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第十回 気軽に着物を揃えるなら
一度着物を着て出かけると、
もっといろんな着物も着てみたくなる。
でも持っているのは一着のみ・・・
そんな時にNHKの朝のニュースで
目にしたのが、「神楽坂きものフリマ」
開催のお知らせでした。
毎秋恒例のイベントらしく、
「フリマ」という名前からなんとなく
公園などの屋外で開催されるのかな?
と思いきや、何と会場は居酒屋の2階とのこと。
興味津々で行ってみることにしました。
会場に着いて中に入ると、
まるで新年のバーゲン会場
かのようなお客さんの数!
お客さんだけではなく、売られている
着物や帯の量もすごい。
所狭しとうず高く積まれていて、
気に入るものを探すのにも一苦労です。
薄暗い店内でも着物の色柄が
よく見えるように、懐中電灯を
お客さんに渡すお店もあったりして、
懐中電灯片手に、埋もれた着物を
掘り返す作業はまさに「発掘」でした(笑)
お店の方に話を聞いたところ、
夕方近くになると、下の方に
埋もれていた着物や、置ききれずに
店頭に出していなかった着物がでてくるため、
朝一と夕方、二度来る方も多いんだとか。
お買い物以外にも、
イベントの楽しみ方はもうひとつ。
それはお客さんやお店の方の
着物姿を眺めること!
これほど一度に大勢の着物姿を
目にする機会はなかなかないですもんね。
ベレー帽を被ってカジュアルな
コーディネートをしている若い子から、
お上品なお召し物のマダムまで、
客層も、着ている着物もさまざま。
本当は洋服を着てきた方が
試着をしやすいのですが、
やはり着物のイベントということで
お客さんの半分ほどは着物で
来場していました。
新しい着物だけではなく、
今持っている着物にあわせる帯も
欲しいなあと思っていたハタダ。
着物も帯もたくさんありすぎて
目が泳いでいたわたしに店員さんが
「お探しのもの、ありますか?」と
声をかけてくださったので、
「まだお勉強を始めたばかりで、
この着物にはどんな帯が合うか
よくわからなくて・・・」と、着物の
写真を見せながら相談してみたところ、
お店の方は嫌な顔ひとつせず
いろいろと提案してくれました。
「この着物なら、こんな帯が合いますよ」
「いやいや、こっちのがかわいいよ」
なんて、店員さん同士の
コーディネート対決が始まったり。
最後に気に入ったものをひとつ
戴いて帰りました。
「神楽坂きものフリマ」は、
きものフリマの中でも大きな規模
のようですが、ほかにも各地で
いろんな着物フリマが
開催されているようです。
価格もお手頃で、気軽に着物や帯を
揃えられて、着物初心者でも楽しめる
イベントでした。
次は2017年3月5日(日)に開催されるそう。
今から春が待ち遠しいです。
絵:chihiro kawata
着物の季刊誌「七緒」のウェブショップ、
「こまものや七緒」の運営もしています。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。