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第六回 骨董市に行ってみる
実は、わたしが着物に興味を持つように
なった大きなきっかけのひとつが
「骨董市」。
関西の実家に帰省するタイミングで
骨董市が行われるということで、
行ってきました。
元々古いものが好きで
よく骨董市に足を運んでいたのですが、
洋服にはないような素敵な柄の
着物や帯を見る度に
「わたしも着られたらいいのになあ・・・」
と指をくわえて眺めていたのです。
骨董市で並んでいる着物は、
昔だれかが着ていた
「リサイクル着物」です。
新品だと値が張る着物は、
リサイクルのものを買うのが
手軽な方法のひとつ。
今回は、普段からよく着物を着る友人に
一緒に回ってもらい、リサイクル着物を
選ぶコツを教えてもらいました。
面倒がらずに広げてみる
洋服と違って、身体全体を
同じ布が包む和服。
畳んである時と、広げた時の印象が
大きく変わります。
着物が所狭しと並ぶ骨董市では
畳んだ状態で置いてあることもしばしば。
でも、一度きちんと取り出して広げ、
羽織らせてもらうのが良いそうです。
柄の多い着物なんかは特に、
着た時と、見た時の印象の
違いを感じました。
全身鏡や、試着用に使う腰紐を
置いてくださっているお店も
多かったですよ。
汚れがないかきちんと見る
いろんな人に着られてきた着物たち。
もちろん、汚れがある場合も多いそうです。
見えないところなら
目を瞑るもよし。
目立つ場所に破れや汚れがないか
きちんと確認するのが大事です。
(友人は、汚れが内側だったりすると
気にしない!だそう。)
丈が合うかどうか見る
リサイクル着物は
140〜150cmサイズ相当など、
小さいものが多いそうなんです。
なぜなら、昔の人は平均身長が
今よりうんと低かったため。
身丈が足りるかどうかを測る方法は
着物を持ち上げて、自分の身長の
「+5cm〜+10cm」あるかどうかを
見ること。
おおよそこれくらいあれば、
おはしょりが作りやすく
着崩れもしにくいそうです。
身長159cmのわたくし、
いつも「せめてあと1cmあれば・・・」と
思っていたのですが、はじめて
「小さくて良かった」と思ったのでした。
ハタダの「初購入着物」は・・・
そんなこんなでわたしが
骨董市で出逢った着物がこちら。
少しレトロな雰囲気の、細かな花柄。
こういう、全体的に柄がちりばめられた
着物を「小紋」というんですね。
素材はポリエステルなので
皺にもなりづらく、自宅洗いも可
ということで初心者でも取扱いしやすいです。
なんと、価格は驚きの
「1000円」でした。(!!)
価格の安さは、骨董市で着物を探す
メリットのひとつ。
たくさんある中から掘り出し物を
見つける感じも楽しい!
なにより、初めて着物を手にした
満足感でいっぱい。
この着物でたくさん練習しよう、と
心に誓ったのでした。
絵:chihiro kawata
着物の季刊誌「七緒」のウェブショップ、
「こまものや七緒」の運営もしています。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。