バイヤーからのお便り
新色登場!ほっこりしないリネンワンピース
毎年春になると販売するn.o.f.l(ノフル)の定番ワンピースが今年も届きました。リネン素材のワンピースにありがちなほっこりとした雰囲気が無く、オリジナルの素材とシルエットにより、すっきりとしたかっこいい雰囲気に仕上げているのが人気の理由です。今年はこれまであまりなかったモノトーンと、顔周りがパッと明るくなる、きれいな色が仲間入りしました。
このワンピースがすっきり見えする理由
リネン素材なのに、きれいめに着られるワンピースって探してみると、意外と見つからないので、このワンピースが毎年人気アイテムになるのもうなづけます。こちらがきれいめに見える要素は、リネンの質とシルエットです。
まずは質に関して。リネンは10年後が一番美しいと言われていますが、とはいえ安価なものも多く、質も様々。これまで多くのリネン素材の服を見て、触れてきましたが、10年後に美しく育つなと感じるリネンに共通するのは、とろみです。
n.o.f.lのワンピースに使用しているのは、リトアニアで作っているブランドオリジナルのリネン生地。少し肉厚、そして艶と、とろみがあります。古くからリネン産業が盛んなリトアニア。そのリトアニアを含むバルト諸国最大の規模と技術を誇るLINAS社でこちらの生地は作られています。紡績前の原料から生産・加工等の全工程を自社工場で管理して生産されるリネンに、さらにソフト加工を施しているんです。この生地が柔らかく、とろみがある理由は、LINAS社が持つノウハウがいかされているからなんですね。
着るとこの通り。とろみから生まれるドレープによって、縦長に見える。これがすっきり見えする理由の一つです。
2つめのポイントはシルエットです。リネン素材のワンピースがほっこりして見える大きな要因はサイズです。楽に着られることを重視して、全体的にゆったりとしたシルエットにしてしまうブランドが多い中、n.o.f.lは一工夫しているんです。
ジャストサイズの肩ラインや程よい開きのネック周りなど、上半身をすっきりとさせ、裾に向かって広がるAラインに。全体的にゆったりとさせるのではなく、あえてメリハリをつけたシルエットにしてあるんです。
こちらのワンピースに届いたつかい手の声で、サイズ感がわかるものについてご紹介します。
「身長158cm、普段トップスは9~11号、ボトムスは11~13号サイズを着用しています。全体的に大き過ぎず、かと言って窮屈感もなく、首元の空き具合も絶妙です。」
「肩幅が広い体型なのできついかなと心配でしたが大丈夫でした。」
ゆったりシルエットでないと、サイズが気になるところですが、7~11号と比較的幅広いサイズの方にきれいに着ていただけます。このモデルは上半身が7号サイズ。少し肩まわりに余裕があります。なので9号~11号の方は、肩の位置もぴったりだと思いますよ。
カラーバリエーション
カラーバリエーションをご紹介します。今年は昨年から販売しているブルー、ネイビー、ライラックに加え、新色でグレー、ブラック、サックス、ライトグリーンが加わり、全7色となりました。
グレーはn.o.f.lがアトリエを構える瀬戸内の砂浜をイメージした色だといいます。顔色が沈まない、明るいグレーです。
定番色でもあるブラックですが、リネンシリーズでは初登場。満を持してといったところでしょうか。
ライトグリーンは初夏の新緑をイメージしたお色。コーディネートが難しそうなイメージですが、着てみると思った以上に馴染みます。日本人の肌と相性がいい色です。
爽やかなサックスは、晴れた日の空の色。春夏シーズンらしい、くすみのない色です。
明るいブルーは、2019年の販売当初からの人気色。瀬戸内海の春をイメージしたという明るいブルーです。
こちらはピンクが混ざったライラック。4月から開花するライラックの花のように、華やかで可愛らしい色です。
ネイビーは春の瀬戸内の夜空をイメージした色。空気がきれいで、ダークネイビーな空が広がる光景が目に浮かびます。
すっきり見えするこのリネンワンピースはありそうでない一品。定番品として発売され続けるのは、当然の事かもしれません。カジュアルにもきれいめにも着られる便利な一着は、自分にとっても、定番の一着になると思います。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。