バイヤーからのお便り
大人女性の為の鉄板カットソーに隠された3つの秘密
朝出勤して、一番最初につかい手の皆様から届く声を読むことが日課になっています。そこで次への改善点が見つかるのはもちろんですが、こちらが思った以上に、高い評価をいただく商品も実はあるんです。
その一つがDAYS(デイズ)のコットンボートネックプルオーバー。販売開始から3年半以上たちますが、今も変わらず「買ってよかった」というお声をたくさんいただいている一着です。
満足度を高める3つのポイント
このプルオーバーは、シンプルなデザインゆえに、よくある長袖Tシャツとの違いが分かりにくいアイテムです。だからこそ実際に購入し、着てみた方の「つかい手の声」はリアルな感想なので、みなさんにとっても参考になるものだと思います。
今回届いた声を改めて読みなおしてみると、評価のポイントは「透けない」、「首回りが美しい」、「だらしなく見えない」の3つに集約される事がわかりました。
DAYSのデザイナーに、この3つのポイントを伝えたところ、このプルオーバーには、評価をいただくだけのテクニックが、きちんと搭載されている事がわかったんです。
1、白でも透けない、地厚な生地
一つ目は生地に関して。年齢を重ねるごとに、これまでは気にならなかった背中のお肉や下着の食い込み、そしてインナーが透ける事が気になってきます。そんな大人世代の女性の為に、このプルオーバーはDAYSが開発したオリジナルの生地が使われています。
デザイナーは、「スラブ糸という太さにバラつきがある糸を使っています。ムラのある生地に仕上がるので、表面がのっぺりしないし、独特の表情が生まれます。でも、生地になった時に、糸の細い部分が透けるのが気になりました。そこで、透けない程度に糸を少し太くしたんです」といいます。
たしかに、こういう表面にムラ感のある生地は、カジュアルなTシャツによく使われているのを目にしますが、どれも薄手でインナーがばっちり透けてしまうものが多いです。
透けない程度に糸を太くすることで、全体的に程よい厚みになり、結果、体のラインも拾わないという、大人女性のお悩みを一気に解決するカットソーが出来上がったんですね。
2、首回りの開きが程よい
二つ目に評価をいただいているのが、首の開き。ボートネックのような開き具合で、首をきれいに見せてくれるとのお声が多いんです。
こちらに関しては、デザイナー曰く「首がきれいに見える理由は、実はボートネックだからではなく、ネックラインがほんのり立ち上がるデザインにしているからなんです」とのこと。これは、ぱっと見では気付かないポイントです。
よく見ると、たしかにスタンドカラーとまではいきませんが、わずかに襟ぐりが立ち上がっています。首が細く長く見えるのはそのため。こういうちょっとしたディテールの差で、顔周りをすっきり見せるというのは、ベテランデザイナーならではテクニック。そういった「技」が効いたデザインなんですね。
個人的には、靴を履く、物を拾うなど、屈んでも胸元が開かず、肌や下着が見えないのもいいなと思うポイントです。
3、楽なのにだらしなく見えない
三つ目は、オーバーサイズなのに、だらしなく見えないというところ。これは、体のラインがゆるんでくる大人世代にとってはとても重要です。
このプルオーバーは、バストが116cm。こういったゆったりシルエットのカットソーはたくさんありますが、着るとすっきり見える一着はなかなか見つかりません。細見えする理由をデザイナーに聞いたところ「ポイントは裾の折り返し」とのこと。
通常のTシャツやカットソーは、裾部分の折り返しが1.5cm~2cmのものがほとんど。でもこのプルオーバーは、折り返し部分を4cmにすることで、裾に重さを持たせ、下に向かって落ち感が出るようになっているんだそうです。
身幅がゆったりとしているのに、着るとすっきり見えるのは、この下方向への引っ張りによって、縦に美しいドレープが生まれるからだったんですね。
新色が仲間入り
お色は全8色。左からホワイト、ネイビー、チャコール、ダークオリーブ、アイルランドブルーの5色に加え、
この度、杢ライトグレーと、シェードピンク、シェードカーキという明るいトーンの3色が新たに仲間入りしました。
「1年半くらい前に購入。スッキリ見えて着心地がよく、とても重宝しています。特に気を遣わず洗濯機で洗っていますが(他の物と一緒に洗う時はネット使用)、ヨレにくいです。比較的購入しやすい価格も魅力で、是非定番商品にして頂きたいです。先日職場で着ていたら同年代の同僚に「首周りと肩のデザインがいいね、どこで買ったの?」と聞かれました。40代以降は白いカットソー1枚でも合うものがなかなか見つからない、という話になりました。」東京都40代女性
大人女性からこういったお声が届くのは、しっかりとした工夫がなされているからこそ。ぱっと見ではわからない、このテクニックを実感してみませんか。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。