バイヤーからのお便り
美しさの際立つPITHの財布たち
こんにちは、バイヤーの楠です。財布はスタイルストアの中でも、人気アイテムの一つなので、いつも「いい財布がないか?」と目を光らせています。しかし、かなりの数を見ても、これぞという財布はそう簡単に見つかるものではありません。機能とデザイン、革の質感など、実用性+ファッション的な要素も加わるので、トータルでバランスがいい製品に出会うのは至難の技。そんな中、これぞと思うのが、THE PITHの長財布です。
大人にふさわしい、お金の持運び方
ここ数年は、重くてかさばるバッグよりも小ぶりなバッグが主流となりました。キャッシュレス化も進んでいることもあり、長財布を持つ方が少なくなってきています。小銭と小さく折りたたんだお札を数枚程度入れたミニ財布を持つ方も少なくありません。ただし、これがメインの財布となると、小さく畳んだお札の折り目を必死に伸ばしながら出す、その仕草が気恥ずかしい場面も出てきます。
一番実感するのは、少しいい店で友人らと食事をするとき。近しい人となら、どちらかがカードで払うこともありますが、複数人だと各自の分を現金で回収してお会計、となりますよね。その時、折り目のついた紙幣がトレイの上で浮き上がっているのが、んーやはりスマートとはいえないな、と思うのです。普段はミニ財布でもいいのですが、TPOに応じたお金の持ち方をしようと思った時に、PITHはその見栄えの良さと佇まいで、堂々と持つことの出来る財布なんです。
どんなシーンでも堂々と持てる財布の条件
人前で堂々と扱える、ちゃんとした財布を持つ。それは「見られること」を意識した財布選びでもありました。その場合の、チェックポイントを3つ書いてみたいと思います。
1、革の色がオリジナルであること
THE PITHの財布の革は、すべてオリジナルで染められています。ありそうでなかったニュアンスの色ばかりで、ファスナーの金具や財布全体のフォルムとのバランスまで視野に入れて決められたであろうことがわかります。ブランドオリジナルの色と聞くと、特別感が増して、より財布の魅力が高まります。
2、削り出しの金具
美は細部に宿る。革の色と並んで、パーツがオリジナルかどうかも大事なポイントです。この財布の引手は、一つ一つ金属の塊から削り出して作られているものです。少し重い。けれど、これは「必要な重さ」という感じがします。マットな光りに高級感があり、つまんだ時の指触りもいい。ブランドオリジナルの金具には、パーツというよりアクセサリーのような色気を感じます。
3、中も外も、長くきれいに使える
経年変化していく革を、自分色に育てる楽しみは格別です。が、いいレストランやホテルなど、どんな場面でも躊躇なく使える財布となると、新品時の美しさが持続することを重視するのがポイントです。
THE PITHの財布は、革の風合いというよりは、ブランドこだわりの「発色の良さ」が重視されているので、キズに強く、つるんとなめらかな革で、経年による色の変化がほとんどありません。
それは、長くきれいな状態で使えるということ。また、内装も革なので、中が見えてもすっきりとした印象がキープされます。マチがあるので、カード類が格段に出し入れしやすいのもポイント。
このマチがあるのとないのとでは、財布の開き具合が全然違うんです。特に奥のカード。マチなしのL-zipの場合、ここが狭くて、出し入れの際ひっかかることも多いのですが、THE PITHの場合は奥のカードでも真上に引き上げることができます。
収納にせよ、出し入れの動作にせよ、使っていてストレスがないということは、財布自体が傷みにくいということでもあります。ファスナーの開閉やカード・小銭の出し入れと視認性、実際に使ってみると、この長財布は、使い勝手の面でも、妥協なく設計されていることがよくわかりました。
こだわりを一つ一つの積み重ねているからこそ、見た瞬間はっとするような「美しさ」を生み出しているのだと思います。機能、デザイン、つくり手の美学。三位一体となった完成形としての財布だからこそ、の佇まいが、テイストや性別を超えた存在感に繋がっています。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。