永遠の定番品

【定番のパンツ:第4話】当店の美脚デニムは他と何が違うのか

2020年09月02日更新

着回しのきくシンプルな型のパンツは、ぱっと見は他との違いが分かりづらいもの。実際に穿いてみて、はじめて他との違いに気づくことが多いと思います。中でも脚のシルエットを程よく拾うシルエットのデニムは、特に違いが分かりやすいアイテムです。

当店でパンツをお取り扱いするきっかけとなったBrocanteの5Pアンクルスリムは、パンツ作りを得意とするブランドのノウハウが詰まっています。では、そのノウハウとは?このコラムでは、当店のファッションページの登場回数No.1の人気デニムが、他メーカーのものとどこが違うのかを検証してみました。

メリハリのついたサイズ

今回、このコラムを書くにあたって、D.M.Gのデニムと大手メーカーのデニムの両方を比べてみました。

ぱっと見る限りでは違いが分かりづらいのですが、Mサイズを比べてみると、穿き心地がまったく違います。
ウエストはD.M.Gが73cm、大手メーカーが74cmとその差はわずか1cmほど。でも、ウエストからヒップ、さらには太ももにかけては、D.M.Gのほうが、ゆとりがあるんです。

実は、大手メーカーのデニムを穿いた時に、ウエストがぴったりでも、ヒップが窮屈だと感じる方って意外と多いはず。それを「デニムあるある」として受け入れている方がほとんどです。若者から年齢を重ねた女性まで幅広い年代の方が穿けるようにと作られているデニムだからこそ、各部分のサイズも平均値。年齢を重ねて腰回りの肉付きが良くなった大人の女性にとっては、ヒップがきついのは当たり前かもしれません。

一方、D.M.Gは、穿きやすさを徹底的に研究しているブランド。足がきれいに見えることが大前提で、さらに椅子に座る、歩く、かがむなど、様々な動作をしても、ストレスが無いようにと考えられています。その結果、股上が深く、腰回りから太ももにかけてがゆったりとしていて、ひざ下が程よくフィットするという、いわゆるメリハリの効いたシルエットが生まれたんです。

型紙の秘密

では、メリハリの効いたシルエットのパンツを生み出すことができる理由はなんなのか。その秘密は、型紙にありました。

D.M.Gでは、すべてのパンツの型紙を、パタンナーという専門職の方が手作業で作ります。技術が発達している今、型紙は機械で作っているところが多いです。ウエストから裾に向かって、細くなる形のパンツの型紙は機械でも作れます。でも、穿いた時のサイズやシルエットの微調整こそ、パタンナーの腕の見せ所。手作業でミリ単位の調整をするので、腰回りはゆとりを持たせて、ひざ下は程よくフィットする絶妙な形のパンツが生まれるんです。腕のいいパタンナーが持つノウハウがあるからこそなんですね。

ストレッチが効いたデニム生地という共通点があるとはいえ、大人女性にとって、履き心地がいいのはどちらなのかは、明確。実際に買って穿いていただいているつかい手の声が、それを証明してくれていると思います。

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このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。