◯◯の選び方ガイド

強みと弱みは?時短を叶えるスライサー大百科

2024年09月02日更新

こんにちは、バイヤーの畠田です。

キッチンにひとつあると便利なアイテム「スライサー」。サクサクと野菜をスライスできて時短ができるアイテムです。当店でもいろんな種類をお取り扱いしているのですが、先日「スライサーが欲しいんだけど結局どれがいいのかわからない……」という相談がありました。それぞれのアイテムに得意なこと・苦手なことがあるので、「何をスライスしたいか」「どれくらいの頻度で使いたいか」などでおすすめできるアイテムが変わってくるなと思います。

今回は、全てのスライサーを実際に使ってみて感じた、それぞれの強み・弱みをまとめてご紹介したいと思います。みなさまのスライサー選びにお役立ていただけますと幸いです。

「一つで万能」の決定版はこちら

当店でお取り扱いしている中で、これひとつでいろんな切り方ができる唯一のスライサーが、こちらの「千葉工作所/キレルワア」。

一番の強みは何といっても、「本体はこれひとつで、いろんな切り方ができること」。刃は2種類だけ最初から付属していて、あと2種類は追加で購入いただく形になりますが、刃の交換は至って簡単。しかも「キレルワア」という商品名の通り、恐ろしいほどの切れ味なので、太めの千切りも力を入れずにサクサク。慣れるまでちょっと怖くなるくらい、本当によく切れます。

弱みは「大きい」ことだと思います。縦320×横92×厚さ28mmとお取り扱いしている中で一番存在感のあるサイズ。厚みもあるので、収納場所はちょっと考える必要がありそうです。

・スライスも千切りもしたい
・スライスの厚みを変えたい
・料理の下ごしらえに日常的に使いたい
・家族が多くて、一度の調理でたくさんの野菜を下ごしらえしたい

という方におすすめです。

手早くスライスしたい!という方にはこちら

当店で一番人気のスライサーがこちら、「PRINCE/高速スライサー」。

一般的なスライサーと違い、両側に刃がついているので 押しても引いてもスライスできるのが特徴。一往復で2枚切れるので、きゅうりをスライスするとあっという間に短くなっていきます。先端がボウルにひっかけやすい形になっていたり、持ち手も握りやすい形だったり、使いやすくするための工夫も随所に見られます。

ブラストの2色から選べます

あと、個人的な推しポイントは、何といっても本体がステンレスであるというところ。本体をステンレスにするとどうしても価格が高くなってしまうので、スライサーのほとんどが樹脂製。金属製のものってなかなか見つけられないんですよね。色や匂いがつきにくいだけでなく、質感がかっこいいので、出しっぱなしでも嬉しい気持ちになるスライサーだと思います。

弱みは、キャベツなどの大きい食材にはあまり向かないかな……というところでしょうか。でもスライサーの幅に入るようにカットすれば千切りキャベツももちろんできます。

・とにかくスライスを手早くしたい
・どんな野菜にも万能に使いたい
・見た目もかっこいいスライサーがいい

という方におすすめです。

とにかくキャベツの千切りが苦手!という方にはこちら

3倍速!トリプルウェーブスライサー
包丁職人が作ったキャベツスライサー」

キャベツの千切りに特化しているのが「3倍速!トリプルウェーブスライサー」と「包丁職人が作ったキャベツスライサー」。他の食材ももちろんスライスできるのですが、1/4カットのキャベツが丁度良く乗る大きさで、ふわふわキャベツが作れる点が共通点です。

その2つの中でも「3倍速!トリプルウェーブスライサー」は「速度特化」、「包丁職人が作ったキャベツスライサー」は「細切り特化」。

3倍速!トリプルウェーブスライサーでスライスしたキャベツ(右)

波刃が3枚ついているトリプルウェーブは、見た目の通り3倍速でスライスできるのであっという間に山盛り千切りキャベツが作れます。こちらはスライス幅1mm。

包丁職人が作ったキャベツスライサーでスライスしたキャベツと玉ねぎ

もう一方の包丁職人が作ったキャベツスライサーは、刃は1枚ですがスライス幅が0.5~0.75mmほど。この細さから生まれるふわふわ感を包丁で再現しようとすると、至難の業だと思います。

いずれも強みは、キャベツの千切りが他のどのスライサーよりも早く・おいしく作れること。弱みは、キャベツに合わせたからこその「大きさ」かなと思います。

こちらを選んでいただきたいのは、
・キャベツの千切りが好きだけど作るのは苦手
という方。

というのも、私の夫がその一人。料理は好きなのですが、千切りキャベツを作ることに苦手意識があり、太く仕上がってしまった千切りキャベツを見ていつも「悲しい……」と言っていたのですが、このスライサーが我が家に来てからというもの、自ら進んでキャベツ千切りを担当するようになりました。道具ひとつで人のモチベーションってこんなに変わるんだな〜と実感しました。

キャベツの千切りはその仕上がりで味も食感も大きく変わるので、用途は限られるながらもぜひ使ってみていただきたいスライサーです。

薬味をスライスする機会が多い方にはこちら

手のひらに収まるくらい、とってもコンパクトなサイズ感の「PRINCE/ミニスライサー&グレーター」。小さいながらも切れ味は本格派です。

こちらはスライサーだけでなく、グレーター(おろし金)、受け皿と蓋のセットになっているのが特徴。受け皿となるボウルを準備する必要もなく、おろしたりスライスしたりをこれひとつでできるので、余計な洗い物をあまり増やしたくない時には嬉しいです。

弱みはこのサイズ感。ねぎやしょうが、にんにくスライスなどにはぴったりですが、大きな食材をスライスしたりおろしたりするのには向きません。きゅうりも1本スライスしようとすると受け皿がいっぱいになります。

ただ逆に「収納場所をとらない」という一番の強みにもなります。お豆腐や焼き魚に薬味をちょっと添えたい、そんな時にぴったりの存在です。

手にもってスライスすると、受け皿の中身が偏らず一度にたくさんスライスできます

・薬味をスライスしたりおろしたりして使う機会が多い
・場所をとらないスライサーがいい

という方におすすめです。

以上、当店のスライサーラインナップをご紹介しました。「全てにおいて万能な一品」というのはなかなかないのですが、それぞれいろんな工夫が凝らされていて、使い勝手はどれも自信を持っておすすめできるものばかり。つかい手のみなさまの暮らしにぴったりな一品が見つかれば嬉しいです。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。