バイヤーからのお便り
一点ものの天然石という芸術品を身に纏う
香水瓶の形をした天然石のネックレスでお馴染みのブランドAcuteAccent(アキュートアクセント)との特別企画が始まりました。
天然石のネックレスというのはこれまでと同じですが、今回の企画で当店がご用意したのは、完全なる一点もの。天然石ならではの綺麗な色や模様は、ため息が出るほど美しく、もはやこれは、自然が生み出した芸術品なんだと実感させられます。そんな石をネックレスに仕立てたとても贅沢な一品は、本日より約1か月間の期間限定販売ですので、お見逃しなく!
アートのような天然石について
今回の一点もの企画ですが、ブランドにお話をさせていただいたのは、今年の初めごろの事。より特別感のある一点ものを販売したいという当店のリクエストに対して、デザイナーの馬目さんから、「ぜひ!」と即答をいただきました。
普段は個体差がありすぎてネットショップで販売できないような天然石で、素敵なものはたくさんあるんです。色の美しさとか、神秘的な内包物の入った個性的な天然石は、まるでアートで、ずっと眺めていられるほど。
大量生産の天然石は、同じ形を同じ工程で仕上げて、効率よくカットしていくのですが、今回期間限定で販売する石は、カッターさんが石の個性を見ながら、それに合わせて1点ずつカットしています。なので、同じ形のものがない特別なルースです。
効率を度外視で、あくまでも石の特徴を感じながらカットされるので、より魅力的に見えるように仕上がっていると思います。
ルースが完成したら、次は香水瓶のキャップとなる部分のデザインを決めます。キャップ部分のデザインは何種類もあるので、どの組み合わせが一番かっこいいかを1つずつ合わせていって決める作業です。
石の個性を見極めてカットを施したルースに、馬目さんによって香水瓶というデザインが加わり、唯一無二のアートのようなネックレスが完成するんです。
ラインナップのご紹介
撮影用にネックレスが届いた日は、梱包を開けた瞬間、その場にいたバイヤーやスタッフが「うわー、綺麗」と集まってきたのが印象的だった、今回のラインナップをご紹介します。
この4つは、正面に石肌をそのまま残しながら、側面と裏側をカットしているのが特徴の珍しいルースです。ラピスラズリやオニキス等、ふだんお馴染みの天然石も、カットの仕方で全く表情が異なるんだと驚きました。
人の手では決して作ることのできない天然の石ならではの質感と、美しくカットし整った側面とのコントラストが美しいなと思います。
1つの石の中に様々な質感があるので、身に着けた時に、光の反射の仕方も違います。表情がころっと変わるので、ずっと眺めていたくなるシリーズです。
こちらはブルー系のルース4種類です。左上のターコイズは原石をカットせずに、磨くのみで仕上げた珍しい形をしています。雲のような柔らかいフォルムは、なかなか見つからないと思います。
右上のリーフアゲートは、青い部分は染めてあり、染まらなかった部分がお花模様のように見えることから、リーフアゲートという名前がついています。お花のような模様は同じものがなく、一点ものの良さを感じていただけるルースだと思います。
左下のブルークォーツは、波や泡のようなライトブルーの濃淡がとても綺麗。透明な石では無いのですが、角度によってキラキラと石のディテールが表情を変えるのが面白い石です。
右下のウグイスアゲートは、黄緑から黄色へのグラデーションのようなカラーが爽やかな石。自然が生み出した縞模様は必見です。
左の白蝶貝は、ものの珍しさはあまりありませんが、これだけ厚みがあり、宝石のようなカットが施されているものとなると、なかなかありません。絶妙に左右対称ではないカットも珍しくて面白いなと思います。
右のレッドジャスパーは、いままでお取り扱いをしたことのない石です。珍しい石ではありませんが、ネックレスなど、ジュエリーとして用いられるのは、なかなか無いと思います。本来は少し地味な印象の石ですが、模様の出方が面白く、形も左右非対称でいてバランスのいい形をしているので、香水瓶のデザインとマッチしていていいなと思います。
前職から数えると長い期間、アクセサリーやジュエリーに携わってきた私でも、今回のラインナップは、見たことのないカットや、初めて見る天然石ばかりで、天然石の奥深さや面白さを実感しています。
今回ご紹介したルースのものは、すべて一点ものなので、なくなり次第、販売終了です。即決できるような価格ではないかもしれませんが、それはこのネックレスが完成するまでに、多くの職人さんやデザイナーがテクニックと感性を詰め込んでいるからこそだと思います。天然石との出会いは一期一会。販売期間は9月30日(月) までとなりますので、気になる方はお早めにお求めください。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。