バイヤーからのお便り
左手にはめてほしい幸せのピンキーリング
「左手にピンキーリングを
はめると、幸せが逃げないんですよね」
これは、アクセサリーブランドMEGUMI TOYOKAWA
(メグミトヨカワ)のデザイナー豊川さん
との商談の際にふと言われた言葉。
私はもう何年も前から左手にピンキーリングを
はめ続けているので、特に意識することも
なかったのですが、それはまだ販売員だった
頃の私が当時の店長に言われた言葉そのままでした。
幸せが逃げないといわれるピンキーリングとは?
「幸せは右手の小指から入って、全身
を通り、左手の小指から逃げていくから、
せっかく入った幸せが逃げないように、
左手小指にリングをはめるといいのよ」
当時そう教えられた私は、その日から
必ず左手にピンキーリングをはめるように
しています。
一方の豊川さんはイギリス留学時代に
出会ったジュエリーデザイナーに
同じ言葉を言われたのだとか。
アクセサリーをこよなく愛する人達によって
伝えられてきたこの言葉って、科学的な
根拠は何もないけれども、「きっとそうなん
だろうな」とすっと体に入りました。
豊川さんが作るピンキーリング
それならば、素敵なピンキーリングを
作ってほしい!
私が豊川さんにこのオファーをするのは
自然な流れだったのかもしれません。
快く彼女が作ってくれたのは、表情の
異なる3つのピンキーリング。
adjustable combi ring
こちらはadjustable combi ring。
シルバーと10Kの1本の線がそれぞれ
交差して繋がっている形がメビウスの輪のよう。
中央の交差部分が固定されていない
ので、バネのように広がります。
それでアジャスタブル(調整可能)
リングというわけです。
hummerd triple ring
続いてはhummerd triple ring。
ハンマーで叩いて槌目を付けた3本の
リングを組み合わせたリングです。
3本のリングが小指で綺麗に重なるよう、
それぞれのサイズを若干変えているという
技ありの一品です。
wave ring
こちらはwave ring。
槌目を入れた波型のシンプルなデザイン。
指が細く見えるようにと計算されています。
10Kのリングは華奢で女性らしい印象。
シルバーのリングは10Kよりも太いのですが、
その分、槌目が光を反射し、華やかな
印象です。
2本を重ね付けするとこの通り。
ささやかに主張するリングといった
ところでしょうか。
洋服に合わせてではなく、お守りのように
毎日身に着けるアクセサリー。
シルバースミス(銀細工職人)として
イギリスでキャリアを築いた豊川さんの
作るピンキーリングは、どれも、女性
ならではの強さと華やかさを兼ね備えた
ものでした。
豊川さんの作る鳥かごシリーズ
さて、今回ピンキーリングの制作をお願い
する際に、もう一つ見つけてしまったのが、
鳥かごシリーズと名付けられたピアスと
ネックレス。
アコヤパールの色味の美しさに惹かれた
豊川さん。その美しさを様々な角度から、
「鑑賞」するように見ることが出来る
ジュエリーは作れないか、という思い
から生まれたシリーズです。
アーティスティックでモードな雰囲気が
あるのに、身に着けるとしっくりと
馴染むこちらのシリーズも同時発売します。
という訳で、特集ページもつくりました。
シルバースミスとしてのこだわりや、制作
のレシピが詰まった秘密のノートなどを
インタビュー形式でご紹介しています。
そちらもぜひ、ご覧ください。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。