天然素材を使ったアイテム作りを得意とするTUTIE.（ツチエ）が、春夏シーズンに定番品として毎年作っているのがリネンのワンピースです。体に張りつかず、風通しのいいリネン生地を使用したこちらは、ゆったりしているのに、縦に入るドレープによってすっきり見えるのがいいところ。一枚でさらっと着るだけでサマになるので、着るものに迷った時についつい手に取ってしまう便利な一着です。

今年は、「気分が上がるきれいな色とベーシックな色の両方が欲しい」という当店のリクエストに応えていただき、カラーバリエーションが全9色となりました。こちらのコラムでは、こちらのワンピースの人気の理由と、全12色を全てご紹介します。

シーンによって使い分けできる2種類のワンピース

TUTIE.のリネンワンピースは、半袖（左）とノースリーブ（右）の2種類あります。同じリネン生地を使用していますが、それぞれの型は、着るシーンが想定されていて、着丈や袖丈、身幅が違うのが特徴ですので、まずはその違いから説明させてください。

低身長の方でも着られる外出用ワンピース

まずご紹介するのは、半袖ワンピースです。バストが128cmとかなりゆったりとしていますが、着ると縦に美しいドレープができて、すっきり見えするのがいいところ。

こちらは、身長153cm7号サイズのスタッフ（左）と160cm9号サイズのスタッフ（右）が着用した画像です。着丈が115cmと比較的長めなので、153cmのスタッフが着ると重い印象かなと思いましたが、実際はドレープのおかげですっきり見えて、マキシ丈の素敵なワンピースでした。本人も、「これまでロング丈のワンピースは自分の身長に合ったものが無いので諦めていたのに、これはマキシ丈のワンピースとして着られるので、欲しくなりました」との事。

160cmのスタッフからは、「思った以上にドレープがきれいで驚きました。私の身長だと重ね着しなくても着られるスカート丈ですね！」とのコメントが。ワンピースを着る前に想像していたよりも、このワンピースがすっきりして見えることに驚いているのも印象的でした。

縦のドレープももちろんですが、襟ぐりの開きが絶妙で、深すぎず、詰まりすぎず、ちょうど鎖骨が隠れる開き具合です。ラフになりすぎず、品のいい外出用のワンピースとして着られるのがいいなと思います。

インナーとしても活躍するノースリーブワンピース

続いてご紹介するのは、ノースリーブワンピースです。露出が多いワンピースはちょっと…と思う方もいらっしゃると思いますが、もともとこちらは、外出用としてではなく、インナーとして活躍するようにと考えられたものなんです。

インナーと言えば、伸縮性のあるカットソーで作られるものがほとんどです。でもその多くは、透け感のある薄手の羽織りやワンピースの下に着ると、生地にぴたっとはり付いて、体のラインがはっきりと出てしまう事が多いのが悩みでした。

そこで、あえて作ったのが、フィット感がなく、体のラインを拾わないリネンの布帛生地のものだったんですね。

洗って着てを繰り返しても、へたりにくいので、インナーとしての条件もきっちり満たしていると思います。外出用、インナー用と、その日の格好に合わせて、役割を変える事のできる優秀なアイテムです。

豊富なカラーバリエーション

冒頭でも書きましたが、今年は「気分が上がるきれいな色とベーシックな色の両方が欲しい」という当店のリクエストに応えていただき、全12色と大幅にカラーバリエーションが増えました。

ホワイト（左上）、グレー（中上）、ブラック（右上）、ナチュラル（左下）、モスグリーン（中下）、ネイビー（右下）は、コーディネートしやすいベーシックな色です。

一方、ブルー（左上）、グリーン（中上）、レッド（右上）、ボルドー（左下）、パープル（中下）、イエロー（右下）は、パッと目に入る色なので、コーディネートの主役になると思います。

派手そうに見える色も、着ると意外となじみがいいので、撮影の際に、モデルさんやカメラマンが、「ハンガーにかかっているのと実際に着るのとではイメージが変わる。明るく見えていいですね！」と言っていたのが印象的。難しいことをしなくても、着るだけでサマになるので、重ね着が厳しい夏にはぴったりだと思います。

リネン生地は、肌離れがいいだけではなく、速乾性もあり、着ては洗ってを繰り返す夏に最適です。外出用、インナー用と、それぞれのシーンに役立つものを考えつくして形にした2種類のワンピース。派手そうに見えても、ちゃんと馴染んでくれるので、お好きな色をぜひお試しください。

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。