バイヤーからのお便り

日本人に合う履き心地を、日本人の手で作り上げる

2025年10月07日更新


こんにちは、バイヤー楠です。この秋からRABOKIGOSHI works(ラボ・キゴシワークス)という靴ブランドのお取り扱いが始まりました。年齢を重ねるごとに、見栄えの良さよりも歩きやすさや疲れにくさを重視して靴を選ぶようになっていた私。長らくパンプスから遠ざかっていたのですが、このブランドのパンプスはデザイン性もありながら歩きやすさもきちんと考えられていて、これならばもう一度パンプスを履きたいと思えたんです。「どんな服装でも、靴が素敵だとコーディネートが決まる」というのを実感できる、そんな一足だと思います。

履きやすさへのこだわり

スリッポンパンプス


ラボ・キゴシワークスは、ブランド名に「ワークス」とついているだけあって、働く女性が履く事をイメージしています。様々なラインナップがありますが、どれも洗練された上品さと、媚のない強さがあるのが共通点だと思います。

左)スリッポンパンプス、右)2WAYベルトパンプス


中でも当店が選んだのは、ヒールに特徴のある2つのパンプスです。

2WAYベルトパンプス


デザインに主張のある靴は、格好良さと引き換えに我慢が必要と思っていましたが、そんな心配は無用。つくりの丁寧さによる履き心地の良さはお墨付きです。このブランドのデザインを長らく手掛けているデザイナーの知見と、熟練の職人のこだわりによって完成された靴は、頑張らなくても格好いいんです。

スリッポンパンプス


スリッポンパンプスは、足と靴がちゃんとフィットして歩きやすいようにと、甲部分が深くなっています。足入れ部分はアシンメトリーにしているので、履いたときにすっきりとして見えるのもポイントです。

2WAYベルトパンプス


ベルトパンプスは、幅広のベルトが特徴です。隠し金具により、ベルトを外さずとも脱ぎ履きができるのは嬉しいポイント。


かかとに芯が入っていないので、かかと部分を踏んでミュールとしても履ける2way仕様です。


いずれのパンプスも、角ばったデザインの赤いヒールです。歩きにくいかも…と懸念しましたが、ヒール自体は3.5cmとちょうど歩きやすい高さ。角ばったデザインなのでわかりにくいのですが、ヒールも安定感があり、歩きやすさも考えられているのがわかります。

お話を聞かせていただいたところ、このブランドは立ち上げからずっと同じ女性のデザイナーが担当されているとのこと。実は靴にしろアパレルブランドにしろ、何十年も同じ方がデザインを担当するのは、本当に珍しいんです。

スリッポンパンプス


流行が移り変わっても芯がぶれず、「履きやすくてかっこいい靴を」という気持ちで生まれる靴は、ヒールの高さや仕様にまで細かい配慮がされているのが分かります。そんなこだわりが、大人の女性のニーズにぴったりとはまるのだと思います。


そして、そのデザインを実際に形にする職人さんの事にも触れさせてください。このブランドの靴はすべて日本国内で、熟練の職人による手作業で仕上げています。革は天然素材なので、伸び方が部位によって異なります。機械任せにせず、一足ずつ職人が手で引っ張り、無理なく仕上げることで、足馴染みの良さを実現させているんです。

2WAYベルトパンプス


過去の失敗例から「パンプスは足が痛くなるもの」と思ってしまう方も少なくないと思います。そういう固定概念が払拭されるのは、デザインから完成に至るまでを、こだわりを持った方々がちゃんと携わっているから。効率重視で大量生産する靴にはない贅沢な穿き心地をぜひお試しください。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。