インタビュー&ゲストコラム
秋野菜でほっこり♪「ラタトゥイユ」[毎日のお助けレシピ 常備菜編 vol.2/4]
食材で「秋」を感じよう♪
全4回にわたってお届けしている毎日のお助けレシピ常備菜編。第2回目は、夏の終わりにぴったりの、秋野菜を使った“おもてなしレシピ”のご紹介です!野菜がたっぷり、サラダ感覚で食べることができる「ラタトゥイユ」のレシピ。作ったあとのバリエーションも楽しいひと品です!
カボチャの甘みがおいしい、おしゃれなラタトゥイユ
煮込みの時間は、たった5~6分!
野菜を中心とした、とってもナチュラルなレシピを提案している江口恵子さん。前回に引き続き、使う素材の旨味がそれぞれ活きる「ラタトゥイユ」の作り方をスタッフとともにお届けします。煮込み料理としてちょっぴりハードルが高いと思う人も、ワンポイント加えるだけの手軽さに驚くこと間違いなしです!
材料
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1片
パプリカ…1個
ズッキーニ…1本
なす…1本
カボチャ…1/4個
塩…小さじ1/4(※野菜にまぶす)
水煮ダイスカットトマト…1缶
オリーブオイル…大さじ2
塩…小さじ1/2
タイムの葉…飾りとして
作り方
① 玉ねぎは薄く切り、他の野菜は1~2センチ角に切ります。にんにくは皮を剥いて包丁の腹で押しつぶしておきます。
「使う野菜は、お好みで変えてもOKですが、ポイントは『カボチャ』の甘みを外さないことですね。」(江口さん)
「今回の鍵となる野菜なんですね!」(中井)
② 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけます。油が温まり、香りがしてきたら①の玉ねぎを入れて塩ひとつまみ(分量外)を加え、しんなりするまで炒めましょう。(左上)
③ トマト缶を加え、塩を加えて10分ほど煮詰めます。にんにくは取り出しておきます。(右上)
④ 角切りにした①の野菜に塩を振り、全体にまぶして5分ほどおきます。
(※塩をまぶすことで、火の通りが早くなります。)
野菜から水が出てくるので、キッチンペーパーで拭いて水切りし、180℃に熱した揚げ油で素揚げにします。
※3~4分揚げ、少し色がついて浮いてきた頃に取り出しましょう。(左下)
⑤ ②のトマトソースに素揚げにした野菜を加えて5~6分程度、ひと煮立ちさせます。(右下)
ビタミンカラーがきれいなラタトゥイユの完成♪
[使用したお皿] h+/リム スープボウル
最後に、タイムを飾って完成です!トマトの発色に野菜の色どりもよくて、白いプレートに映えますね。このひと皿があるだけで、食卓が明るくなりそうです。
野菜の旨味をスタッフがさっそく堪能してみました
じっくり煮込んであるように見えて、実は煮込み時間はそれほど長くない今回のラタトゥイユ。味にコクを出すためには、“素揚げ”がポイントなのだとか。
「ダイスカットのトマト缶を使うことで、煮込みの時間が最小限で済みます。代わりに、それぞれの野菜の美味しさが引き立つように、“素揚げ”のひと手間だけはかけてあげるんです。素揚げに手間をかけただけ美味しくなるし、野菜を炒める時間もいらず、結果時間がかかりません。」(江口さん)
「カボチャが甘くて美味しい!揚げてあるからコクがある気がします。出来立てもホクホクして美味しいけれど、冷めて味が落ち着いても楽しめそうですね。」(中井)
「そうですね。常備菜としてたくさん作っておくのもおすすめですよ。野菜が多くても、最後はさっと混ぜるだけで済むのがいいですよね。切り終えた野菜は水に浸さずに、自然に出る水分と一緒にアク抜きができます。それがイタリア式のアク抜きなんです。楽チンですね。」(江口さん)
お弁当や、おつまみなどに、用意しておけばたくさんの野菜が摂れるおしゃれなラタトゥイユ。冷蔵庫で4~5日保存できます。最後に、こんな楽しみ方もおすすめです!
[コツ]人に喜ばれるレパートリーにも
バゲットにのせて「ブルスケッタ」に
バゲットをオーブンでカリカリに焼き、その上にラタトゥイユを乗せて「ブルスケッタ」に。おもてなしやパーティーのレパートリーにも覚えておきたいおしゃれなひと品です。タイムやパセリなどを最後にトッピングするのもポイントです。
江口さんプロフィール
フードスタイリスト。「pen」「オレンジぺージ」「saita」他女性人気雑誌や広告でレシピ提案、スタイリングなどで活躍するかたわら、ケータリング、吉祥寺のカフェORIDO、料理教室を柱とした“ナチュラルフードクッキング”を主宰。シンプルにおいしい、野菜たっぷりのごはんを、さまざまなシチュエーションで多くの人に届けるべく、奮闘中。 特にケータリングは健康志向の多くのタレント、ミュージシャンからも支持を受けている。夫は建築家。女児2人、男児1人の3人の母でもある。
最低限の手間をかけるだけのラタトゥイユのレシピ、いかがでしたか?常備菜でここまでシンプルに作ることができて、さらに作ってしまえばパスタやドリアやなどにも応用がききそうですね。ご家庭の食卓をきっとおしゃれに彩ってくれるラタトゥイユ、ぜひ作ってみてくださいね!
(企画・コーディネート:徳島久輝、撮影:廉澤志乃、スタイリング:江口恵子さん & STYLE STOREスタッフ)