◯◯の選び方ガイド

理想的な睡眠を叶えてくれる、寝心地の良い枕の選び方

2021年04月09日更新

理想的な睡眠をとり効率的に休息するには、自分に合う枕を使うことが重要です。フィットしない枕を使っていると寝心地が悪いだけでなく、首を痛めたり疲れが取れなかったり、さまざまなトラブルの可能性が高まってしまいます。

寝心地の良い枕を選ぶためには、サイズや高さはもちろん、柔らかさ、携帯性といった要素もチェックしたいところ。そこで今回は気持ちよく眠れる枕を選ぶためのポイントを、3点に絞ってご紹介します。

今の枕が合わないとお悩みの方や、新生活を始めるにあたって新しい枕をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。枕を変えることで、睡眠環境がぐっと改善するかもしれません。

枕の選び方

まずは枕の選び方を、ふかふか感、高さ調整、自宅以外で使えるかという3点にフォーカスして解説します。

ご希望1:とにかく気持ちの良い、ふかふかの枕を使いたい

復元力の高い詰め物が入っているものがおすすめです

ふかふかと柔らかい寝心地を楽しみたい方は、枕の詰め物に着目してみてください。弾力があり、さらに復元力も高い詰め物であれば、包み込むような寝心地が楽しめます。

復元力が高いと頭をのせたときに適度に押し返され、頭と首にぴったりとフィット。沈み込みすぎず、筋肉がリラックスした状態で眠れます。寝返りをうったときも、その都度の体勢にあわせて形が変わるので、睡眠中の動きが多い方でも快適です。

へたりにくい素材であれば、なお理想的。「使っているうちに寝心地がいまいちに…」というストレスなくお使いいただけます。自社開発の特別な素材を使っているなど、詰め物にこだわりがあるかどうかは要チェックです。

ご希望2:自分の首の形にぴったり合った高さの枕が欲しい

高さ調整を細かくできる枕なら、最適な角度にできます

枕を選ぶ上で大きな悩みどころとなるのが「高さ」です。低すぎても高すぎても寝心地を損ない、また人によって首の反りの角度はさまざまなので、自分にぴったりフィットするものを探すのは難しいもの。

「自分の首にぴったりマッチする枕で眠りたい!」というご希望を叶えるには、高さ調整を細かく行える枕がおすすめです。枕の詰め物が小分けにされており、出し入れができるものなら、使っている間に違和感を感じても、すぐに高さを変えられます。

なお高さ調整できる枕自体はよくありますが、中にはざっくりとした変更しかできない商品も。なるべく細かく変えられるものがベストです。

ご希望3:お泊り中も使い慣れた枕で眠りたい

トラベルピローとして使える枕なら、旅行にも持っていけます

「枕が変わると眠れない」という言葉がありますが、旅行や出張のときに、枕が合わずに安眠できなかった経験をお持ちの方は多いと思います。宿泊先でも自宅と似た環境で眠りたい方は、トラベルピローとしても使える枕を探してみてください。

例えば枕の上に置いて、首や頭の負担を軽減する枕なら、本体がコンパクトなので宿泊先にも持っていけます。旅館やホテルの枕に置いて使っても良いですし、単体で使えるものなら、カバーと一緒に持参してもOK。

自宅に近い寝心地を再現できれば、それだけでも旅先でのリラックス度合いが変わってきます。出張の機会が多い方や、頻繁に旅行をする方は、一つ持っていると何かと重宝しますよ。

頭と首を優しく支える、おすすめの枕

ノルディックスリープ/ピロー ミディアムロー

へたりにくく、ふかふかの感触が長く続く

ふかふかの感触やフィット感を大事にしたい方には、デンマークの寝具ブランド、ノルディックスリープの枕がぴったりです。最大の特徴は、独自素材の「フォスフレイクス」が使われていること。弾力が強く、圧力に対して元に戻ろうとする力(復元力)が大きい素材です。

この素材のおかげで、寝る人の体型を問わず、頭と首に程よくフィット。沈み込みすぎず、きちんと支えられた状態で眠ることができます。寝返りをうっても体勢にあわせてサポートされるので、一部に力がかかりすぎることはありません。

へたりにくいタフな素材なので、長く使えるのも魅力の一つ。素材同士が絡んだりつぶれたりしにくく、常に良い状態で使えます。デンマークの工場で圧力をかけるテストを行っていますが、4,000回の圧縮に対し復元率は97%と、非常に高い数値です。

自宅の洗濯機で丸洗いすることができ、乾燥機の使用もOKなので、お手入れも楽ちんです。洗濯と乾燥を繰り返しても詰め物が痛んだり、偏ったりしないため、長くふわふわの感触が続きます。

また有害物質を使っておらず無臭なので、肌がデリケートな方にもおすすめ。日本アトピー協会にも認定されており、枕としての使い心地が良いだけでなく、アレルギーや喘息にお悩みの方の寝具としても適しています。

こちらはミディアムロー(一番低め)サイズですが、他にミディアムハイ(真ん中)、ファーム(一番高め)のラインナップも。好みや体格にあわせてお選びください。

えらび手のコメント:この枕の魅力は、「体型を問わず、自分の頭と首にぴったり合う」、「へたりにくくて長く使える」、「丸洗い・乾燥機も使えて、お手入れが楽」というところ。これらは全て、中に使っている独自素材の詰め物「フォスフレイクス」の特性が良い影響をもたらしてくれています。(バイヤー・中井明香)

まくらのキタムラ/ジムナスト コロン

お手玉状のビーズ袋で、簡単に高さ調整ができる

自分好みの高さの枕を探している方におすすめなのが、まくらのキタムラの「ジムナスト コロン」。ビーズの入ったお手玉状の袋を出し入れすることで、簡単に高さを変えることができます。

自分に最適な高さはなかなかわかりづらいものですが、そんな方のためにチェックシートが同封されているという親切さも魅力。仰向きのときに顎が上がるか下がるか、安定するかどうかなど、細かな項目にあわせて調整できるようになっています。

中に入っているビーズそのものにもこだわっており、4種類のビーズを使い分けることで、寝返りをうちやすい配置を実現。安定しつつも動きを妨げない、絶妙のホールド感です。

表地は3層構造で、綿が敷き詰められています。これによって頬に触れたとき、ふかふかで気持ちの良い肌触りに。頭を動かしたときのガサガサ音や、中身の粒の感触など、ビーズ枕ならではのちょっとしたストレスもありません。

中綿とメッシュはポリエステル製なので、通気性がよく、ご家庭での丸洗いも可能。寝心地の良さ、高さ調整のしやすさはもちろん、扱いやすさの点でも優秀です。

なおこちらの「コロン」の他に、「プラス」も販売されています。高さ調節のしやすさ、肌触りを重視する方には断然「コロン」がおすすめですが、体の大きな男性には「プラス」が適しています。ご家族の枕を揃える場合は、そちらも検討してみてください。

えらび手のコメント:自分の好みの高さに調節できることがジムナストシリーズの大きな特徴。ジムナスト コロンは、お手玉状の袋にビーズが小分けになって入っているので、以前より簡単に調節できるようになりました。とはいえ、「自分の快適な枕の高さ」がわかる方は少ないはず。そんな方は、自分にぴったりの高さを見つけるチェックシートが同封されているので、これを見ながら、ちょうど良い高さに調節してくださいね。(バイヤー・畠田有香)

pinto Float

トラベルピローとしても使える、枕の上に置く枕

pinto Floatは「枕の上に置く枕」で、頭の重みを分散し、寝ているときの首、肩への負担を和らげる効果があります。一般的な枕は首や頭の隙間を埋めることで安定させますが、こちらは頭部を重点的にサポートする設計。頭をやや上方向に持ちあげて重みを逃がす構造です。

「セラピストに頭を支えられる感覚」を目指して作られており、肌に接する部分はコットンとポリエステルのパイル地。両サイドが少し下がったM字型なので、仰向けだけでなく横向きのときも姿勢が安定します。

さらに嬉しいのが、トラベルピローとしても使える点。本体がコンパクトで旅先にも持っていきやすく、「いつもと違う枕で寝心地が悪い…」というストレスを解決できます。ネックサポートカバー(別売り)をご用意いただければ、新幹線や飛行機内での枕としても使用可能です。

枕の中材は、活性炭を練り込んだパイプ状のエストラマです。低反発よりも復元力があり、ソフトな質感ですが沈み込みすぎず、頭をしっかりと支えます。また炭の消臭、除湿機能のおかげで、汗の臭いや加齢臭がつくのを抑える効果も。

ネットに入れて洗濯機洗いをすることができるので、トラベルピローとして持ち運ぶ中で汚れてしまっても、お手入れが楽に完了します。

枕の上に置いても良し、旅先用の枕として使うのも良しと、コンパクトながら幅広く活躍する枕です。

えらび手のコメント:枕が頭に合わないため、首が痛くなったり、眠りが浅くなってしまうことはないでしょうか。pinto Floatはそんな悩みを解決する枕の上に置く枕。頭の骨を支えて重さを分散し、首や肩の負担を軽減します。また、消臭・除湿機能がある中材を使っているため、汗臭や加齢臭などの臭いを抑える効果も。洗濯機で丸洗いできるのでお手入れも簡単です。(バイヤー・菱倉慎太郎)

まとめ

文・構成/上野智美

このコラムを書いた人

スタイルストア 編集室

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