インタビュー&ゲストコラム

くろだあきこさんのパリ日記-その3 ベルサイユ宮殿とマルシェのカゴ-

2016年11月18日更新

今回のパリ旅行を計画するにあたり、最後まで
悩んだのが2日目の過ごし方。
美術館巡りも良さそうだし、郊外の森を散策
するのも素敵だし、シャンパーニュ地方を訪ねる
とか、いっそモンサンミッシェルまで行くこと
だってできる。

いろいろ考えたうえで選択したのは
ベルサイユ宮殿です。

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ベルサイユ宮殿の開場待ちの列。

ベルサイユ宮殿は入館までの待ち時間が
長く、本当に長く、想像を超えた人の多さにも
うんざりし、宮殿の建物に入れた時はすでに
疲れていたのですが、結論からいうと
行ってよかったです。フランスに行くなら
ベルサイユ宮殿はマストと言えましょう。

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何の解説もなかった回廊ですが、美しい!

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床の貼り方がいろんなところで違っていて面白かったのです。

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壁紙とカーテンの模様がおんなじ。壁の色はクリーム色→緑色→青色→紫→赤、と変化していて視覚的に楽しい。

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緑の壁の縁取りはピンク。

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左:この模様ってベルサイユ宮殿がルーツだったのかしら! 同じ模様の壁紙を持っていたので驚きました。 右:圧倒的な人手がかかっている装飾品。

何もかもがきらびやかで、天井のだまし絵
(石を彫って装飾すると時間もお金もかかる
ので、絵で彫刻してあるように見せている)
とか、ドアのない部屋の壁紙の色がぜんぶ
違っていて廊下から見ると色の重なりがきれい
に見えるとか、空間的な仕掛けが興味深い。

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鏡の間の豪華さにも圧倒され、どこもかしこも
人の手で丁寧に作られていて、豪奢って
こういうことを言うんだな、と思いました。
これまでの価値観が変わってしまうくらいの衝撃。
見終わったころには、豪華なのはもういいです、
という気分になるくらいでした・・・。

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戴冠の間の床仕上げ。

宮殿を見終わった後は、ベルサイユの町の
マルシェへ。観光客は少しだけ、ほとんどが
地元の人でした。地元民と観光客の違いが
なぜわかるかって?それは、みんなカゴを
持ってきているから。エコ的な志向もあるかも
しれませんが、マルシェは専門店が集まって
いるので、いろんなお店で買って袋を
ガサガサさせるより、カゴのほうが合理的
なんだろうなと思います。

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男性が真剣に品定め。大きなカートで買い出しでしょうか。

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左:フランス人はキノコ好き?翌日立ち寄ったスーパーもキノコが山のように置かれていました。 右:カゴ率高い!

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左:マルシェの看板犬。 右:バス乗り場の前にあった、移動式のメリーゴーラウンド。

ツアーが終わり、ホテルに戻って
昼食の後は、しばしの休息。
旅のガイドブックをぱらぱら眺めます。

この日は日曜で、基本的にショップはお休み。
行くところはないし、でもゴロゴロするのにも
飽きたし、ベルサイユが良かったこともあって、
もう少し観光してみようかという気持ちになりました。
シャンゼリゼ通りを散歩して(意外に営業している
お店は多かった)、凱旋門まで。

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カーテン越しのオペラ座と、マルシェでもらったフルーツ。

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凱旋門は階段で屋上まであがってみました(思ったほどきつくはなかった)。

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エッフェル塔以外は高い建物がないんですね。

丸二日でパリを満喫した気になっていた
のですが、パリをぐるっと見渡してみると、
モンマルトル行ってないな、とか、
マドレーヌ寺院行きそびれてる、とか、
行けていない場所にも気が付いて、
3泊はちょっと短い気がしたのでした。

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その後の散歩で、憧れのホテル“ムーリス”の前を通りました!

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ジャンヌ・ダルク像。このあたりは自転車(ツール・ド・フランス)好きな方なら要チェック。

さて、次回のパリ日記はいよいよ滞在最終日。
オペラ座を経由し、お土産に買ったあるものを
気にしながらの帰国とあいなりました。
果たしてそれは・・・?

最終回のパリ日記もどうぞお楽しみに!


くろだあきこさんのパリ日記 その1
ホテルの部屋が微妙な時どうする!?

くろだあきこさんのパリ日記 その2
自転車で巡るパリの街

くろだあきこさんのパリ日記 その3
ベルサイユ宮殿とマルシェのカゴ

くろだあきこさんのパリ日記 その4
パリ最終日、帰国後のこと&旅支度のこと

このコラムを書いた人

中学卒業後に入学した国立高専から、大学、大学院まで、専攻はずっと建築。 インテリアコーディネーターの資格を持ち、インテリアショップめぐりは趣味のひとつ。これまでに訪れたことのあるショップは、全国各地と海外合わせて300以上。現在は会社勤めをしながら、フリーのライターとして雑誌づくりなどに携わる。読売新聞「私・空間」持ち回り連載のほか、雑誌やwebで活動中。