バイヤーからのお便り
ピッグレザーを使ったオールメイドイン東京の財布
皆さん、こんにちは。
バイヤーの柳沼です。
東京は豚革の一大産地って、
ご存知ですか?
牛革は、イタリアをはじめ海外からの
輸入品も多々ありますが、ピッグスキンは
日本で唯一自給率100%の革です。
そんな豚革を使い、革のなめしから
財布作りまで、すべての工程を東京で
行う、オールメイドイントーキョーの
革小物ブランド「デシベル」の新作を
当店の姉妹サービス「TSUKURITTE
LAB PROJECT」で先行販売中です。
この財布を手掛けた内田さんの工房が
ある墨田区には、昔から豚革の加工を
得意とする工房が多く集まっていました。
グッチやエルメスといったトップメゾンの
革製品には昔から豚革が使われて
いますが、それも日本から輸出された
もので、その7割近くは東京産。
でも、よく見かける革製品といえば
圧倒的に牛革が多く、豚革の魅力は
まだまだ伝わっていないのでは・・・
という印象。これは非常にもったいない!
見てください、この艶やかな美しさ。
一応ユニセックス、ということに
なっているのですが、私はぜひ
これは男性に持って欲しいなと思う
財布です。
財布をつくる「サトウ商店」さんは、
スタイルストアとは台東区の仕事を
通じて知り合いました。
彼らは「切れ目」という、紳士財布に
よく使われる技法が得意な工房。
革を切りっぱなしにし、「コバ」と
呼ばれる断面を磨いて仕上げます。
革自体の質が高くないと「切れ目」
にはできませんし、仕上げにも大変
手間がかかりますが、「通は財布の
コバを見る」といわれるように、
財布そのもののクオリティを象徴する
部分でもあります。
メンズの財布で久々に「おお!」と
目が奪われたデシベルの豚革コレクション。
ぜひご覧ください。
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。