちんさとすっきり見えを両立させたデザイン。もちろん痩せていても違和感なく着ていただけるため、末永くご愛用いただけます。

上品な光沢感やきれいなシルエットも魅力のひとつで、ネックレスを合わせたりジャケットを重ねたりすることでレディース・フォーマルの幅が広がります。また体のラインを拾わず動きも制限しないので、お仕事や普段使いにもイチオシです。肌への張り付き感もなく、タフなウォッシャブル素材。ご自宅でのお手入れも可能です。

yuko imanishi+/ダブルフェイスフラットシューズ YOSHI

スタイリッシュにも足に優しいフラットシューズ

「きれいめのレディース・フォーマルシューズは痛いのが普通」と我慢して履いている靴があれば、ぜひこちらを試してみてください。日本人女性の足型の約9割は、実はギリシャ型かエジプト型。その両者をカバーするオブリークトゥという木型を使うことで、足先にゆとりを持たせ、締め付け感から解放してくれる逸品です。

見た目に反して幅も3Eに対応しているため、左右からの締め付けも感じません。ポインテッドトゥと一部エナメル仕様のデザインなので弔事には向かないものの、慶事やオケージョンには頼りになること間違いなし。またかかとがパカパカと浮かずに歩きやすいこと、蒸れにくいことから、日常でも使える一足としても重宝します。

misa/two way pearl necklace

日常でも使いやすい、2wayパールネックレス

冠婚葬祭に大活躍のパールネックレスですが、高価な割に使いまわしが効かないのが難点です。そんなアイテムを見事汎用性の高いアイテムへと昇華させたのがこちらの一品。ネックレスと専用パーツの組み合わせで、ドレッシーなロングネックレスとコンサバティブにも華やかな2重スタイルという全く異なる使い方が可能です。

ロングの場合は約88cmと、夜のパーティーやオケージョンにぴったり。2連の場合は長さ約48cmで、式典や昼のパーティーなどに活躍します。さらに楕円形のパールの粒のおかげで、どちらともカジュアルな服装にも使えてしまうのが本品の頼もしいところ。フォーマルでも日常でも使える、レディースネックレスの定番品です。

POMTATA/STYLE STORE×POMTATA レザーライクトートバッグ

フォーマルに馴染む、靴箱も入るトートバッグ

「子どもの入学・卒園に上履きを持参して参列しなければならない」「遠方の慶弔事なので、着替えは向こうでする予定」そんなシーンを想定して誕生した当店限定のトートバッグです。スリムな見た目ですが、レディースの靴箱もすっぽり入ってしまう大きさですので、フォーマルシューズをスマートに持ち歩いていただけます。

素材はハリのある合成皮革となっており、フォルムと相まった上品な雰囲気も魅力です。また本革と違って水分に強く、汚れも落ちやすいのも好ポイント。大人の女性が持って歩いても恥ずかしくないバッグとして、冠婚葬祭はもとより、通勤やお出かけなどにもお使いいただけます。フォーマルに最適なブラックを含む全4色です。

機能的かつ日常でも使えるアイテムで、レディース・フォーマルをアップデート

今回は、フォーマルシーンでのマナーやアイテム選びのポイント、さらには日常でも使える美しくも機能的な商品までを広くご紹介しました。一見難しそうなルールでも、わかってしまえば恐れることはありません。早速自分に合ったレディース・フォーマルアイテムを手に入れて、納得のスタイルに挑戦してみてください。

文・構成/篠ときは

このコラムを書いた人

スタイルストア 編集室

スタイルストア

スタイルストア 編集室

スタイルストアのお客さまに、日々の暮らしをアップデートするコツや、商品の選び方などのノウハウをご紹介するコラムをお届けしています。