バイヤーからのお便り
「お札を折る」そのひと手間を解消したミニ財布
こんにちは、柳沼です。
久しぶりにエムピウの新作が入荷しました。
あ、厳密に言うと数日後に入荷予定で
少々前倒しでのご紹介です。
久しぶりの新作だし、
かなりいい感じのミニ財布なので、
これは急がないと人気白熱の予感。
名刺入れほどの、コンパクトなサイズ。
「ZONZO(ゾンゾ)」という名前は、
イタリア語の「andare a zonzo」
(ぶらっと歩く、の意味)から。
最低限をコンパクトに持って、
ふらっと出掛けるイメージ、と
名づけられました。
でも、そもそもの発端は、
ここ数年村上さんが愛する趣味、
「釣り」に出かけるときに、
コンパクトに持てる財布として
作り始めたのだそうです。
どーんと釣れたり、まったく釣れなかったり
釣りは奥が深いらしい。
お札を折らずにしまえるのがポイント
小さい財布にありがちな「ひと手間」を解消
スタイルストアでも、そして世間的にも、
ミニマムな財布はもう一定のジャンルに
なった感がある昨今。
巷にはいろいろな「小さい財布」が
ありますが、コンパクトであるほど、
お札は「折り畳んで」収納する
仕様のものが多いですよね。
そんな中、このZONZOの魅力は、
お札を折らずに出し入れできるところ。
仕様としてはこんな感じになっていて、
しまうときに自然と内側へ折りこまれます。
小銭入れは、マチがあって
ぐっと開くので見やすく、取りやすい。
カードポケットは、カード収納のほか、
レシート入れとしても使えます。
小銭入れとして使えるポケットは
2ヶ所ありますが、お札を出し入れする際、
手前のポケットは傾くことが多いので、
小銭を入れるのは不向き。
そちらにはカギとか、回数券とか
落ちにくいものを入れるのがおすすめです。
小さく見えて大容量
実験したら、びっくりするぐらい入った!
お札を折らずに出し入れができて
(収納時は3つ折になるので、入れておいた
お札には浅く折り目がつきますが)、
カードは5枚ほど、小銭は15枚前後、
札はマックス10枚まで(!)
収納できるというから驚きました。
んー?そんなに入るかな?と思っても、
ラウンドファスナーなので、意外と
しめれば収まっちゃうものですね。
この「引き手」もポイントで、
女性だったらタッセルなどをつける
ことができますし、普通に使う分にも
つまみやすく安定感があります。
安心してつまめる引き手、という感じ。
実際に、大量のお金を入れて
ZONZOの容量を見せてくれた村上さん。
手前に金庫があるのは実験の証です。
じっくり育てて欲しい、上質な革
皆さんにお見せしたかったのはこれ!
ZONZOには、リスシオという革が
内装も含めフルに使われています。
これはフィレンツェのバダラッシィ社という
タンナーで「バケッタ製法」という伝統的な
手法でなめされた革。
時間と手間がかかる仕上げですが、
製品にしたとき、素晴らしい育ち方をします。
こちらは2年使用したナポリ。
「上が2年使用、下が新品」と
但し書きをつけても、マジ!?と
思える劇的ビフォーアフター。
なんと美しく品のある飴色でしょう。
こちらは10年使用したコニャック。
本コラムのトップ画像で開いている
色がコニャックです。
本当にドラマチックなエイジングを
見せる革ですが、新品のときは非常に
繊細で「キズがつきやすい」という面も。
実際には、その細かなキズが積み重なって、
美しい風合いに育っていくものなので、
遠慮なく使って、その人ならではの色に
育てる過程を楽しんで頂きたいです。
m+/ミニ財布 ZONZO ミネルバリスシオ
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大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。